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2016年の梅雨明けで、この日は、京都市で、35度8分の酷暑で、車の冷房もあまり効かない暑さの中、京都市西京区の(株)竹中建具店を訪問しました。
この日から新しい建具の製作にかかっているとの事で、その一部を取材させていただきました。
まず建具職人の前田さんは、丁度、大西さんが、建具扉の湾曲した部分を完成させて、その部分の磨きを前田さんにお願いする形になります。
前田さんは、丁寧に電動のペーパーヤスリで削りながら、もう一方の指先で、バリが削れているか、確認しながら作業を進めていきます。木粉が出るので、完全防備で作業に臨む前田さんです。
工場内には、クーラーが1基、設置されていますが、本日の暑さでは、あまり効いてはいないような気がします。その中で、一生懸命に前田さんは、作業を進めていきます。 |
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竹中社長のお父さんの親方は、自動プレーナー(カンナ盤)を使って、建具に使う柱の木を削っています。
上の写真は、自動プレーナー(カンナ盤)の細かく削れる方で作業を進めています。
下の写真は、自動プレーナー(カンナ盤)の比較的粗めに削るカンナ盤で削っている所です。
親方は、高齢ではあっても、年齢を感じさせない動きで、自動プレーナー(カンナ盤)を使って木を削っています。
親方(竹中社長のお父さん)とは、何時も話の中で「朗(息子)に任せているから」と仰って自分は、一歩下って話をされます。
私も親方には、敬服いたします。 |
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職人の大西さんは、今回の新規の建具の仕上げ段階の作業に入っています。
ペーパーヤスリを底面に巻き付けた電動ヤスリで、新規の建具の一番外側(建具の枠)を注意深く、削っていきます。
左手でヤスリを当てた後の感触を確かめながら、丁寧に電動のヤスリを当てていきます。
竹中社長の信頼の厚い大西さんは、暑さにもめげず、ただひたすらに、仕上げていきます。
その後、コンプレッサーのエアーで、細かい木屑粉塵を飛散させて取り除きます。その後、建具を持ち上げ裏返しにします。
その際は、他に当たって傷つけることのないように細心の注意を払います。
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その後、大西さんは、裏返した建具の広い枠に、これまでと同じように電動のヤスリを当てて、削って行き、つるつるの状態にします。
枠の端から端まで、左手で感じる感触を確かめながら、電動ヤスリを動かしていきます。
工場内のクーラーの設置場所からは、結構離れている場所での作業なので、結構暑いと感じますが、そんな事はおかまいなく、作業を進めていきます。
全部完了したので、コンプレッサーのエアーで、木屑粉塵を飛散させます。 |
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職人の大西さんは、電動ヤスリにて綺麗に磨きあげた枠の部分に発生した、木屑粉塵を取る(飛散)ために、コンプレッサーの先の部品を所定の場所から持ってきました。
コンプレッサーからのホースの先にエアーガンを差し込み、建具の枠の部分に当てて、木屑粉塵を飛散していきます。
細かい粉塵ですので、大西さんは、マスクをしっかりして作業を遂行します。
工場内の気温は、30度を超えていると思われますが、大西さんは、構うことなく作業を進めて完成に近づけました。
この新規の建具には、一番最後にガラスがはめ込まれるとの事でした。 |
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(株)竹中建具店の竹中社長とは、この日は、打ち合わせが長引いてお会いすることは、出来ませんでしたが、親方を含め、大西さん前田さんとも一生懸命な作業でした。
竹中社長は、常々仰っている通り、4人のチームワークが大事だとの社長方針で、その通りに動いていると感じました。
この写真は、竹中社長が建具の柱を自動プレーナー(カンナ盤)にかけているものですが、社長も帰社後、すぐに製作に加わったと思われます。
これから暑い夏が訪れます。近年ますます、酷暑の傾向なので、皆さん熱中症にならないように、身体の自己管理をしっかりして、この夏を乗り切って欲しいと感じました。
こうして頑張っている竹中建具店さんへのお問い合わせ、お見積り、ご下命を宜しくお願い申し上げます。 |
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