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2016年11月の下旬に、亀岡市の「曹洞宗 三恵院」の耐震工事・リフォーム工事を請け負っている、松本喜工務店の松本社長の取材にお邪魔しました。
この日は、アルミサッシの外枠をはめ込み、取り付ける作業が中心でした。
松本社長に笑って写真に納まってもらいたいとお願いしました。
すでに西側と東側のアルミサッシの外枠ははめ込まれて、取り付けは、完了していました。
本日は、北側のアルミサッシのはめ込み取り付けです。大工さんもこのような作業もする事があるのだそうです。 |
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まず松本社長は、北側の扉窓を乗せるアルミサッシの外枠を取り付けます。
しかしこの空間には、一本の柱が5分の3位の所に立っています。
その為向かって左側は、少し幅が狭く、右側は広くなっています。
まず左側の狭い方から施工することになりました。
松本社長は、外枠を置いてある場所から、該当する外枠を一人で持ってきて、枠に嵌めました。
すぐに上のほうに、木ビスを打ち込んで、安定をはかります。
この左側の外枠には、扉窓が4枚入ることになっています。
松本社長は、左側の外枠を完全に固定するために、木ビスを全て打ち込みました。 |
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次に、松本社長は、右側の外枠取り付けの作業に入りますが、とても大きく一人では無理だと判断し、塗装職人さんと、大工さんに助けをお願いしました。
二人とも快く手伝ってくれます。二人の力を借りて、外枠を完全にはめ込んで、その間に素早く、木ビスを上の方から打ち込んで安定させました。
その後外枠の両サイドに木ビスを打ち込み完全に固定させました。
これから一番外側の雨戸を通すレールの連結の作業が入ってきます。 |
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この写真は、本堂の一番奥にある元はキッチンがあった所です。
最初の解体の際に、冷蔵庫やシステムキッチンを撤去し、床も剥がし、土間には、コンクリートが打ち込まれて完全なリフォーム工事となっています。
窓などは、従来のままですが、これからどのように、リフォームされていくのか楽しみです。
現在では、床板まで綺麗に完成していました。 |
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松本社長は、金尺を持って、外枠の一番外側にあたる雨戸のレールのつなぎをやろうとしていました。
その際、写真をお願いしたら、「こんな顔でいいですか。」とお茶目に笑っていただきました。
いつも松本社長は、表情が豊かであり、写真を撮っていても失礼ですが、大変可笑しい表情やらアクションをされている時があります。 |
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松本社長は、大工さんなので、普段は、鋸・カンナ・金槌・ノミ・木槌など大工用具を使うことが、圧倒的に多いものです。
しかし、この日は、アルミサッシの外枠の取り付けと言う、普段はあまり施工しない作業なので、少し大変です。
小さいナイロン袋に入っているビスを出して、説明書と照らし合わせてビスを分けていきました。
メジャーで測ったりして今仮止めの状態の外枠は、これで良いかなど色々考えて作業を進めていくのです。
雨戸の繋ぎのレールを右左の外枠をレールがジョイントしますので、その部品を色々試しながら取り付けにかかります。 |
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上の写真は、レーザーレベルです。松本社長は、少し型が古いよ、と恐縮していましたが、今回の耐震工事においては、不可欠な用具となっています。
四脚を使ってのレーザーレベルも2個あり、合計3台のレーザーレベルを使っての工事です。
松本社長は、アルミ製の外枠でまだ留めていなかった、外枠の内側の上部に木ビスをインパクトドライバーを使って打ち込んでいます。
その手際の良さについては、目を見張るばかりです。休む間もなく動き回っています。松本社長の意気込みがよく判る作業姿勢です。 |
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松本社長は、一番外側にくる雨戸のレールのジョイント部分の施工にかかっています。
普段は、めったにやらない作業なので、取り扱い説明書を開いてじっくり理解しています。
中に入っているビス類をきれいに仕分けして、置いていますが、一旦他のビス類と混ざってしまうと、判らなくなります。
北側の廊下にある縦柱の所で、レールがジョイントされますが、その下の部分に連結の部品を当てて、説明書を見ながらビスをはめていきます。
インパクトドライバーではなくて、普通のドライバーを使用し、手で加減をしながら締めていきました。
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松本社長は、外枠の雨戸を閉めるためのレールの下のジョイント部分をしっかり締め付けました。
今度は、上のジョイント部分を取り付けますが、外枠のサイドの部分と柱とをしっかり木ビスで固定してからかかります。
上のジョイント部分も、普通のドライバーでしっかり締め付け、取り付けを完了しました。
最後にレールがしっかり通っているかを確認してこの作業は終わりました。
それからすぐに、松本社長は、一番奥に雨戸のアルミ扉を収納する戸袋の取り付けのために、取り付け場所の計測にかかっています。 |
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松本社長は、取り付ける戸袋のサイズを測ってから、取り付け場所を計測し、少し邪魔になっている、横板をカットすることにしました。
その為十分に計測をしてから、携帯用丸鋸でその邪魔になっている横板を切断し、取り除きました。 |
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松本社長は、いよいよアルミ雨戸の戸袋を取り付けますが、非常にかさが高いので、本日手助けで入っている、職人の大工さんに応援を依頼しました。
取り付け場所まで大変手狭でしたが、何とか持って行き、所定の場所にはめ込みました。
手助けの職人さんが、持っている間に、松本社長は、手早く三箇所ほどビスを取り付けました。
そこから戸袋の奥をよく観察し、隙間が空いているのを確認し、新しい固定するための木を当て、しっかり留める事になりました。
戸袋とこれまでに取り付けた外枠とのレールのズレがないかどうか確認もし、OKを出しました。 |
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松本社長は、戸袋の奥の奥行きと横幅をしっかり計測し、板をはめ込み、戸袋の一層の固定を図ることにしました。
計測したサイズの大きさの真っすぐな木を選び出し、表面を化粧するため、電動鉋にかけました。
四辺とも鉋をかけていきます。どんな場所でも、綺麗に仕上げる事がモットーです。
その木を今度は、戸袋と壁との厚みに合わせて、しっかり計測した寸法で縦に裁断していきました。
その木を戸袋の奥にはめ込んで、戸袋側からしっかりしたビスを打ち込んで完成しました。 |
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この日の取材の最後に、出来上がった戸袋の奥に取り付ける細長い木を持って、写真に納まっていただきました。
曹洞宗 三恵院の耐震工事は、約二か月半近くになりますが、耐震工事は、殆ど終わっている状況です。
これからは、天井や畳、フロアー、建具などが主になってきますが、後二ヶ月以内で完成させなければなりません。
松本社長は、この工事の親方として、毎日責任感を持って、施工に邁進しています。
常に笑顔で接しており、こまめに動いて他の職人さんを引っ張っていきます。
これからも取材にお邪魔しますが、どんな完成が待っているのか、大変楽しみです。期待しておいて下さい。 |
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