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野田社長が今回手掛けます、京町屋の全面リフォーム工事もいよいよ二階へと、上がってきています。
すでに炊事場(台所)の上の吹き抜け側には、ボードを貼る基礎部分が施工されていました。
採光をする欄間には、アルミサッシの窓がはめられています。
敷居を製作するため、野田社長は、電気溝切カンナをセットして作業に臨みます。 |
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電動溝切カンナをしっかり寸法を測った位置にセットして、動かしますが、大変大きな音が出ています。
電動溝切カンナの側面からは、切られた木屑が、すごい勢いで出てきます。
写真を撮る私も、結構、木屑をかぶりました。作業前に野田社長からは、木屑が飛散すると、注意がありました。
大変思いやりのある野田社長です。 |
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野田社長は、溝切カンナで削った敷居を今度は、カンナで丁寧に仕上げていきます。
片方だけではなく、反対側も丁寧にならしていきます。
少しでもバリがあると、見た目や触った感触でも駄目なので、納得のいくまで、丁寧に仕上げていきます。
野田社長は、その丁寧さがある、素晴らしい職人さんです。 |
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これまでの工事で、一度今回の京町屋の内部の骨組を見ていただきます。
写真の一番上と下は、玄関を入って上がり口からと居間から奥を映しておりますが、縦柱・横柱、間柱、欄間などキッチリと組まれた様子は、頑丈な骨組みと感じていただけます。
真ん中の写真では、脚立梯子がかかっている所に、二階へ上がる階段がきます。
解体前の階段は、丁度反対側にありました。玄関を通りから下げたことによる、位置の変更によって、新しい位置となります。 |
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上の写真は、炊事場(台所)の土間から、玄関の方向を写しています。
解体前の梁や、新しく施工した、縦柱、横柱、間柱、欄間など新旧の部材が混じった写真です。
野田社長は、居間の天井を貼るための準備として、欄間などの加工や電気のコードなどの整理を始めました。
いよいよ天井の施工にかかりますが、その前に、欄間の整理や、電気コードなどの整備をやっていきます。 |
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野田社長は、居間になる場所の天井から作業を始めます。
電気屋さんが、証明などへの配線を済ませていましたので、その配線を天井やボードを貼る外側に綺麗に整理しなければなりません。
すでに出来上がっている欄間やボードを貼る基礎部分を傷つけないように、コードも傷めないように、丁寧に作業を進めていきます。
このように、外からは目に見えない所にも、丁寧さを発揮して、野田社長ならではの誠実さが作業に出ています。 |
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居間の欄間の部分と柱との取り付け部分を加工していますが、角の部分ですので、細かく大変です。
真ん中の写真の道具は、電動カットソーと言いますが、先端の刃の部分が、丁度バリカンの刃のようになっています。
手が入り難い場所のカットなどに威力を発揮します。
その作業が終わり、電線コードをまとめて、整理しました。 |
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いよいよ天井の施工が始まりました。
野田社長は、リフォームではなくて、新築の場合の天井の施工は、比較的簡単です、と言います。
その様子が写真を通じても、判っていただけると思います。
その天井の施工の模様をジックリご覧いただきます。 |
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野田社長は、まず天井板を寸法通りにカットし、その天井板を受け木の間を慎重に通し、ズレが出ないように、左右の板に止めていきます。
天井板や、受け木を傷つけないように、細心の注意を払いながら、作業を進めます。
一旦、傷が付いてしまうと、やり直しとなり、その天井板は使い物にならなくなるので、より一層の注意と慎重さが、要求されます。 |
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こうして天井の施工は、進んでいきました。野田社長は、ほぼ居間の天井部分を完了させました。
途中梁が通っている箇所では、天井の端の部分を止めるのに、梁が邪魔になって、比較的長い木の先に電動器具を取り付けビス止めをするのに、少し苦労されました。
しかし、それらの苦労を乗り越えて、天井は、着々と出来上がり、ついには、綺麗になった天井が現れました。
黙々と施工に従事する、野田社長の忍耐力に感動します。 |
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二階部分がほぼ完成したとの事で、二階に上がりました。
写真の上は、奥から玄関側を見た階段を上がった部屋です。中の写真は、奥の部屋のサイドです。下の写真は、玄関側から奥を見た部屋です。
天井もサイドのボードも綺麗に仕上げられています。
後は、サイドのボードの化粧仕上げと、部屋を仕切る建具と、畳を入れて完成です。
