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2019年2月16日(土)のAM9:00〜PM4:00まで、三重県建具協同組合の17名が、鈴鹿市の市野建具店の工場に集まって、CADの講習会が開かれました。
その講習会の講師に市野建具店の市野社長が務めました。
午前中は、CADと「ラジアルソー」と言う機械を使って、ねじり組みの講習会をやりました。
午後からは、CADの講習会をパソコンを使って、実施しました。
三重県建具協同組合に所属される17名の皆さんは、全員真剣に講習会に臨まれていました。 |
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まず午前中の「ねじり組み」の講習会から始まりました。
パソコンのソフトの中から、ねじり組みを取り出し、適当なサイズを出して、置数していきます。
その後、平面図ではありますが、ねじり組みの大きさを出して出力しました。
その後、「ラジアルソー」と呼んでいつ機械のコンピューターに、ねじり組みの数値を入力しました。 |
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17名の三重県建具協同組合の皆さんは、真剣に講習会に臨んでおられ、市野建具店の市野社長の講師の動きに見入っています。
講師の市野社長は、「ラジアルソー」と言う機械にねじり組みの大きさを設定するために、その数値を入力していきました。
市野社長が、色々パソコンに入力している時の、皆さんの緊迫した雰囲気と真剣な眼差しがヒシヒシと伝わってきます。 |
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ここで「ラジアルソー」と呼んでいる機械の説明をいたします。
「ラジアルソー」とは、コンピューターが内臓された機械で、枘(ほぞ)の半分のクデ(組手)を作る重要な機械です。
CADで作られた組子建具のデザインを製作するためには、なくてはならない機械なのです。
市野社長が、CADから導き出した数値を今度は、「ラジアルソー」に入力し、機械を作動させました。
組合員の皆さんも、どう「ねじり組み」が出来るのか興味深々です。
その結果次の写真に写されているような、素晴らしい「ねじり組み」が出来ました。 |
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「ラジアルソー」という機械は、コンピューターが内蔵されている機械で、枘(ほぞ)の半分のクデ(組手)を作る重要な機械です。
ラジアルソーから出てきた、加工されたクデを組み合わせると、写真のようなねじり組みが完成するのです。
クデを上からと、下からと、交互にはめることによって、ねじったような感じの組子が出来上がってくるのです。 |
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ラジアルソーの機械の前では、市野社長が、他の組合員の二人に機械の使い方の講習を行っています。
ラジアルソーのコンピューターへの入力の仕方から始まって、加工される木の置き方など、詳しく教えていきました。
市野社長は、大変優しい性格で、色々な質問に対しても、懇切丁寧に答えてくれます。
私の取材に対しても、同様に丁寧に答えていただけます。
こんな感じで組合員のお二人にも、丁寧に説明をしていました。 |
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ラジアルソーにて作製した、ねじり組みを色々組み合わせる事によって、写真のように、にじり組みの入れ物のようなものも、出来てしまいました。
組子建具には、色々な組子を集合させて、組子模様を作っていきますが、このねじり組みは、組み合わせることによって、立体的な形に変化させることが、出来るのです。
組子建具には、色々な組子模様を建具に組み込むことによって、色々なバリエーションに拡大していきますし、全く新しい分野が開けてくる可能性が出てきます。 |
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最近の建築様式が洋風になってきており、建具の需要が少しずつ減少してきています。
そのため建具業界では、何とかして建具の需要を盛り返そうとの試みが色々行われてきています。
住宅の中に、木の温もりをもっと感じて欲しいとの要望で、組子を取り入れた建具を製作し、販売しています。
木製建具の付加価値を付けた、建具の製作・販売をより以上に考えて、実行していかなければなりません。
お二人の組合員の型も、こういった課題を話し合っていると思います。そんな中に、市野建具店の市野社長の存在の大きさが判っていただけるとおもいます。 |
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今回の三重県建具協同組合のCADシステムの講習会の午前中の「ねじり組み」の実施講習は午前中で何とか終了しました。
昼食ごPM1:00から、CADシステムについて、PM4:00までじっくり講習会を行いました。
今回の講習会には、遠くは、伊勢方面から、2名の参加を得ました。それだけ熱心な気持ちが皆さんにあるのだと、感心しました。
三重県建具協同組合において、市野建具店の市野社長は、皆さんから、大変信頼されており、組子建具については、中心的存在の人であります。
他府県からの組子建具などの製作依頼があるのも、その信頼性が大きいからなのです。
三重県建具協同組合さんは、全国的にみても、建具の運営に関して真剣に取り組んでいる組合さんだと、感心いたしました。組合員の皆様、建具の発展を期して、応援しております。 |
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