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今回は、京都市右京区で藤崎さん親子が手掛ける、「ご自宅のガレージをカフェへ改築」する施工工事の取材へ伺いました。
私が伺った時は既に工事の90%は終了している状況でしたが、この日、藤崎(父)さんの手造りウッドデッキの製作作業を取材出来ましたので、その様子(一部工程)を記事にさせて戴きたいと思います。
カフェの入り口、スロープ状にコンクリートを打たれたスペースに、レッドシダーと呼ばれる建築用木材を使用して、オーダーメイドのウッドデッキを製作されます。
それは厚さ40mmはある木材の一枚板を様々に加工して組み上げられていきます。
が・・・製作途中に閃くカフェオーナーさんの好みも取り入れながらのウッドデッキ製作ですから、既成品では絶対に有り得ない、完全オーダーメイドの完成品になります。
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元々がガレージであったため此方のウッドデッキスペースには傾斜があります。
その為、カフェ入り口と地面との高さに合わせて、先ず二段組みの木材製骨組みを作り、その骨組みの上に切削加工されたレッドシダーの板を貼り合わせて行きます。
写真上はレッドシダーの加工面が合わさる部分に防腐処理を施しているところです。 例えば、ホームセンター等で見掛ける低価格の既成品では殆ど生木のままな製品が多いので、それら比較にならない寿命が生まれます。
写真下は、板を設置する箇所に寸法を合わせる為の採寸作業です。
木材は自然素材なのでソリ等がある為、その都度、採寸をして寸法合わせをする事が「綺麗な仕上がりにする絶対条件」とも言えるそうですが、ソレをするか?しないか?は現場の職人さん次第!!
もちろん丁寧な仕事を当たり前の様にされる藤崎さんは、その辺りに手を抜く事はありません。
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何回かの採寸作業をした後、レッドシダーの木材からウッドデッキ用に一枚の板が切りだされていきます。
採寸の作業一つも「必要最小限と絶対必要限」を長年の経験により使い分けて作業されています。
藤崎(父)さんは、この仕事一筋45年の大ベテランです。
【感覚の鋭さ+丁寧+慎重な作業】が、意識せずに良いバランスで仕事に現れて、まさに「職人技」の数々が生み出されて行きます。 |
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木材の切り出しを終えると、その板を台座となる骨組みに据え、スクリュービスを打ち付け固定していきます。
もちろん屋外スペースに設置されるウッドデッキなので「対腐食性」に優れた、デッキ用ステンレス製の丈夫なビスを使用しています。
仕事目線で観察させて戴くと、コストは【分厚い板⇒寸法の長いスクリュービス】>【薄い板⇒寸法の短いスクリュービス】になる訳ですが、コストと依頼主であるカフェのオーナーさんの希望を満たす割合が依頼主様寄りの「職人気質」が現れる場面の一つではないでしょうか?
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