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雛祭りも終わった3月7日に、備え付け家具を製作中とのことで、相浦木工所へ取材にお邪魔しました。
丁度、昇降盤にて木を削っていました。
備え付け家具の内容を聞いてみると、宇治のお客さんの家の玄関に置く、シューズボックスを製作中との事です。
真剣な表情で作業に取り組んでいます。
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昇降盤にて、シューズボックスに取り付けるパーツの木を製作中で、真剣な表情で、木の幅を計測しています。
今回の備え付け家具のシューズボックスは、玄関を入ってすぐの場所におきますが、奥行きがないために、シューズボックスも中は、傾斜をつけて、斜めに靴を置くように、作られています。
次の写真で、よく判っていただけると思います。 |
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相浦さんは、備え付け家具のシューズボックスの左右の開きの扉を外しました。
扉の上部側面に、手じゃくを作るためです。
扉の前面には、突起がないように、なおかつ、扉を開けられるように、手じゃくを彫って付けます。
玄関を入って左右の奥行きが短いため、シューズボックスの奥行きもそれに合わせて、短くなっており、靴は斜めに置くようになっています。 |
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相浦さんは、備え付け家具のシューズボックスから、全面の扉の片方を外しました。
その扉を昇降盤に持って行き、寸法をしっかり採って、昇降盤の刃の部分にゆっくり当てて、電源を入れます。
注意深く、ゆっくりと、切り込みを入れていきます。
少しでも、間違うと一枚の扉が不良品となるので、必死です。 |
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昇降盤にて、手じゃくの穴を開けた扉を、上に向け、手じゃくの部分を磨いていきます。
ペーパーヤスリで、穴の周辺をしっかり磨いていきます。
穴の奥の方も、ペーパーヤスリを入れて、滑らかになるように、こすっていきます。
手じゃくにお客さんが、手を入れた時、滑らかな感触でなければならないからです。 |
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手じゃくを磨くのに、小さなカンナを使用して、木のバリを取っていきます。
小さな木片にペーパーヤスリを貼り付けた道具でも磨いていきます。
あくまでも平行・水平を保つためです。それだけ、製作に対して情熱を持っており、完璧な商品を提供したい決意が伺えます。
製作段階での、相浦さんの表情によく表れています。 |
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相浦さんの性格は、非常に温和ですが、節目になると、しっかりとした意見を言われます。
仕事に対する情熱は、大したもので、いつも敬服します。
今回の備え付け家具の製作については、納期が迫っており、大変忙しいにも関わらず、気持ちよく、取材に応じてもらえました。
手じゃくの小さい部分でも、顔をしかめながら、製作にのめり込んでいます。 |
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次に、昇降丸鋸盤で、シューズボックの天板をカットします。
図面と現物との寸法を見比べて、マークをつけ、昇降丸鋸盤にセットします。
昇降丸鋸盤は、丸鋸が、上下に移動します。機械に付いている目盛をセットして、一気に裁断していきます。
昇降丸鋸盤は、置き場所のスペースを大きく占めることなく、他に有効なスペースを提供してくれます。 |
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上の写真は、シューズボックスですが、下の写真は、洗面台の天板の真下に収納する洗面台ボックスです。
洗面台ボックスの開きの扉の上に凹部がありますが、これが「手じゃく」です。
扉の前面には、突起物を付けたくない時は、この手じゃくを付けて扉の開閉を行います。
非常に見た目にもスッキリしており、身体の一部が当たることもありません。 |
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本日、相浦さんが、取り付け家具が出来上っていると、言っていたのが、この洗面台ボックスです。
洗面台の天板の真下に収納しますが、奥行きも制限される中で、最大の効果を出せるように、設計され製作されています。
他に、台所(キッチン)も据え付け家具として別製で制作しました。
この次に紹介していますが、色を統一していますので、見た目にも清々しく感じられるのでは、ないでしょうか。 |
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最後に、横幅3メートルはある、キッチンを見せてもらいました。
キッチンの上の収納ボックスも、白色で、2個出来上っており、大変豪華です。
相浦さんも、大変忙しくしている中で、応対してくれ感謝しています。
相浦さんのより一層のがんばりに期待しております。 |
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