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野田工務店の野田社長は、まだ寒さの残る3月10日に京都市北区の船岡山公園の裾野にある京町屋の全面リフォーム工事を始めました。
今回の京町屋のリフォーム工事は、玄関口を奥に下げて、大きく家屋内の位置取りを変更します。
お地蔵さんの位置は、そのままです。
本日は、解体工事が始まりますので、その前に写真に収めてどう変わったか見て頂きたいと思います。 |
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左の写真は、完成した、玄関の写真です。
ご覧になって判るように、道路から随分後ろに下がった事に気ずかれるとおもいます。
お地蔵さんの位置はそのままで、その真後ろから壁がきています。
出来上がった感じも、大変落ち着いて見え、京町屋の面影を壊すことなく、綺麗に仕上がっています。
それでは、解体前の京町屋の中を、見ていきましょう。 |
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玄関の引き戸を入ってすぐ右側に上り口があります。
そこから二階へ行く階段があります。
上り口から奥には、左側の土間に炊事場があり、その上は、京町屋独特の吹き抜けがあります。
一番奥は、庭になっていました。二階へ行く階段も古くなっており傾斜も結構急でした。 |
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階段を上がって二階へ行くと、二部屋に分かれていました。
上の写真は、奥の部屋で、その先には、物干し台がありました。
逆に奥から手前(東側)を見ると、小さい部屋と収納庫がありました。
天井には、露出配線で照明があり、昔ながらのままでした。 |
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一階の奥の引き戸を開けると、幅の狭い廊下があり、その右側に、トイレ、手洗い、お風呂がありました。
今回のリフォームでは、一旦、解体後、もう少し余裕のある配置にする予定とのことです。
その分、庭は、殆ど無くなってしまいますが、快適生活優先との方向から、余裕ある水廻りになります。 |
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玄関を入った場所から、奥の写真を撮りました。
左側の炊事場や、居間の状況、一番奥のトイレ関係も判っていただけると思います。
炊事場の土間から、上を見上げると、京町屋特有の吹き抜けが見えました。
長い歴史を経て、壁などは、黒くなっていますが、この吹き抜けはしっかり残すかたちで、リフォームを始めます。 |
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解体後の様子です。
玄関を入って右側から居間をみています。柱は残していますが、他は、全部解体され、炊事場も解体撤去されました。
居間のあった場所から上を見ますと、屋根と、住宅の両サイドの壁はそのままで、柱を残して、全部、解体撤去されました。
玄関側は、通り、ギリギリに建っていた住居部分も、柱と屋根を残して、全部、解体撤去されました。 |
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野田社長は、今回の京町屋の前面リフォーム工事について、話を聞きますと、施主様が、ゆっくり、しっかりやって欲しいとの要望で落ち着いて、工事に励む事が出来る、と言っていました。
解体が終わった土間に、三脚の上にレベルを置いて、残っている柱に向かって、レーザー光線を当てて、居間の敷居や、畳の高さを決めていきます。
今回の工事では、野田社長の奮闘ぶりにスポットを当てて、この京町屋のリフォーム工事を紹介していきます。 |
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一番奥に位置取りをした、お風呂、洗面所や、炊事場(台所)に汚水処理用のパイプを埋め込むために、手掘りで、掘削し、一番手前の玄関先に枡を置いて、そこに汚水を集約します。
トイレの汚水は、解体前に使用されていた、パイプに連結しました。
手掘りでしたので、結構時間がかかりました。深さも結構ありましたので、傾斜を注意深くつけ、結構神経を使う作業でした。 |
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野田社長は、まず家屋の一番奥のお風呂、トイレ、洗面所の水廻りの建屋から始めていきます。
大きな太い柱を肩に担いで作業地点まで運んでいきます。
気迫に満ちた表情で、力強い意志を感じるような気力が満ちています。
下の写真は、縦柱の溝をじっくり点検しています。
横柱の凸部分をはめ込むのに、その位置取りをしっかり確認し、はめ込みます。
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縦柱を建て終わって、その上に横柱を上から打ち込んでいきます。
その際、野田社長は、大きな木槌を持って、脚立の上に上がり、横柱を上から打ち込んでいきます。
木槌も結構な重さです。脚立の上なので、しっかり踏ん張って打ち込んでいきます。
常に全体のバランスを考えての作業ですが、手慣れたもので、みるみるうちに、横柱は縦柱の上にはまりました。 |
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地面の上にブロックで、基礎を築き、その上に、縦柱・横柱を組み込んだ状態の写真です。
常にレベルで水平と垂直を測りながらの作業ですが、大きな木槌で、打ち込むラフな作業に見えますが、一番の基礎となる工事なのです。
野田社長は、休む間もなく次の作業に入っていきます。
これだけ、がっちりとした柱を使ってもらえれば、施主様も安心だと思いました。 |
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野田社長は、横柱を取り付けるために、はめ込み作業での微調整を行っています。
ノミと金槌を持って、横柱の先を加工しています。
メリハリのきいた野田社長の動きに感嘆しています。 |
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野田社長は、横柱の凸部を縦柱の凹部に差し込むのに、十分な奥行きが、不足していたため、ノミと金槌を持って脚立の上に上がりました。
ノミを差し込んで、金槌で、深く彫っていきます。
横柱の凸部の寸法をあらかじめ測っていたので、その寸法までどんどん彫っていきます。 |
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野田社長は、1本の横柱の施工が、一段落したので、相方の職人さんに、道具を持ってくるように指示をしています。
一番真剣な作業の連続なので、笑顔もなかなか見せてくれません。
野田社長は、真の大工さんだとつくづく感じています。
言葉はぶっきら棒に出てきますが、責任感のある素敵な大工さんです。 |
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野田社長は、引き続き、横柱を縦柱にはめ込む作業を続けます。
横柱の凸部を縦柱の凹部に差し込むために、必要な分だけ、縦柱を広げ、横柱の凸部を差し込みます。
短い縦柱を横柱の凹部に差し込み木槌にて叩き押し込んでいきます。
こうして、メインの柱の組み込み、施工が進んでいきました。 |
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この日は、一番奥のお風呂、トイレ、洗面所の施工場所の柱の組み込みが行われ、野田社長は、常に真剣な眼差しで、工事に集中していました。
柱の組み込み作業での野田社長の表情のアップ写真です。
真剣な表情がよく判っていただけると、思います。 |
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この後、屋根の取り付けなどの工事を終えて、一応、完成した写真です。
これから、色々な肉付けはありますが、見ていただきたいのは、柱の頑丈な所です。見た目にもご理解いただけると思います。
京町屋の全面リフォーム工事Aでは、工事が、徐々に前(玄関)の方に移動していきますが、その様子も詳しくお伝えします。 |
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