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2014年9月に京都市景観条例が、改正され、京都市を21地域に分け、規制区域ごとに、看板類の大きさや高さ、色などを細かく規制されるようになりました。
大京テント工業さんも、通りに面して、高さ約8メートル弱を6メートル以下まで低くする工事をしなければならなくなりました。
10月12日の祝日にこの工事をすると聞きましたので、取材にお邪魔しました。
すでに工事は始まっており、一番上の大京テント工業さんの看板部分が取り外されていました。 |
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今回の自社工場の鉄骨看板の改造工事について、大京テント工業の竹内社長と島本鉄工所の島本社長、テナントで入ってられる、麻雀台販売の川端さんと、レッカーの操縦士さんの計4人で行われました。
竹内社長は、高さ規制は、6メートル以下ではあるが、安全を見て5.5メートルにすると、言っていました。
使う重機は、12トンレッカーと高所作業車です。全員がヘルメット着用で、作業に臨んでいます。
高所作業車には、竹内社長と島本社長が乗り込んで作業を進めていきます。 |
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竹内社長と島本社長は、大京テント工業さんの看板を取り外した後の大京の看板の下支えを果たしていた、鉄骨の横棒鉄骨の取り外しを始めています。
鉄骨看板と横鉄骨などを止めているのは、大きな六角ボルトであり、それを外す作業も一苦労です。
3メートル弱の横鉄骨であっても、重量は結構あるので、レッカーでの球掛けをしっかりやっての作業です。
丁度、鉄骨広告のの柱に、大京テント工業さんの郵便受けが取り付けられていたので、写真に収めました。 |
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今回の大京テント工業さんの鉄骨広告の改造工事の主役は、島本鉄工所の島本社長です。
鉄骨を熔接用具でカットしていく作業が殆どであるため、島本社長に大きな期待が掛けられています。
大京テント工業さんの看板部分の下支え横鉄骨を外せたので、レッカーに島本社長は、合図を送ってリフトアップ・外への移動を指示しています。
手合図でやるので、レッカーの操縦士との呼吸も大事です。
手慣れた感じで、両者の呼吸もピッタリです。 |
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竹内社長は、高速作業車を器用に運転しながら、麻雀の看板を外すのに、まず、レッカーからのワイヤーロープを看板の球掛けにかけます。
高所作業車の運転は、2人とも得意であり、細心の注意力が必要です。回りの障害物に注意して、接触しないように運転していきます。
島本社長は、麻雀の看板が固定している大きな六角ボルトを外す作業に精を出します。
身を乗り出してのボルト外しの作業です。ヘルメットを着用しており、身軽なので次々ボルトを外していきます。 |
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地上では、麻雀販売の川端さんが、本日の工事のお手伝いをされています。
川端さんは、降ろされた横支え鉄骨の球掛けをしています。少しでもレッカーで持ち上げてもらおうとしています。1本の鉄骨でも結構な重量があります。
麻雀の看板が西端にレッカーにて降ろされました。
島本社長は、手合図にて、少しずつ降ろすように指示を出しています。
3人の呼吸もぴったりです。 |
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麻雀の看板部分が外されて、レッカーにて、吊り上げられました。
レッカーの操縦士も、合図を忠実に守り、ゆっくりと吊り上げ、向きを西側に向けて操縦していきます。
竹内社長と島本社長は、高所作業車を地上に降ろして西側に降ろされる看板の収容に向かいます。
西端に3人が揃い麻雀の看板の降ろしに慎重に対処します。 |
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今度は、島本社長を中心に、竹内社長と川端さんが、溶接器具の準備に取り掛かりました。
高所作業車の中に溶接器具を一緒に積み込んで、左右の鉄骨の支柱を切断していきます。
すでに先の作業で、大京テントと麻雀の看板が綺麗に並べられておりますが、後で解体する予定だそうです。
高所作業車には、島本社長と竹内社長が乗り込んで、支柱の切断作業に向かいます。 |
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一番上の写真は、レッカー、高所作業車などを配置した作業中の全景を写しています。
真ん中の写真は、竹内社長が、島本社長が高所作業車に乗り込むのを待っています。
今度の作業は、島本社長が、溶断作業をするので、運転は、竹内社長が受け持ちます。
さあ出発です。高所での溶断作業が主となるため、油断はできません。 |
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竹内社長と島田社長は、高所作業車で、西側の支柱へ行きました。
