-
三重県鈴鹿市加佐登3丁目にある、市野建具店の市野社長は、京都のある設計事務所の特命を受けて、京都市北区の個人のお宅を訪問して、建具の採寸を行い、工場で製造し、完成した建具を納入はめ込みをいたしました。
その一連の流れをご紹介したいと思います。
10月中旬に、市野建具店の市野社長と、奥さんの春芝さん、修業に来ている笹木さんの3人で、京都市北区の個人宅へ建具の採寸をするために、お邪魔しました。
笹木さんが、携帯用の採寸マシーンを持って、採寸の作業を始めていきます。
市野社長は、笹木さんが、採寸した結果を口頭で伝えた寸法をDATAとして、書き留めていきます。
三重県鈴鹿市加佐登3丁目にある、市野建具店の市野社長は、京都のある設計事務所の特命を受けて、京都市北区の個人のお宅を訪問して、建具の採寸を行い、工場で製造し、完成した建具を納入はめ込みをいたしました。
その一連の流れをご紹介したいと思います。
10月中旬に、市野建具店の市野社長と、奥さんの春芝さん、修業に来ている笹木さんの3人で、京都市北区の個人宅へ建具の採寸をするために、お邪魔しました。
笹木さんが、携帯用の採寸マシーンを持って、採寸の作業を始めていきます。
市野社長は、笹木さんが、採寸した結果を口頭で伝えた寸法をDATAとして、書き留めていきます。
-
設計事務所から前もって、今回の建具の図面は、FAXにて、もらっていたので、その順番を追って、次々採寸していきます。
笹木さんが、持っている携帯型採寸マシーンは、「MAKITAの携帯型マシーン」と呼んでいます。
その動作の内容は、次の通りです。 測る箇所の片側に、機械を当てて、SWをONにし、レーザー光線の赤いポインター測る先に当てて、SWを押すと目指す距離(長さ)が出てきます。
コンマ何ミリまで出ますので、殆ど建具の製作寸法を出すことに、ついては、問題ありません。
設計事務所から前もって、今回の建具の図面は、FAXにて、もらっていたので、その順番を追って、次々採寸していきます。
笹木さんが、持っている携帯型採寸マシーンは、「MAKITAの携帯型マシーン」と呼んでいます。
その動作の内容は、次の通りです。 測る箇所の片側に、機械を当てて、SWをONにし、レーザー光線の赤いポインター測る先に当てて、SWを押すと目指す距離(長さ)が出てきます。
コンマ何ミリまで出ますので、殆ど建具の製作寸法を出すことに、ついては、問題ありません。
-
建具の採寸箇所が、半分以上過ぎたところで、笹木さんが市野社長に、バトンタッチしました。
また、市野社長の記録係は、市野社長の奥さんの春芝さんにバトンタッチされ、残りの採寸に精をだします。
いつも感心するのは、市野社長の奥さんの春芝さんの機転の利いた動作です。市野社長が、次、何をしたいかを、素早く感じとって、素早く、先回りして、市野社長に用具などを渡していきます。
その俊敏な動きには、いつも感心させられますし、奥さん自身も建具の職人としての気持ちが、芽生えてきている感じがしています。
建具の採寸箇所が、半分以上過ぎたところで、笹木さんが市野社長に、バトンタッチしました。
また、市野社長の記録係は、市野社長の奥さんの春芝さんにバトンタッチされ、残りの採寸に精をだします。
いつも感心するのは、市野社長の奥さんの春芝さんの機転の利いた動作です。市野社長が、次、何をしたいかを、素早く感じとって、素早く、先回りして、市野社長に用具などを渡していきます。
その俊敏な動きには、いつも感心させられますし、奥さん自身も建具の職人としての気持ちが、芽生えてきている感じがしています。
-
市野建具店の市野社長と奥さんの春芝さん、修業中の笹木さんの3人は、京都市北区の個人宅の建具の採寸を終わって、そのDATAを、三重県鈴鹿市の市野建具店の工場へ、持ち帰りました。
それから2週間、工場にて別注建具の製作に励みました。
11月に入ってすぐに、京都市北区の個人宅へ、完成した建具を運び、はめ込み作業をはじめました。
市野社長は、ガラスを入れる木枠や、観音開きの扉を持って、はめ込む場所へ持って行って、注意深くはめ込んでいきました。
