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京都市西京区下津林にある、(株)竹中建具店の取材にお伺いいたしました。
この日は、大変な酷暑であり、工場内では、クーラーがかかっていましたが、あまり効いていませんでした。
竹中社長を先頭に建具職人の大西さん、建具職人の前田さん、竹中社長のお父さんの親方の4名で、毎日動いています。
竹中社長を中心にして、4名が夫々の作業を分担して、建具の製作に励んでいます。
今回は、竹中社長さんの片腕で番頭格の大西さんにスポットを当てて、扉建具の製作の様子をお知らせいたします。 |
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職人の大西さんは、建具の扉の製作に一生懸命です。
最終の段階にさしかかっていますが、一番大切な組立の工程に入っていきます。
大西さんは、建具の扉の一番外側の大きい木枠の仕上げをしています。
電動仕上げ機に木枠の材料を通して、表面を綺麗に削って仕上げていきます。
細かい所の表面は、カンナで丁寧に削って仕上げていきます。 |
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職人の大西さんは、木製用のボンドを持って、木枠の枘(ホゾ)の部分に行きます。
大西さんは、竹中社長からの信頼が大変厚く、番頭格でもあり、日々精進しています。
いつも自分の健康面を考えて、マスクを着用しています。木屑やほこりが結構、飛散するので、作業中は、マスクをかけています。 |
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大西さんは、扉建具の木枠の枘(ホゾ)の凹の部分に、木製ボンドを付けていきます。
凹の部分にボンドを適量刷毛で流し込んでいきますが、流し込み過ぎないように、気を付けています。
流し込み過ぎるとホゾを合わせた際に、ボンドが溢れてしまって無駄になってしまいます。 |
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大西さんは、木枠の上に、扉本体の重たい部分を木枠の凹部に差し込んでいきました。
すでにホゾの凹部には、ボンドが万遍なく塗られていますので、静かに扉の本体の凸部を差し込んでいきました。手で軽く叩いていきました。
今度は、逆さまにして、木枠のもう一方を扉本体に差し込んでいきました。 |
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大西さんは、ここから添え木と金槌を持って、今、差し込んだ木枠の側面から、叩いてホゾの部分を合わせて押し込んでいきます。
長年この作業をしているために、添え木の叩かれる部分がへこんでいます。
叩くにも要領があるみたいで、全体の状態を見ながら、左右均等に叩いてホゾを密着させました。 |
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大西さんは、叩き終えた扉建具を組み立て機の所まで、持って行き側面を下にして置きました。
扉自体結構な重さですが、軽々と運んで、組み立て機の右サイドにある、垂直な当て木に当てて置き、スイッチを入れ、しっかり押さえて完了です。
元の場所に戻して、ボンドの滲み部分を拭いたり、全体が綺麗に出来上がった扉を少し湿った布で、綺麗に拭きました。 |
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職人さんの大西さんが一生懸命に製作した、オーダー扉建具の完成写真です。
高さが、約2メートル少しあり、重さも結構あります。
塗装もしなくて、木の趣をそのまま残した状態で終えるとの事です。
後は、現場へ行って、取り付ける際に、取っ手などを加工したり、現場にしっかりはまるように、加工するのです。 |
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(株)竹中建具店の竹中社長は、片腕で番頭格の大西さんの作業を見て、微笑んでいました。
毎日、大変忙しくしている竹中社長にとっては、大西さんの存在は、大変心強く、信頼をおいています。
大西さんの作業雰囲気は、竹中社長の雰囲気に大変似ています。
竹中社長は、大西さんの一層の成長を大いに期待しています。
大西さん、がんばれ! |
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