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奈良県奈良市池之町にある、杉森建具店の山中貴彦社長と、息子の山中悠木さんとは、「ええ職人ドット・コム」から連絡があったお客様から、襖を「雪見障子」に変身させる注文を取りました。
奈良市学園大和町のH邸さんでは、施主さまが、京都の料亭から「すりあげ障子・雪見障子」を4枚譲り受けました。
お客様へ訪問し、そのすりあげ障子・雪見障子の現物を、実際にはめ込む箇所で、しっかり実測し、工場へ現物を持ち帰りました。
工場では、寸法打ち足しをして、元々襖が入っていたところに収めました。 |
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4枚のすりあげ障子・雪見障子は、2枚を子供部屋へ、もう2枚は、居間に、はめ込むことになりました。
左の写真は、子供部屋にはめ込まれた雪見障子です。
居間から子供部屋をしっかり見る事が出来、子供の状態を観察できて親も安心できるのです。 |
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京都の料亭から譲り受けた雪見障子は、格子が八段あり、その下から四段目の上部を持って上へ引っ張れば、下の四段が上に上がって、透明のガラス戸が見えてくるのです。
元々はまっていた襖は、上下左右ともサイズが大きめでした。
特に、横のサイズが大きかったので、継ぎ足しをしっかりしました。良く見て頂くと、一番端の縦の木の色が、違って見えるのが判って頂けると思います。
その結果、鴨居と敷居にもぴったりはまり、スムーズにスライドもできるようになりました。 |
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左の写真は、居間にはめ込まれた、雪見障子を開けて、玄関の方向を見ているところです。
今回、譲り受けた雪見障子のうち、2枚は子供部屋に、残る2枚は、居間に分けて、使用することにしました。
夫々に雪見障子の特性を利用し、居間から玄関を、居間から子供部屋を観察することで、咄嗟の事態に備える事が、できるようになりました。 |
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右の写真は、子供部屋にはめ込まれた雪見障子です。
障子の左右の継ぎ足しは、色が変わっていて、問題ですが、子供の動きを観察するという、大きな目的があるので、そちらの方が優先されます。
上下左右とも、しっかり閉まっており、寒さにも対処しています。 |
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子供部屋の雪見障子の障子を上げて、居間を見ています。
二枚の雪見障子の障子を上げれば、子供部屋の中が、しっかりと見えて、トラブルがあれば、すぐ対処できます。
親御さんにとっても、子供さんにとっても、安心できる雪見障子という事になります。 |
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上の写真と全く同じく、子供部屋の雪見障子の写真です。
このご家庭では、元来、雪見障子は、風流を楽しむ建具なのですが、今回は、もっと合理的な利便性を考えた使い方です。
このご家庭では、皆の安全を第一に考えた生活をされています。 |
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子供部屋の雪見障子を2枚とも、一杯に上げて、廊下より、その内部の子供部屋を見ています。
思ったより、大きく見えて、子供の状況がよく判ります。
今回の京都の料亭さんから、雪見障子を4枚、譲り受けられて、元々、襖がはまっていた場所にその雪見障子をはめ込むことになりました。
どのような建具のご相談にも、応じておりますので、ご遠慮なく、連絡を入れて下さい。
宜しく、お願いいたします。 |
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この写真は、今から3年前、杉森建具店に、山中悠紀さんが、入って来て私が取材に行った際に、撮った写真です。
現在は、身体が二回り大きくなり、山中社長より大きくなりつつあります。
「悠紀は、もう一人前です。」とはっきり言い切りますし、建具の製作の過程でも、悠紀さんに任せる部分が多くなってきています。
悠紀さんも、それに応えて、元気一杯にがんばっておられます。
これから先も、二人で、力を合わせてがんばって、少しでも大きくするように、協力し合って前に進んで下さい。
心より、応援しています。 |
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