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2018年、酷暑の真っ最中に、京都市西京区下津林にある(株)竹中建具店を訪問しました。
しばらく取材に寄せてもらえなかったので、久し振りです。
竹中社長に挨拶をしてから工場に入り、取材と撮影を開始しました。
今回は、竹中社長から連絡をいただき、木製の変わった扉の製作をするとの事でした。
竹中社長の案内で、工場の北西角に、製作途中の別注木製扉が置いてありました。
これらの別注木製扉の製作過程と完成をお届けしたいと思います。 |
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(株)竹中建具店の番頭格の建具職人である、大西さんは、今回の木製扉の上部の曲がりの部分の彫り込みを担当しています。
電動回転カッターを持って、削っていきますが、大変、木屑や木粉が飛散するので、マスクは必ずして、作業に従事します。
大西さんの作業に対する姿勢は、常に前向きで、黙々と作業に従事しています。 |
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もう1人の建具職人の前田さんは、大西さんがRの部分の彫り込みを終えた扉の部材を、預かってその表面の仕上げを担当しています。
前田さんは、以前は大工さんをやっておられたとの事、竹中社長の話だと、大工の目線で、建具以外の箇所で、大変貴重な成果を出してもらっているとの事です。
電動のペーパーサンダーで研磨しますので、大変細かい木粉が大量に発生しますので、前田さんは、口元に大きいマスクをして、完全粉塵防止の態勢で、仕事に励んでいます。 |
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竹中社長は、写真に載っている部材を機械の上に置いています。
これからその木の部材を加工していきますが、その状況をお伝えいたします。
今回の木製別注扉の、上部のRの部分などを中心に、加工する箇所のはめ込みは、大切な製作過程となります。 |
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建具職人の大西さんは、次の新しい木製扉を作業台に置いて、同じ作業を始めました。
R部分の型木を置いて印を付けて、その縁に沿って、電動の回転削り機で彫り込み作業を実施していきます。
大西さんの真剣な表情は、失敗のないように、前向きに仕事に打ち込んでいる様子が、よく判ります。 |
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竹中社長は、電動面取り機の所へ行って、色々試そうとしています。
先程、機械の上に置いた、Rの入った木の部材や、木の直線の部材を加工しようとしています。
試験的に色々試したいらしく、結構考えながら、作業をしていきます。
電動面取り機とは、木材の不要な面を取り除く機械のことです。 |
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竹中社長は、サンプルの細長い木を持って、電動面取り機にその木を先の所へ入れて、削っていきます。
削った結果を見て、違う先に変えたり、又削っていきます。
どの箇所が、どう合えば良いのか、竹中社長が、あまり真剣なのでよく内容を聞けませんでした。 |
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竹中社長は、得心が行くまで、何回も違う先に交換して試していきます。
面取り機の先を入れてある、箱を出して来て、何回もとっかえひっかえ、先を変えて試していきます。
サンプルの木も何回も試されています。こちらも黙って観察していました。 |
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竹中社長は、現在、お客様との打ち合わせ、現場視察、納品、はめ込み、などを担当しますが、工場が忙しい時や、追い込みの作業がある場合は、工場で製造に携わります。
今回も、2日後に納品とのことで、最後の追い込みに精を出しているのです。
(株)竹中建具店は、採寸から、製作、はめ込みまで一貫して直接やり遂げています。従って、リーズナブルな価格が引き出せるのです。 |
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左の写真は、別注の木製扉の完成写真です。
大変綺麗に、美しく出来上がっています。竹中社長に聞くと、この状態から、最終的に、塗装をするとの事です。
どんな色の塗装をするのか、最終的にどんな雰囲気になるのか、大変楽しみです。
上部のRの部分などは、大変美しく、上がっています。 |
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完成日の連絡を、竹中社長から連絡を受けていた日に訪問すると、竹中社長は、納品に出かけており、大西さんだけが、工場におられました。
大西さんにお願いして、出来上がった木製扉の前に立って、写真に納まってもらえるようにお願いしました。
快く、大西さんは、応じてくれて、完成した別注木製扉の横に立って、写真に納まっていただきました。
この完成した状態から、塗装がされて、本当の完成となります。
どのような色の塗装がされるのか、後日、最後の写真として、お知らせしたいと思っています。 |
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