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奈良県奈良市池之町にある、杉森建具店の山中社長宛に、神奈川県の大工さんから連絡が入りました。
その内容は、「ええ職人ドットコム」の施行例を見て、電話をされたそうです。
奈良市内のある個人住宅で、玄関部分の全面改装に伴い、変わった玄関扉を取り付けたいとの、施主様の意向でした。
この写真が施工前の玄関の写真です。
山中社長は、大筋の金額を聞いて、是非、組子の扉を作ろうと、進言し、採用されました。
これから見て頂く施工が、組子を使った扉の全容です。 |
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受注してから結構な時間がかかるのですが、写真では、最終の組子を息子の悠紀さんが、はめ込む作業をしています。
親方の山中社長から、手ほどきを受けて、金槌を持って、丁寧にはめ込んでいきます。
今回の組子扉の組子の型は、胡麻の花を模した「胡麻柄亀甲」を製作しました。
丁度、亀の甲羅に胡麻の花が沢山咲いているように、感じていただけます。 |
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右の写真が、組子式扉の完成です。まだガラスをはめ込んでいませんが、その様子が判っていただけると思います。
大工さんと左官屋さんとが、従来の玄関サッシを取り外し、新たな玄関の木枠や、壁を施工してくれました。
組子玄関扉のはめ込みで、扉の施錠の取り付けも山中社長が行いました。
組子扉の鴨居と敷居とにピッタリ合わせるべく、カンナで削って調整してピタットはめ込みました。
施主様も玄関の変わりように、びっくりされ、大変喜ばれていたと聞いております。 |
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今度は組子玄関扉を違う方向から、写真に収めていただいています。
「胡麻柄亀甲」の型をした組子玄関扉は、吉野杉の初々しい木の香りを振りまきながら、個人住宅の玄関に納まったのです。
山中社長は、組子を製作させれば、日本の5本の指に入る、名手です。
小さい時から趣味は、木工であったと聞いておりますが、好きこそものの上手なれ、と言われる通り、組子を製作している時の顔は、真剣そのものです。
組子建具の製作は、大変時間がかかり、根気が必要な施工となりますが、山中社長は、気にもせず、淡々と組子作業を進めていきます。 |
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この写真がガラスをはめ込んで完全に完成した写真です。
玄関の組子扉を家側から見ています。
玄関表側からは、透明ガラスが組子に接するようにはめられており、家側からは、カスミガラスが組子に接するようにはめられています。
外から組子に傷つけられないように、また外から玄関内を見られないようにとの配慮から、こういった施工になっています。
「胡麻柄亀甲」の型の玄関扉が、鮮やかにその組子の良さを引き出しています。
山中社長は、今回の組子扉の製作には、組子製作に結構な時間を費やしましたが、施主様の満足そうな笑顔を見て、疲れも吹っ飛びました。 |
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奈良市池之町にある、杉森建具店の山中社長は、建具職人として、息子さんの悠紀さんを指導しながら、日夜奮闘されています。
一般的な建具(襖・障子・扉など)は、勿論ですが、注文によっては、家具も製作します。
しかし山中社長は、職人としての本音は、もっと組子建具を作ってみたいと思っています。
工務店の皆様、賃貸住宅をお持ちの大家様、個人住宅の皆様、和風の趣のある、組子を是非ご採用されんことを切にお願い申し上げます。
今回、神奈川の大工さんが、「ええ職人ドットコム」の山中社長の施行例を見て、連絡をされ、工事・組子扉の施工となり、完成した事に、お手助けでき、大変喜んでおります。
大変ありがとうございました。 |
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