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杉森建具店の組子欄間製作、組子コースターに引き続き、山中さんがこれまでに製作した、飾り建具や組子の家具もご紹介致します。
先ずは御自宅に施された飾り建具の数々。
四年前に建て替えられた伝統的な日本家屋様式の御自宅には、山中さん自らが飾り建具を製作しています。
建物の間口から拝見するだけでもご覧の佇まい。
建具店店主の自宅だけあって、自身の建具製作技術がふんだんに発揮しされています。
それは一階の玄関引き戸・玄関の欄間・硝子戸・雨戸と戸袋、そして二階の硝子戸と雨戸、雨戸戸袋、等など、どれも精密な造りの建具で、飾り建具として組子文様が施された物まで様々です。
杉森建具店の組子欄間製作、組子コースターに引き続き、山中さんがこれまでに製作した、飾り建具や組子の家具もご紹介致します。
先ずは御自宅に施された飾り建具の数々。
四年前に建て替えられた伝統的な日本家屋様式の御自宅には、山中さん自らが飾り建具を製作しています。
建物の間口から拝見するだけでもご覧の佇まい。
建具店店主の自宅だけあって、自身の建具製作技術がふんだんに発揮しされています。
それは一階の玄関引き戸・玄関の欄間・硝子戸・雨戸と戸袋、そして二階の硝子戸と雨戸、雨戸戸袋、等など、どれも精密な造りの建具で、飾り建具として組子文様が施された物まで様々です。
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早速、玄関戸を開けて中へとおじゃましました。
先ず正面に現れたのは組子の衝立!菱型文様の組子があしらわれた一品物です。
細かな細工に驚いていると「これは簡単に作れます(※もちろん熟練職人の技としての比較論です)」と一言!!
天井には氷組と呼ばれる手法の組子照明カバー、玄関の採光用窓には銘竹の黒竹を素材にした建具。
そして玄関収納の扉にも、網代(あじろ)技法があしらわれた桧の収納扉が。
※桧を薄い板状に加工して、交互に組んで化粧板にした化粧板を貼り付けています。
早速、玄関戸を開けて中へとおじゃましました。
先ず正面に現れたのは組子の衝立!菱型文様の組子があしらわれた一品物です。
細かな細工に驚いていると「これは簡単に作れます(※もちろん熟練職人の技としての比較論です)」と一言!!
天井には氷組と呼ばれる手法の組子照明カバー、玄関の採光用窓には銘竹の黒竹を素材にした建具。
そして玄関収納の扉にも、網代(あじろ)技法があしらわれた桧の収納扉が。
※桧を薄い板状に加工して、交互に組んで化粧板にした化粧板を貼り付けています。
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そして此処からが圧巻!和室に通されると、山中さんが製作した家具や建具の数々が!!
先ずは四枚(四曲)の扇からなる「組子屏風」を。
繊細で精巧な組子細工で造られた贅沢な一品。
色違いの黒っぽい葉模様は、黒部へぎ杉を材料に使用して立体感を表現。
三組手の菱組子を基本形にして正三角形を作り、その格子の中に様々な葉模様が作り込まれています。
それらの形を作るパーツは小さなものだと、2ミリ程度から・・・・分かりやすいように普通サイズのカッターの刃先と較べてみました。
このパーツ一つ一つを手作業で切り出し組み付けていくのです。
そして此処からが圧巻!和室に通されると、山中さんが製作した家具や建具の数々が!!
先ずは四枚(四曲)の扇からなる「組子屏風」を。
繊細で精巧な組子細工で造られた贅沢な一品。
色違いの黒っぽい葉模様は、黒部へぎ杉を材料に使用して立体感を表現。
三組手の菱組子を基本形にして正三角形を作り、その格子の中に様々な葉模様が作り込まれています。
それらの形を作るパーツは小さなものだと、2ミリ程度から・・・・分かりやすいように普通サイズのカッターの刃先と較べてみました。
このパーツ一つ一つを手作業で切り出し組み付けていくのです。
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組子屏風の模様が分かりやすいように裏から光を透かして撮影。
この時にシルエットで浮かび上がった組子模様の美しさに私は見惚れてしまいました。
このような屏風を使うには、家(部屋)にもそれなりの格式が求められると思いますが、山中さんは「かしこまらずにインテリアの一部として使ってもらえれば好いと思います」とも。
そして出来る限りのクローズアップも。
この精巧で緻密な手作業で作られた一つ一つの文様が集まって、この組子屏風の優美な佇まいを生み出しているのです。
組子屏風の模様が分かりやすいように裏から光を透かして撮影。
この時にシルエットで浮かび上がった組子模様の美しさに私は見惚れてしまいました。
このような屏風を使うには、家(部屋)にもそれなりの格式が求められると思いますが、山中さんは「かしこまらずにインテリアの一部として使ってもらえれば好いと思います」とも。
そして出来る限りのクローズアップも。
この精巧で緻密な手作業で作られた一つ一つの文様が集まって、この組子屏風の優美な佇まいを生み出しているのです。
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こちらはリビングの様子。
和室の純和風から一転、モダンな雰囲気に。
各部屋へ通じる扉建具はもちろんですが、部屋の壁一面を埋め尽くす迫力のリビング収納家具も山中さんの手作り!
家の建て替えの時に大工さんに予め寸法を伝えて、リビング収納家具がすっぽり収まる空間を作ってもらってから製作されたそうです。
その作りは「建具職人の仕事」そのもの・・・0.01ミリの精度の世界です!
