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2016年2月、山科のええ職人ドットコム関連の工務店さんからの依頼がありました。
荷物リフトに隙間があるのを、なくするようにとの依頼で、島田鉄工所の島田社長が午前9時に施主様の社屋に入りました。
私も同じく訪問し、本日の取材をさせていただきます。
これまで島田鉄工所は、テントフレームの製作・施工が圧倒的に多く、それからの脱皮も島田社長は考えておられます。
島田社長の熟練の熔接作業や、経験から来るアイデアなどを紹介させていただきます。
右の写真は、アングルの熔接をする島田社長の勇姿です。 |
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島田社長は、まず現場の様子・状況をしっかりチェックします。
その結果、荷物リフトを2階に上げて、1階のリフト接着部分の清掃を丁寧にやり始めました。
社屋(センター)の外には、竹藪があり、その枯葉が結構散らばって溜まっていました。熔接の火花による出火を防ぐためです。
2階の荷物リフト降り場に行き、フロアーとリフトとの間に約10センチほどの隙間があります。
島田社長は、色々チェックし、フロアーから鉄板を延ばすように決心し、その長さなどをはかりました。
下に降りて、トラックの荷台で、鉄板の加工を始めました。長さや穴位置などを計測し、5個の穴を開けました。 |
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その加工された鉄板を、2階へ持って上がり、しっかり位置取りを決めて、フロアーのコンクリートに穴を開けて、ステンレスのビスを打ち込んで固定しました。
その後その隙間を埋める鉄板の下側から支えるアングルの長さを計測し、トラックの荷台の作業場で、アングルを3本加工完成させました。
いよいよ、熔接作業の開始です。
トラックの荷台に置いてある電動機を始動させ、コードを延ばし、脚立に上がり、アングルと鉄板の熔接を行っていきます。
今度は、アングルと建物のH鋼との熔接を行っていきました。 |
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島田社長は、鉄板の下を支えるアングルの熔接が完了してから、2階に上がり、鉄板の両サイドと建物のH鋼との熔接を始めました。
荷物リフトの隙間を埋める鉄板は、書籍などを台車に載せ上下させるため、結構な重量を受ける事になります。
そのため鉄板の両サイドと建物のH鋼とを熔接し、盤石なものとしました。
これまでも、書籍などを載せた台車が、リフト稼働中に、手前に転がり事故が起こった事があるそうです。
その痕跡が上の写真で、リフト外側の横鉄骨が上に曲がっていることで判っていただけると思います。
施主様が少し伸縮する硬質ゴムの止めバンドを急ぎ買って来られ、荷物リフトの手前左右に取り付けました。 |
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島田社長は、荷物リフトの隙間を埋める鉄板を固定するため開けた穴から出たコンクリートの粉末を綺麗に清掃しました。
その鉄板にスプレー式の錆び防止を兼ねた塗料を吹き付けていきます。
荷物リフトの底面に飛び散らないように、木の平板を養生として、スプレーをしていきます。
鉄板には、はじめから錆び防止の塗装が施されており、下から支えるアングル熔接の痕跡もスプレー塗装にて綺麗になりました。
鉄板の左右の熔接部分もスプレーを施し、塗装して綺麗に仕上げました。 |
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荷物リフトの隙間を埋める鉄板加工が完了したので、施主様に施工の説明と検収をお願いしました。
島田社長は、かぶっていた帽子を脱ぎ、2階から荷物リフトの鉄板を指さし、なぜこのような加工をしたかを説明しています。
リフトから鉄板を延ばし熔接した場合、リフト上下の際、途中で突起物があり、鉄板が当たり、リフト運行不可となり、しっかり隙間を埋める事が出来ません。
従って手前のコンクリートから鉄板を5本のステンビスで固定した事、鉄板の両サイドも建物のH鋼と熔接した事などを説明しました。
1階の荷物リフトの場所に移動し、鉄板の下から、アングル3本で鉄板を支えるため建物のH鋼と熔接した事などを説明し、了解を取り付けました。
検収も無事OKとなり、施主様も大変喜ばれていました。 |
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島田社長は、検収が終わった後、2階と1階の工事箇所周辺の清掃を丁寧にやりました。
荷物リフトに台車を載せて上下させる会社が、沢山ありますが、台車に荷物を載せて上下させる際、キャスターが動き、事故が起こった事が珍しくありません。
そういった事で、リフトに10センチ強の隙間が空いていました。
鉄の加工ならなんでもやり遂げる島田鉄工所には、安心して任せられます。
テントフレーム製作が殆どである、島田鉄工所は、鉄加工の他の分野にも積極的に踏み出そうとして、がんばっています。
息子の尚樹さんもがんばっています。鉄の加工なら、何でもご相談下さい。経験豊富な島田社長のアドバイスがあり、きっと素晴らしい施工を見せてくれます。
皆様のご相談、ご下命をお待ち申しあげます。 |
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