|
|
2017年2月に東京都新宿区にあるオゾンにて、奈良県主催の奈良県物産展が開かれました。
その展示会に杉森建具店の山中社長さんは、奈良県の要請を受けて吉野杉を使った、変わった建具の集合体を製作し、展示しました。
その変わった建具はどんな物かを、ご紹介いたします。
大きな木枠を作り、その中を一つの部屋のようにしています。
周りの壁には、5枚の色々な種類の建具が組み込まれ、いつでも交換(建具壁の配置換え)できるのです。
合計4日間の展示会でしたが、山中社長と息子の悠紀さんと二人で展示会に臨み、一日目は、二人で対応し、二日目からは、息子の悠紀さんが、後の三日間を受け持って対応しました。 |
|
|
これを製作した発想は、一人になってゆっくり物事を考えたいとか、何かに集中したい時、このブースに入って、仕事をすることが出来る環境を作ってやる事です。
そのため、周りの壁を全閉にするのではなく、色々な組子建具で穏やかに遮断してやるのです。
事実この展示会で来店されたお客様も、「こんな変わった自分の部屋があったらいいな!」と何人も仰っていたらしいです。
五枚の建具には、氷組や千本格子などがあり、変わったところでは、編み薄板」のような建具もあります。
このように、五枚の建具の壁を、障子や襖を外すように、簡単に外し、自分の好みの場所にはめ込むのです。 |
|
|
一面の木枠には、上に鴨居、下に敷居が施工されており、色々な建具を自由に入れ替えできるのです。
この四日間で、東京の皆様にも、変わった発想の建具、組子建具の素晴らしさを知っていただいたと思われます。
息子の悠紀さんは、比較的話好きであり、お客様とも、物怖じせず会話をしていきます。
山中社長も、仕事の関係で、一日だけの滞在でしたが、息子の悠紀さんに後を託して奈良へ帰りました。
この素晴らしい発想の建具を少しでも採用いただくように皆様にお願いします。ご相談・お問い合わせも宜しくお願いいたします。
|
|
|
山中親子の建具職人は、これから色々な発想で、建具をより一層普及させるために、頑張っています。
息子の悠紀さんと話をする時がありますが、「18歳で、建具職人さんは、おられるのですかね?」と聞きますが、全国でもおられないと思っています。
それだから、これからの修業で、建具の名人になれるのです。と、いつも励ましています。
色々な発想を持っていますので、新しい建具のあり方や、組子建具の素晴らしさをどう伝えていくのか、課題は沢山あります。
建具の親子鷹が、大きく飛躍できるように、陰ながら応援していきます。 |
|