ちなみに無垢のダイニングテーブルも自作、そしてダイニングチェアまで自作なんだそう!!
「専門の職人さんみたいな曲げ加工はできませんが(笑)」とおっしゃる山中さんでした。
こちらはリビングの様子。
和室の純和風から一転、モダンな雰囲気に。
各部屋へ通じる扉建具はもちろんですが、部屋の壁一面を埋め尽くす迫力のリビング収納家具も山中さんの手作り!
家の建て替えの時に大工さんに予め寸法を伝えて、リビング収納家具がすっぽり収まる空間を作ってもらってから製作されたそうです。
その作りは「建具職人の仕事」そのもの・・・0.01ミリの精度の世界です!
ちなみに無垢のダイニングテーブルも自作、そしてダイニングチェアまで自作なんだそう!!
「専門の職人さんみたいな曲げ加工はできませんが(笑)」とおっしゃる山中さんでした。
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さらに和室に置かれた和食器棚。
大きさが分かりやすいように、山中さん御本人に並んでいただきました。
指物家具に使われる技法で製造されており、杢目の美しさや肌触り、風合いが感じられる食器棚で、各部の作り込みも多分に漏れず建具職人・山中貴彦クオリティで仕上げられています!
素材に拘り、組子細工に拘り、もちろん家具としての造りに拘った和食器棚です。
さらに和室に置かれた和食器棚。
大きさが分かりやすいように、山中さん御本人に並んでいただきました。
指物家具に使われる技法で製造されており、杢目の美しさや肌触り、風合いが感じられる食器棚で、各部の作り込みも多分に漏れず建具職人・山中貴彦クオリティで仕上げられています!
素材に拘り、組子細工に拘り、もちろん家具としての造りに拘った和食器棚です。
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此方も和室用の茶箪笥。
食器棚と比べると少し小さめの900幅×1240高×360奥行サイズの和式家具になってます。
全体が落ち着いた色合いと、控えめな装飾に統一されている中、花模様の組子(花組子)は材料に黒部へぎ杉を用い、色目を変わることでワンポイントのお洒落な演出を施しました。
此方も和室用の茶箪笥。
食器棚と比べると少し小さめの900幅×1240高×360奥行サイズの和式家具になってます。
全体が落ち着いた色合いと、控えめな装飾に統一されている中、花模様の組子(花組子)は材料に黒部へぎ杉を用い、色目を変わることでワンポイントのお洒落な演出を施しました。
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そうそう和障子も美しい組子建具の引戸障子。
そして和室には小物の木工品もたくさん!
写真の教机や春日灯篭も全て山中さんの手作り。
「趣味が木工なので(笑)」とおっしゃる山中さんですが、ベテラン建具職人らしくどうしても「本気の木工」になってしまうようです。
これらの木工品も、ご注文いただければ商品レベルの加工精度で製作可能との事でした。
また「奈良の贈り物プロジェクト」のような企画商品等はもちろん、個人様・企業様に関わらず製作依頼にも柔軟に対応されているそうですので、組子細工や飾り建具品をお求めのさいは是非ご相談ください。
そうそう和障子も美しい組子建具の引戸障子。
そして和室には小物の木工品もたくさん!
写真の教机や春日灯篭も全て山中さんの手作り。
「趣味が木工なので(笑)」とおっしゃる山中さんですが、ベテラン建具職人らしくどうしても「本気の木工」になってしまうようです。
これらの木工品も、ご注文いただければ商品レベルの加工精度で製作可能との事でした。
また「奈良の贈り物プロジェクト」のような企画商品等はもちろん、個人様・企業様に関わらず製作依頼にも柔軟に対応されているそうですので、組子細工や飾り建具品をお求めのさいは是非ご相談ください。
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組子細工は日本様式の飾り建具に用いられてきた日本古来の伝統工芸であり、日本の気候風土・独自の住居様式や文化に合わせて生まれました。
そして現代の日本でも十分に使える、むしろ日本でこそ使いたい物へと進化しています。
ただしそれらは簡単に作れる物ではなく、建具・組子細工に適した材料木材の仕入れ、その材料木材の精密な加工技術、そして繊細な組み立て工程までの全てを長い年月を掛けて経験を積み重ねて習得し、ようやく商品レベルの物を作ることができるようになります。
今回ご紹介した杉森建具店さんは大正13年に創業され、以来この奈良県奈良市で建具作り・(特に飾り建具を得意としているそうです)に勤しんできた老舗建具店です。
家具造りや木工もされますが、今回御覧いただいたとおりの高い技術力を用いたものであり、山中さんのアイデンティティが組子職人・建具職人であることを強く感じさせられました。
組子細工は日本様式の飾り建具に用いられてきた日本古来の伝統工芸であり、日本の気候風土・独自の住居様式や文化に合わせて生まれました。
そして現代の日本でも十分に使える、むしろ日本でこそ使いたい物へと進化しています。
ただしそれらは簡単に作れる物ではなく、建具・組子細工に適した材料木材の仕入れ、その材料木材の精密な加工技術、そして繊細な組み立て工程までの全てを長い年月を掛けて経験を積み重ねて習得し、ようやく商品レベルの物を作ることができるようになります。
今回ご紹介した杉森建具店さんは大正13年に創業され、以来この奈良県奈良市で建具作り・(特に飾り建具を得意としているそうです)に勤しんできた老舗建具店です。
家具造りや木工もされますが、今回御覧いただいたとおりの高い技術力を用いたものであり、山中さんのアイデンティティが組子職人・建具職人であることを強く感じさせられました。