島田社長は、メジャーで、支柱をどこで溶断するか、決めます。
次に、竹内社長が、鉄の定規を支柱の溶断する箇所へ、設置し、ネジ式の挟み込みで、しっかり止めます。
島田社長は、その定規に沿って、溶接を始め、溶断していきます。
支柱は、四角形なので、四か所その作業が必要となります。
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本日の大京テント工業の鉄骨看板の改造工事に従事している3人が珍しく、笑顔で談笑しています。
丁度一息つくため休憩を取りました。
高所作業のため、緊張がピークになってきた時で、グッドタイミングの休憩です。
一息休んで、気を引き締めて、後半の高所作業に入ります。 |
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島本社長と竹内社長が高所作業者に乗って、熔断した支柱を写真に収めました。
その切り口は、真っすぐで、綺麗にに熔断されています。
熔断する際、鉄の定規を使ってカットした事がその切り口からも、容易にわかります。
島本社長の熔接技術の高さがよく、判っていただけます。 |
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今度は、通りに面した東側の支柱へ、高所作業車の作業台を着けました。
熔断する長さをメジャーにて計測し、鉄の定規を固定し、熔断していきます。
竹内社長と島本社長の息の合った、作業が続いていきます。
川端さんは、通りに人が通らないか注意していました。
綺麗に熔断されて、あらかじめ球掛けをされていた支柱は、レッカーの力に委ねられます。 |
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島本社長によって熔断された支柱が、レッカーによって、吊り上げられた瞬間です。
2人ともほっとする瞬間ですが、次の作業の事を考え、高所作業車を下に降ろしていきました。
これで熔断作業は、終わりましたが、島本社長に話を伺うと、残った支柱2本の頭を塞ぐ作業があるとのことです。
支柱内に雨水が入らないように支柱の一番上を全閉してしまいます。 |
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今回の鉄骨看板改造工事前の高さは、8メートル弱でしたが、5.5メートルまで高さを下げました。
その全貌ですが、少し寂しい気もします。
島本社長と川端さんは、降ろされた支柱に付いていた、出庫注意灯の取り外し作業をしています。
一応支柱の熔断作業は完了し、ヤレヤレといった感じです。 |
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ここからは、2組に分かれて作業が始まりました。
島本社長は、残った支柱の天板熔接作業へ、竹内社長と川端さんは、外して降ろした看板の分解作業です。
看板の分解作業では、川端さんが、カッターで、看板の表面のテント地をカットし、内照式であったので、蛍光灯の取り外しをします。
写真でご覧いただけたと思いますが、竹内社長は、蛍光灯の1本、1本を丁寧に外していき、束ねて括りました。 |
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一方の島本社長は、高所作業車を運転し、残った支柱の先へ行きました。
あらかじめ用意されていた、四角い鉄板を支柱に被せてスポット熔接をしていきます。
まず動かないように、四隅にスポット熔接をして、それから雨水が中へ入らないように、全閉熔接をしていきます。
サンダーで、不要なバリを削ぎ落としきれいにしていきます。 |
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竹内社長と川端さんの作業は佳境に入っています。
この看板は、相当の年月が経っているため、取り外しの作業で、サンダーを使用してビスを取り除いたりしました。
内部のフレームを電動ノコギリでカットしたりして、少しずつ、片づけてていきます。
電動ノコギリを使用の際には、大変大きな金属が摩れるけたたましい音が出て、耳を塞ぎました。 |
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島本社長は、支柱の天板熔接作業も最終段階にきています。
サンダーでバリを丁寧に落としてつるつるにしていきます。
また、熔接不足の場所が見つかれば、即座にスポット熔接をして、サンダーをかけます。
最後に、錆び止めの塗料を塗って完成させました。 |
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こうして本日の鉄骨看板の改造工事は、事故もなく無事終了しました。
ここまで完成した、鉄骨広告塔です。
今後は、京都市景観条例に基づき、看板を作製していきます。
どんな看板になるのか、楽しみです。完成した時は、その姿をアップする予定です。
本日は、御苦労さまでした。ありがとうございました。 |
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