大阪府大阪市　　マンションの塗り替え作業

今回取材させていただいたのは大阪府堺市を拠点にされている洲加本建装工業の洲加本英造さん。
苗字が珍しいので苗字の由来をお尋ねしたら、長崎のご出身だそうです。

現在普段は職人さんに現場をお任せで作業はせず、監督をされているとのこと。
職人さんにお声をかけながら、施工のチェックをしていきます。
昔バスケをされていただけあってシュッと背の高いスレンダーな印象で
私は風間杜夫さんに似ていると思いましたが、言われたことはないそうです笑

雨漏りの箇所を補修しペンキを塗布します。

ひび割れが入っているところに幅を持たせて口を広げコーキング処理をして、補修しこの段差をなくすようにあえてコーキング剤を入れるために削っています。

茶色の資材でシャッと塗ってある壁がありました。
それはコンクリートやモルタルの幅0.３mm未満のひび割れが発生している箇所に、下地調整剤を刷毛やヘラなどで刷り込み充填し、ひび割れからの水の侵入を防ぐ簡易的な補修工法の一つの「刷り込み」と言います。

さらに、養生テープが二重なことがこだわりだと教えてくれました。
よくみると、最初に紫のマスキングテープがあって、次に二段階でテープとビニールが重ねてありました。

テープが浮きやすいとその隙間からペンキが侵入してしまい、汚れてしまうので、密着性の高いマスキングテープを中に一層入れて上からテープを貼ってあげたら入らないんです、と細やかな工夫をされていました。

壁の角には、白いガードが下地として入れてあり、いつも角は当たりやすく塗料も取れやすいので、コーナーのところに付けてあげて角が飛ばないようにしています。

32歳で独立をされた洲加本さん。
社長のこだわり、大切にされていることは、業種としては手抜きが見えにくい作業なので、そこはちゃんと可視化をして、工事の全てを報告し出荷証明書も施主さんにお渡ししているそうです。

『お酒と同じで薄めるのは簡単ですが、しっかりとお仕事をしている証としてお客様にお渡しし、信頼をして安心してお任せいただきます。』

お客様が困っていると思う状況を細やかにキャッチし、例えば樋が破損している箇所は普段お客様から見えませんが、そちらも発見した際には補修して、見積もりの付加価値で施工してくれているそうです。

他の業者さんでかかる日数よりも丁寧に一つづつの工程を大切にしています。

調色でお客様が欲しいと思ったお色味をドンピシャで作れた時が達成感があるそうです。

実は、大工さんをされていて、それを辞めた際にペンキ職人になるか、または和食の料理人になるか、ふたつの道があったそうです。

お母様のお友達が和食の職人で、そこで見初められたそうですが、幼馴染がしていたペンキ職人への道を選びました。
もし和食職人になってはったらこうしてお話を聞く事もなかったんだと思うと人生って不思議だなぁと思いました。