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2016年10月に入ってすぐに、久し振りに島田鉄工所を取材訪問しました。
島田社長と久々に色々話し合いました。京都市の屋外の看板条例が厳しくなってから、テントの需要も少なくなっているようです。
島田鉄工所は、そのテントを張る場合に、下に取り付け固定するテントフレームを製作・取り付けを行っています。
テントフレームだけでなく、鉄の加工を色々幅広く、やり出しています。
これからは、工務店さんへのアプローチもやっていきたいと、前向きでした。
今回の取材では、テントフレームの製作を主に取材しますが、島田社長は、テントフレームの一部になる鉄骨の塗装を始めました。 |
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塗料がいっぱい保管されている保管庫から、白の塗料を取り出しました。
以前にお伺いした時は、島田社長の奥様が塗装をされていた事があります。
本日は、土曜日のためテントフレームの熔接作業は、息子の尚樹さんに任せて、塗装作業を始めています。
最近は、テントフレームを全部取り替える事は少なく、今回も部分的な交換になるとの事でした。 |
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写真の左側の、今、島田社長が塗装したのは、テントフレームの補修に使うフレームです。
右側の鉄のパーツは、滋賀県甲賀市甲西に近々納入予定のオーニングテントを取り付けるベースになる鉄板です。鉄板は合計4枚ありました。
オーニングテントの納期がはっきりしないと、島田社長は、少しこぼしておられました。 |
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工場に入ると、島田社長の息子さんの尚樹さんが、テントフレームの熔接の真っ最中です。
このテントフレームは、京都府亀岡市のテント屋さんからの注文です。
出来上がり次第、塗装をして、納入する予定だと、聞きました。
島田社長のお話から、息子の尚樹さんは、熔接に関しては、ほぼマスターしており、熔接職人としては、完成度が高くなってきているそうです。
満足そうな笑顔を見せてくれましたが、息子の尚樹さんは、何事にも一生懸命に作業をしています。 |
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島田社長の息子さんの尚樹さんは、スポット熔接をテントフレームに施しています。
島田鉄工所の所在地は、京都の西山の京都正章高校の横から、でこぼこ道を10分ほど上った山頂にある、工業団地の一角にあります。
毎日ここまで車で通勤し、テントフレームや、鉄の加工を熔接で行っています。
尚樹さんは、熔接の腕前は、ほぼ一人前となっており、島田社長にとっても心強い限りです。
島田社長の話では、尚樹さんの今後の課題は、テントフレームなどを取り付ける際の現場の状況判断、取り付け方法、など主に現場での状況から、どう製作するかの判断が課題なのです。とのお話しでした。 |
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熔接には、主に鉄を加工するためのスポット熔接があり、アセチレンガスを使用します。
ステンレスを加工するためには、アルゴンガスを使用した、アルゴン熔接があります。
今回の亀岡へ納入するテントフレームは鉄であり、スポット熔接で尚樹さんは、頑張って熔接しています。 |
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尚樹さんは、スポット熔接が完了したので、次に電動のグラインダーを手にして、研磨作業を始めました。
テントフレームの熔接完了後は、必ず研磨作業を行います。
テント地は必ず、テントフレームの上から、被せて張っていきますが、フレームとテント地とが接触します。
そのため、熔接した箇所に、バリや突起が出ていては、テント地を痛めてしまい、台無しになってしまいます。
そのためグラインダーをかけて、ツルツルになるまで、研磨するのです。
研磨作業が完了次第、テントフレームの塗装作業に入っていきます。 |
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以上が本日の訪問取材でしたが、島田社長は、テントフレームだけではなく、鉄の加工をもっとやりたいと仰っています。
尚樹さんも熔接技術が一人前となっていますので、島田社長の片腕として、十分な能力を発揮されると思います。
島田社長は工務店へのアプローチもしっかりやって行きたい意向ですので、私も心掛けておこうと思っています。
そして従来にも増して、ダイナミックに動ける態勢で、前に進んで行こうとされています。
工務店の皆様や一般のお客様で、鉄の加工(鉄柵・手摺・階段など)などで、お困りの方は、是非一度、島田鉄工所にご相談を宜しくお願い申し上げます。 |
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