なぜ、市野社長が、注意深くはめ込みをするのかの理由を次に述べたいと思います。
市野建具店の市野社長と奥さんの春芝さん、修業中の笹木さんの3人は、京都市北区の個人宅の建具の採寸を終わって、そのDATAを、三重県鈴鹿市の市野建具店の工場へ、持ち帰りました。
それから2週間、工場にて別注建具の製作に励みました。
11月に入ってすぐに、京都市北区の個人宅へ、完成した建具を運び、はめ込み作業をはじめました。
市野社長は、ガラスを入れる木枠や、観音開きの扉を持って、はめ込む場所へ持って行って、注意深くはめ込んでいきました。
なぜ、市野社長が、注意深くはめ込みをするのかの理由を次に述べたいと思います。
-
鈴鹿の工場で、採寸したDATAに基づき製作しましたが、納品するまでの2週間の間に、木が湿気や温度によって変化を起こして、サイズが変化しているのです。
従って、今の、はめ込みの気候環境に合わせて、現場にて加工し、合わせてやらなければなりません。
その作業が、結構大変なのです。
右の写真の市野社長が、持っている引き戸扉を木枠内にきちっと収めるように、これから色々加工を施していきます。
鈴鹿の工場で、採寸したDATAに基づき製作しましたが、納品するまでの2週間の間に、木が湿気や温度によって変化を起こして、サイズが変化しているのです。
従って、今の、はめ込みの気候環境に合わせて、現場にて加工し、合わせてやらなければなりません。
その作業が、結構大変なのです。
右の写真の市野社長が、持っている引き戸扉を木枠内にきちっと収めるように、これから色々加工を施していきます。
-
市野社長は、別注引き戸扉の一番下の部分の、レールの上に乗っかる部分に滑車を取り付けます。
工場にて、滑車の部分は、綺麗にくり抜かれており、滑車をはめ込んで、取り付けます。
二か所、滑車を取り付けますので、どちらも均等に、取り付けなければなりません。
そして、仕上げのカンナ掛けを行い、綺麗に仕上げていくのです。
同時に扉を囲んでいる木枠と、しっかり合うように、気を付けてカンナ掛けをします。
加工が終わってから、扉をはめて、木枠との隙間が、綺麗に寸法が合っているかどうかを確かめていくのです。
市野社長は、別注引き戸扉の一番下の部分の、レールの上に乗っかる部分に滑車を取り付けます。
工場にて、滑車の部分は、綺麗にくり抜かれており、滑車をはめ込んで、取り付けます。
二か所、滑車を取り付けますので、どちらも均等に、取り付けなければなりません。
そして、仕上げのカンナ掛けを行い、綺麗に仕上げていくのです。
同時に扉を囲んでいる木枠と、しっかり合うように、気を付けてカンナ掛けをします。
加工が終わってから、扉をはめて、木枠との隙間が、綺麗に寸法が合っているかどうかを確かめていくのです。
-
市野社長と奥さんの春芝さんは、大きなスライドドアを持って、加工作業のしやすい場所へ移動しています。
ドアの敷居部分にレールを引くために、その金具を用意して、接着剤を引いて、しっかり固定していきます。
それから、滑車を取り付けたり、カンナ掛けをして、綺麗に隙間が合うように、仕上げていくのです。
奥さんの市野春芝さんが、重たいスライドドアを必死になって持っている姿が、印象的です。
市野社長と奥さんの春芝さんは、大きなスライドドアを持って、加工作業のしやすい場所へ移動しています。
ドアの敷居部分にレールを引くために、その金具を用意して、接着剤を引いて、しっかり固定していきます。
それから、滑車を取り付けたり、カンナ掛けをして、綺麗に隙間が合うように、仕上げていくのです。
奥さんの市野春芝さんが、重たいスライドドアを必死になって持っている姿が、印象的です。
-
市野社長は、スライドドアの敷居の部分の滑車の取付を終わって、今度は、鴨居の部分の加工の仕上げを行っていきました。
鴨居の部分は、工場出荷の時は、現場での加工となっているので、鋸・カンナ・ノミなどを持って加工にかかっていきます。
鋸で出っ張りを裁断したり、ノミで削ったりします。
鴨居用のカンナで綺麗に削って、滑りやすいようにして、スライド扉の動きをスムーズにしてやるのです。
