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現在、修業中のS青年が、お客様が、手書きで絵を描かれて、その絵をしっかり理解し、お客様の物入れの扉の模様として、扉の中に入れて作る事になりました。
これまで製作の過程で、最後まで完成させる工程は、初めてなので、大変緊張したみたいです。
写真は、出来上がった模様の扉を、電動の組立機(プレス機)にはめ込んで、プレスしていきます。
勿論、接着面には、枘を作り、ボンドを塗ってプレス機にかけるのです。
また、扉の一番上の面には、プレス機の接着面に、補助の木を当てて、プレスしていきます。 |
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これまで、修業中のS青年と言ってきておりましたが、これからは、笹木さんと呼んでいきます。
修業中の笹木さんは、お客様が手書きで書かれた絵を基に、物入れの扉を作るようにとの注文を受けました。
そんな複雑な模様ではありませんが、笹木さんにとっては、初めての製作なので、緊張は大いにしたと、思われます。
お客様が書かれた絵をよく見ながら、製作にかかっていきました。
その結果写真のような模様の扉が完成」していきました。 |
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笹木さんが、絵を見て、その模様を建具の扉に描いていくのは、大変な努力が要ります。
写真を見て頂いて、判るように、菱型のデザインが、メインになっており、その数が、段々増えて行く模様なのです。
まだ直線ばかりの模様なので、比較的スムーズに製作できたようです。
しかし、扉の枠の木に、凹の枘を作り、絵に描かれた菱型の模様を造り、その先に、凸の枘を作っていきます。
そして、ボンドを枘に塗って、プレス機にかけてしっかり固定させて完成していきます。 |
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市野社長の奥様が初めて作った欄間をご紹介いたします。
「筬欄間(おさランマ)」と言います。「筬欄間」とは、縦の桟を細かく多く入れ、横の桟を中央に三筋、上下に各一筋ほど入れた欄間のことです。
修業中のS青年の笹木さんの成長に刺激されて、市野社長の奥様もこのような、「筬欄間」を造りあげました。
市野社長も大変満足そうな声で、色々説明をして頂きました。
建具職人として、建具を製作してくれる事に、大いなる喜びを感じるみたいです。 |
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今年の春から建具の製作をメインに、修業のため市野建具店に入って来た、笹木青年です。
今回お客様が絵を描かれて、その通りに物入れの扉を作る事になりました。
市野建具店の市野社長も大変喜んでおられます。
笹木さんの実家も建具屋さんをやっておられ、市野建具店の市野社長に、息子の建具職人としてのセンスを植え付けてもらおうと、弟子入りをお願いされた経緯がありました。
その後笹木さん本人は温厚な性格であり、おとなしすぎる感じがしておりましたが、最近は仕事にも、やっと慣れてきて、毎日を張り切って、頑張っておられます。
これから一人前になるために、もうひと頑張りして欲しいと思います。
笹木さん、一人前の建具職人を目指して、頑張って頂きますよう、応援しております。 「笹木青年 がんばれ!」 |
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この写真が、お客様が絵を描かれた写真です。
後からの報告で恐縮ですが、この様に、ラフな感じに図面を書かれて、これと同じ建具扉を作るようにとの指示でした。
結果として、日数は結構かかりましたが、お客様が納得いくように完成しました。
笹木青年も、大いに自信が付いた事でしょう。
これからの一層の活躍を期待しております。 |
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