勿論、施主様がどんな照明器具を選ばれるかによって、素晴らしい和室が登場するはずです。 |
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次は、二階へ上がる階段の完成を見てもらいます。
今回の大きな解体後の変更は、表通りから玄関を下げたことによって、階段の位置も、正反対の位置になりました。
居間から直接、二階へ上がれるようになりました。
傾斜も解体前の階段より、ゆるくなっています。余裕をもって階段の上り降りができます。
階段を上ったところの写真です。二階の面積(大きさ)は、変わってませんので、余裕のある感じがします。 |
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野田社長は、京町屋の全面リフォーム工事の最終段階に入ろうとしています。
居間に畳を入れるための、畳寄せを作る作業に入りました。
居間の一番奥の敷居の手前に畳寄せを入れていきますが、その寸法を測って、作業台で畳寄せ用の木をカットします。
それを、敷居の接する箇所にはめ込んでいきますが、しっかり丁寧にはめ込んでいきます。
野田社長の丁寧な作業姿勢が光っています。 |
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これまで野田社長が全神経を傾注して仕上げた居間の天井部分を見ていただきます。
天井部分は、大変綺麗に仕上がっています。特に、天井板の木目の合ったところは、圧巻です。
天井から欄間にあたる部分は、ボードが貼られ、今後の化粧仕上げが楽しみです。
施主様がどんな照明器具を選ばれるのか、楽しみの一つです。
施主様が住まわれる居間は、きっと木の香りが清々しい場所であり、食事、団欒の格好の場となります。 |
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ここで、すでに随分前に仕上げ段階になっていた、一番奥のお風呂を紹介いたします。
施主様は、あくまで昔に戻したい気持ちを持っておられ、京町屋にこだわっておられます。最近のステンレスの浴槽ではなくて、オールタイルで仕上げて欲しいとの注文でした。
タイルの温かみのある風情は、どのような浴槽になるのか、今から楽しみです。
お風呂場までの通路は、フローリングとなり、サイドのボード部分は、化粧仕上げとなります。解体前のお風呂、トイレ、洗面所と比べると随分広く感じて、快適な生活になります。 |
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京町屋の象徴の一つである、吹き抜けも完成しました。
台所(炊事場)の上にある、吹き抜けは、高さが随分高く、この建屋の一番上の屋根まで行っています。
吹き抜けリニューアルの際には、足場を組み立てて、作業をやりました。
縦柱には、塗装を施し、左官屋さんで、白壁の再生に取り組んでもらいました。
綺麗な趣ある、吹き抜けが再生され、施主様もきっと喜ばれることでしょう。 |
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いよいよ、玄関の土間のモルタル塗りが始まりました。
汚水枡などを上手くかわして、土間塗りが行われました。
野田社長の話では、今回の土間のモルタル塗りには、墨モルタルが使用されています。
墨モルタルは、普通のモルタルよりも、完成し、乾燥後は、黒く仕上がり、京町屋にふさわしい土間に変身します。
玄関を入ってすぐの壁には、白モルタルが塗られて、見違えるように、変身しています。 |
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土間への墨モルタル施工の際には、養生もしっかりされていました。
玄関から奥を拝見しますと、残すは、畳入れとサイドの化粧仕上げになりました。
細かい作業はあるとしても、古い建具も残すところは、残し、新旧がうまくかみ合って京町屋の雰囲気がよく出ています。
次には、出来上がった京町屋の玄関からの全貌をお見せします。 |
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完全に完成した玄関からの全貌を見ていただきます。
玄関に向かって右側からのアングルです。
町内のお地蔵さんは解体前と同じ場所にあり、そのすぐ後ろから玄関の位置が始まっています。
格子が多く施工された京町屋特有の雰囲気が、よく出ています。 |
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今度は、反対側からのアングルで、見てみました。
お隣との境界には、格子を施した、京町屋らしい装飾が施されています。
壁は落ち着いた茶系統の色彩になっており、玄関の引き戸の黒や、窓の格子の木の色を一層引き立てています。
二階も地味ではあっても、左側の丸い窓には、格子がはめ込まれており、右側の雨戸もしっかり主張しています。 |
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玄関に位置を奥へしたことで、玄関前にスペースが出来て、自転車などが、余裕をもって置けます。
今回の京町屋のリフォーム工事@、A、Bの紹介を通じて、野田社長さんの奮闘ぶりを紹介させていただきました。
大工としての卓越した技術、情熱は並大抵ではなく、職人として匠を極められたと感じています。
京町屋のリフォーム工事は野田工務店の野田社長へ、お問い合わせ、ご下命をよろしくお願い申し上げます。 |
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