こういった、細やかな作業の一つ一つの丁寧さが、最後の完成になって、一層の輝きとなって、皆様から良い評価をされるのです。
市野建具店さんの出来栄えは、大変良いと評判なのも、頷けます。
市野社長は、スライドドアの敷居の部分の滑車の取付を終わって、今度は、鴨居の部分の加工の仕上げを行っていきました。
鴨居の部分は、工場出荷の時は、現場での加工となっているので、鋸・カンナ・ノミなどを持って加工にかかっていきます。
鋸で出っ張りを裁断したり、ノミで削ったりします。
鴨居用のカンナで綺麗に削って、滑りやすいようにして、スライド扉の動きをスムーズにしてやるのです。
こういった、細やかな作業の一つ一つの丁寧さが、最後の完成になって、一層の輝きとなって、皆様から良い評価をされるのです。
市野建具店さんの出来栄えは、大変良いと評判なのも、頷けます。
-
スライドドアの敷居の部分にレールを敷くための作業を見てみます。
あらかじめレールの幅にカットしてある溝に接着剤を均等に埋め込んで、その上からレールを敷いていって、固定させるのです。
市野社長の奥さんの春芝さんが、しっかり持っている木枠を笹木さんが、カンナ掛けをしています。
絶対に動かないように、しっかり持っています。力のいる作業ですが、カンナ掛けが上手くいくように、必死になって固定して、持っています。
最後に3人で、ガラスを入れる大きな木枠を固定させる箇所をしっかり見てから、加工に入っていきました。
スライドドアの敷居の部分にレールを敷くための作業を見てみます。
あらかじめレールの幅にカットしてある溝に接着剤を均等に埋め込んで、その上からレールを敷いていって、固定させるのです。
市野社長の奥さんの春芝さんが、しっかり持っている木枠を笹木さんが、カンナ掛けをしています。
絶対に動かないように、しっかり持っています。力のいる作業ですが、カンナ掛けが上手くいくように、必死になって固定して、持っています。
最後に3人で、ガラスを入れる大きな木枠を固定させる箇所をしっかり見てから、加工に入っていきました。
-
今回の京都市北区の個人宅の、建具のはめ込みは、半分以上出来上がってきました。
午前中に仕上げる予定で、動いています。三人ともそのつもりで、頑張っています。
市野社長は、工場で製作した窓枠を所定の位置にしっかり入れて固定しました。その後インパクトドライバーを手に持って、窓枠のガラスを入れる溝にビスを打ち込んでいます。
このガラスを入れる木枠の一番大切な加工なので、真剣そのものの表情をされています。
今回の京都市北区の個人宅の、建具のはめ込みは、半分以上出来上がってきました。
午前中に仕上げる予定で、動いています。三人ともそのつもりで、頑張っています。
市野社長は、工場で製作した窓枠を所定の位置にしっかり入れて固定しました。その後インパクトドライバーを手に持って、窓枠のガラスを入れる溝にビスを打ち込んでいます。
このガラスを入れる木枠の一番大切な加工なので、真剣そのものの表情をされています。
-
新しいビスをインパクトドライバーの先にセットして、ガラスを入れる溝に打ち込んでいくのです。
強引に打ち込むと、ひびが入ったりして失敗に終わってしまうので、慎重に柔らかくインパクトドライバーを打ち込んでいくのですが、市野社長の木に対する加工は、大変柔らかく、優しい加工です。
その後、ガラスを入れますが、スリガラスのデザインガラスであり、ガラスが入ると、景色が一変してしまいます。
スリガラス・デザインガラスを入れた窓は、丁寧に又美しく加工され、施工されましたので、完成度は、文句なしの出来栄えでした。
新しいビスをインパクトドライバーの先にセットして、ガラスを入れる溝に打ち込んでいくのです。
強引に打ち込むと、ひびが入ったりして失敗に終わってしまうので、慎重に柔らかくインパクトドライバーを打ち込んでいくのですが、市野社長の木に対する加工は、大変柔らかく、優しい加工です。
その後、ガラスを入れますが、スリガラスのデザインガラスであり、ガラスが入ると、景色が一変してしまいます。
