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京都府亀岡市の曹洞宗「三恵院」の耐震工事を請け負っている、松本喜工務店の松本社長の現場に取材で訪問しました。
12月上旬の訪問から10日程経っています。
相変わらず素敵な笑顔で写真に納まっていただきました。
今回の取材は、主に鴨居の製作になりました。 |
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前回の取材で、玄関のアルミ外枠の取り付けが完成した事をお伝えしましたが、玄関扉のはめ込みも完了していました。
お寺内部からの玄関扉を見ても、綺麗に出来上がっており、後は、玄関の土間の仕上げだけとなりました。
表側からの玄関回りも綺麗に仕上がっており、土壁も塗られており後は、漆喰を塗るだけとなりました。 |
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松本社長は、玄関から上がってすぐの部屋の右手にある押入れの鴨居の製作・取り付けにかかります。
まず縦柱を採寸して、右側に枘の凹部分を作製します。
十分に採寸をしてから、電動掘削機で柱を彫っていきます。
十分に注意を払いながら彫っていきました。 |
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松本社長は、ノミを使って金槌で叩きながら、彫っていきます。
出来る限り綺麗にノミを色々に使って彫っていきました。
凹の枘を完成させました。ここに鴨居の凸部の枘が入る事になります。 |
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松本社長は、作業場に戻り、今度は、鴨居の一方に凸の枘を作る作業にはいります。
先程開けた、縦柱の凹の枘に合うように、十分に採寸した寸法を鴨居にカッターで印を付けます。
手動の鋸で丁寧にある部分まで切り込みを入れ、後はノミで綺麗に切り落として仕上げていきます。
鴨居のもう片方は、枘は作らず、しっかり採寸した寸法で裁断します。 |
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鴨居の片方に凸の枘を完成させ、もう片方を手動の鋸で丁寧に裁断しました。
松本社長は、違う長い木を持って来て、印を縦に付けて、裁断し、上下も裁断しました。
この木は、鴨居をはめ込むために両側の縦柱を左右に延ばすために使う木です。
再度、鴨居をはめ込む場所に行き、縦柱の部分をもう一度しっかりチェックしました。 |
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松本社長は、鴨居を取り付けるサイドの縦柱に鴨居ストッパーを取り付けました。その上に、鴨居を置きました。
先程カットした細めの長い木の両端に機具を取り付け、両サイドの縦柱に入れて、柱を左右に延ばします。
延ばして固定すると、鴨居ストッパーに乗せていた鴨居を、右側の枘を入れてから、左側の部分を柱に入れます。その際綺麗に入るように金槌で叩いて調整していきます。
その後、延ばしていた木の機具を緩めて、鴨居が柱にしっかり入っているように、隙間なく入っているように、金槌、木槌を使い叩いて調整します。
最後に左右の鴨居の上部から両方の柱に、斜めに大きい木ビスを打ち込んで完成です。 |
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松本社長は、鴨居の上の部分を採寸し、作業場に行きました。
今度は、鴨居の上に欄間を作っていきますが、長い木や短い木を数本ずつ裁断して用意しました。
エアー式の釘打ち機を使ってその木を組み立てていきます。
一番端の釘打ちは、インパクトドライバーで木ビスを打ち込んで丁寧に仕上げます。
また欄間には、縦木だけだと弱いとのことで、縦木の間にカットした横木を入れビスで、固定し頑丈に仕上げました。 |
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出来上がった欄間を持って、鴨居の上に載せました。サイズもピッタリ合っています。
松本社長は、インパクトドライバーを使って、欄間の左右と下を夫々木ビスを打ち込んでガッチリ完成させました。 |
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松本社長は、すでに取り付け、仕上げている本堂への入り口の鴨居を注目しています。
鴨居は取り付けられていますが、その上の横梁が真っすぐではないため、隙間が空いている所があります。
その場所を化粧するために、鴨居の上に細長い木を用意し、ボンドを付けて、貼りました。
その上からビスを打ち込んで化粧板の完成です。綺麗に出来上がりました。 |
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本堂の入り口の上や左右の壁には、ラスボードの上から土壁が塗られていました。
本堂正面(西側)や北側の壁にもラスボードの上から土壁が塗られていました。
後は、乾燥してから漆喰を塗って完成しますが、白壁はきっと綺麗に塗られて、見違えるばかりになります。
本堂の屋根は、この季節の関係で1日、4時間位の作業しか出来ず、大変スローペースですが、仕方ありません。塗装の完成が楽しみです。 |
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今回の取材は、鴨居の製作、取り付けが主でした。
この12月の最後の週に天井の施工をする予定との事、取材にお邪魔する事を約束しました。
後一か月半ですが、天井、建具、畳、壁など、細やかな所に指示を出して施工していきます。
台所のリフォームも残っています。まだまだ忙しい日が続きます。
最後に笑って写真に納まっていただきました。これからの仕上りに一層期待しております。 |
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