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節分も終わった2月7日に連絡をすると、丁度、別製のレコード収納庫を製作中とのことで、取材にお邪魔しました。
工場に入って、大変、大きな製品が1個出来ており、少し驚きました。
別製レコード収納庫が1台完成しており、2台目の製作中でした。
丁度、製品の背の部分に、補強の木枠を打ち込む最中でした。 |
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製作図面を拝見して、高さ2メートルを超えています。
それを3本作ってジョイントするのです。1本の収納庫に、10個の収納箇所があり、計30個の収納箇所であり、相当レコードが入ります。
背の部分の補強のために、測定してカットした、補強木に等間隔に ビスを前もって少し打ち込んでいます。
納入先は、お寺さんと聞き、相当、音楽好きのお坊さんなのだと思いました。 |
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上の図面で、別製のレコード収納庫の他に、別製のCD収納庫を作る予定です。
1マスに入れる、LPのレコード盤は、1枚の重さが結構あり、20〜30枚となると、しっかりした収納庫でなければなりません。
別製レコード収納庫の背の板は、薄い板なので、棚板と背板の部分に補強するための、補強木を入れてやります。
そのための補強木をしっかり測定後、打ち込んでいきます。
真剣な表情でビスを打ち込んでいる、相浦さんの姿が印象的でした。 |
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次に、別製レコード収納庫の底面の広い箇所の補強のために、あらかじめ計測して、カットした、木に接着剤をまんべんなく塗り込んでいます。
それを底面に、はめ込んでしっかりと固定機で固定した状態で、エアー釘打ち機で、シャープな細い釘を打ち込みます。
プシューン、プシューンと小気味よい音を立てて打ち込んでいきました。
2メートル以上の高さがあるので、底面のある程度の重さと強度が必要になります。
3台を合わせて使用されるとの事なので、安定性は増すとおもわれます。 |
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底面の補強作業が終わり、別製のレコード収納庫を丁寧にひっくり返し、前面の仕上げ作業に入ります。
前面の仕切り板と側面の板との、凹凸がないように、カンナで丁寧に削って仕上げていきます。
手で触って、凹凸がないかを確認しながらの作業です。その後、ペーパーヤスリで、平らな状態に仕上げました。
別製レコード収納庫の各収納箇所の底面の板です。真ん中に切れ目が入っていますが、レコードが崩れ落ちないための仕切り板を入れる切れ目です。 |
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次に、別製レコード収納庫を丁寧にひっくり返し、背面の補強木と側面・底面・上面との凹凸を手で触りながら、小さなカンナやペーパーヤスリで磨いていきます。
今回のレコード収納庫は、手間が大変で、ねじ・釘を使う量は結構多く、作業時間も大変かかっています。
一応、背面の磨きを終え、ほぼ完成しました。後は、3台合わせた時の左右の側面と、正面から見た枠の合板の張り付けだけです。
やっと、完成のメドが立ったのでしょう。厳しい表情から、笑顔が出てきました。 |
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2メートルを超える別製レコード収納庫の完成写真です。
3台を並べて使用されるので、側面は1台目と3台目の外側だけ、合板で作られます。
大変な手間がかかるレコード収納庫でしたが、相浦さんは、黙々と作業に打ち込み、丁寧な作業・仕上げに心掛けており、その姿には、いつも感銘を受けております。
木に関する商品ならば、どんなものでも作る気概を持っておられ、 皆さんのお役に立てるといつも思っています。 |
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左の写真は、別製レコード収納庫と同時に注文があった、CDラックの完成写真です。
4段の収納スペースがあり、それが3台あります。
十分に収納でき、お寺さんも喜ばれるでしょう。
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