スリガラス・デザインガラスを入れた窓は、丁寧に又美しく加工され、施工されましたので、完成度は、文句なしの出来栄えでした。
-
市野建具店の市野社長は、最後の別注建具をはめ込む事になりました。
修業中の笹木さんの手を借りて、一番重い扉建具をはめ込む作業に着手しました。
スライド扉ですので、まず、敷居の部分にレールを敷いて、接着剤で固定をします。扉本体の敷居に接する部分には、滑車を2個付けました。
その後、扉の上部の鴨居の部分を綺麗にカンナ掛けをして、よく滑るようにして、最後に扉の枠が、木枠と接する部分が均等になるように、カンナ掛けなどをして、完成となります。
今回の建具のはめ込み作業の中で、スライド式扉は、全てフラッシュドアです。
市野社長の方針として、フラッシュドア製作に関して、ドアの内部に入れる木枠などを、出来る限り多く入れる事が方針として挙げています。
この最後の扉も真ん中にスリガラス・デザインガラスが入っており、結構重くなっています。綺麗に出来上がって、設計義務所の担当者も、大きく頷いておられました。
市野建具店の市野社長は、最後の別注建具をはめ込む事になりました。
修業中の笹木さんの手を借りて、一番重い扉建具をはめ込む作業に着手しました。
スライド扉ですので、まず、敷居の部分にレールを敷いて、接着剤で固定をします。扉本体の敷居に接する部分には、滑車を2個付けました。
その後、扉の上部の鴨居の部分を綺麗にカンナ掛けをして、よく滑るようにして、最後に扉の枠が、木枠と接する部分が均等になるように、カンナ掛けなどをして、完成となります。
今回の建具のはめ込み作業の中で、スライド式扉は、全てフラッシュドアです。
市野社長の方針として、フラッシュドア製作に関して、ドアの内部に入れる木枠などを、出来る限り多く入れる事が方針として挙げています。
この最後の扉も真ん中にスリガラス・デザインガラスが入っており、結構重くなっています。綺麗に出来上がって、設計義務所の担当者も、大きく頷いておられました。
-
この写真は、市野社長が、携帯型採寸マシーンを使って、別注建具を製作するために、木枠の寸法を測っている写真です。
今回の採寸から製作、はめ込みまでの一連の流れ、即ち、施工の流れを見て頂きましたが、色々な職人さんの施工の流れは、其の職人さんによって、色々な特徴が出てまいります。
私の市野建具店さんに対する感じ方は、まず、段取りが大変早く、しっかりしていることです。
それから、工場でも、現場での作業でも、木に対する優しさ、当たりの柔らかさを非常に感じるのです。
こうした姿勢で木に向かっているのですから、自然と美しい製品が出来上がってくるのだと思います。
設計事務所の方々も大変な信頼を寄せておられますし、同業他社さんからの信頼も厚く、沢山の注文も寄せられています。
建具に関して、特に「組子建具」に関しての知識は、豊富ですし、経験も多くされて、表彰も沢山、受けられておられます。
皆様からの、ご質問や、お問い合わせには、丁寧に答えていただけます。宜しくお願い申し上げます。
この写真は、市野社長が、携帯型採寸マシーンを使って、別注建具を製作するために、木枠の寸法を測っている写真です。
今回の採寸から製作、はめ込みまでの一連の流れ、即ち、施工の流れを見て頂きましたが、色々な職人さんの施工の流れは、其の職人さんによって、色々な特徴が出てまいります。
私の市野建具店さんに対する感じ方は、まず、段取りが大変早く、しっかりしていることです。
それから、工場でも、現場での作業でも、木に対する優しさ、当たりの柔らかさを非常に感じるのです。
こうした姿勢で木に向かっているのですから、自然と美しい製品が出来上がってくるのだと思います。
設計事務所の方々も大変な信頼を寄せておられますし、同業他社さんからの信頼も厚く、沢山の注文も寄せられています。
建具に関して、特に「組子建具」に関しての知識は、豊富ですし、経験も多くされて、表彰も沢山、受けられておられます。
皆様からの、ご質問や、お問い合わせには、丁寧に答えていただけます。宜しくお願い申し上げます。