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師走に入った12月5日(土)城陽市の相浦木工所に取材に訪問しました。
相浦さんの話によると、12月中に納入する整理棚を製造していました。
京都市伏見区の骨董品屋さんに6台納入するとの事、「材料代が大変かかるんですわ」との話です。
よく聞いてみると、チーク材を沢山使用しているからとの事です。
相浦さんの話によると、世界の三大銘木は、マホガニー、ローズ、チーク材ですが、今回の整理棚の製作にあったっては、そのうちのチーク材を多く使用します。 |
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別棟に置いてある、チーク材の薄板の枚数と、表面の筋目をチェックし始めました。
チーク材の表面は、筋目が入っており、その筋目の間隔も、2通りあるみたいで、真剣に筋目の具合を観察していました。
この別棟の部屋は、いつも完成品を保管してあり、出荷待ちの状態のオーダー家具ばかりが置いてありました。
12月は、今回の骨董品屋さんからの注文に全力をかけるとの事です。 |
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工場内には、すでに棚板をはじめ各パーツが用意されています。
これから棚板の上下と左右と手前奥とにチーク材を貼っていくのですが、相浦さんの話だと、1枚1枚丁寧に仕上げていきますので、結構な時間がかかるとのことでした。(最低2日は、必要との話です。)
相浦さんは、1人で製作しているため、効率良く、仕上げていきますが、今まで取材をさせて頂いて、なるほどと思う事が多々あります。 |
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今回の骨董品屋さんへ納入する整理棚について、手書きの図面を見せていただきました。
左側は、3列の整理棚。右側は、2列の整理棚です。
主に、骨董品の壺や花瓶を置くのだろうと想像できます。 |
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相浦さんは、チーク材の特徴について色々説明をしてくれました。
チーク材の表面は、常にしっとりとしており、一定の湿度を保っています。実際に触ってみて、確かにしっとりしていました。
それとチーク材の表面の色が変化していくとのことです。
確かに、相浦さんの持っているチーク材は、上下・左右の表面の色が夫々違っていました。 |
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相浦さんは、持っていたチーク材を元の位置に置きましたが、写真に写っているチーク材だけで、数万するらしいです。
材料費だけでも、大変に高価になるので、失敗は許されないとの事で、注意が必要だと気を引き締めていました。 |
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今回の骨董品屋さんの別注整理棚は、高さが、2200あり幅が900あり、奥行きは500あります。
その元になるパーツが立てかけてあり、チーク材を貼っていきます。
相浦さんは、施主さんとの打ち合わせなどに、ミニチュアを作り、整理棚の一番下の扉は、「ケンドン式」で作られており、扉を閉めた際は、扉が、マグネットで止まるようになっています。
相浦さんは、それを説明しながら、教えてくれました。 |
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相浦さんは、別棟に置いてあるチーク材を2枚づつ運んできます。
重さは、あまりありませんが、かさが結構あるので、板が当たって傷が付かないように、注意深く運び入れました。
昇降丸鋸盤の一番下の所定位置に置きました。
これから寸法を測ってチーク材の板を切断していきます。 |
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昇降丸鋸盤は、あまり大きくない工場には、最適の機械です。
家具屋さんや、建具屋さんで時々見かけますが、設置面積が小さくてその効果は絶大です。
相浦さんは、昇降丸鋸盤に置いた、チーク材の板をメジャーを使って切る位置を測っていきます。
また、棚板の組み板の現物を、チーク材の板に当てて、間違いのないように、測っていきます。
少しでも間違って切断すると、取り返しがつかなくなり、高価な材料を失うことに、なります。 |
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相浦さんの真剣な表情を写真にうまく捉えられました。
昇降丸鋸盤での切断作業で、高価なチーク材を失敗のないように、切断することに、最大の注意を払っての作業です。
その表情によく表れていると思います。 |
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相浦さんは、昇降丸鋸盤でチーク材の板を切断して、次の位置にずらして、また切断していきます。
その際には、メジャーでしっかり測って注意深く、その位置を決めて切断していきます。
下の写真は、切断して最後に余った少しの切れ端を違う場所に移動しているところですが、まだまだ安心した表情ではありません。
表面がしっとりした感触のある高価なチーク材なので、まだまだ神経を使った作業が続いていきます。 |
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本日の取材では、すべてを撮り切ることは、できません。
12月中に完成納入との段取りなので、骨董品屋さんの別注整理棚が完成したら、その完成品をアップしたいと思っております。
相浦さんも、一段落がついたのでしょう、スッキリした表情で写真に収まっていただきました。
色々な特注家具を手掛ける相浦さん。これからもその完成品をどんどん紹介していきたいと思っております。 |
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12月中に納入する骨董品の整理棚が完成しました。
チーク材を使った整理棚で非常に綺麗に仕上がっています。
チーク材の表面は少し湿気を含んだようにしっとりしており、なかなか落ち着いた色合いのチーク材であり、お客様もきっと喜ばれることでしょう。 |
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チーク材は、光線のあたり具合で、表面の色が変わって見えます。
ほぼ完成した写真ですが、棚板の奥の筋目も綺麗に整っており、写真も綺麗に撮れていたので、最後に掲載しました。
棚の端々まで綺麗に出来上がっており、相浦さんの神経を集中された様子が目に浮かびます。
以上のように、木に関する家具であれば、何でもご相談に応じて作製すると、相浦さんは、常々言っておられますので、気軽にご相談してみて下さい。
皆様の、お問い合わせ、ご相談、ご下命をお待ちしております。 |
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