|
|
2016年10月より始まった、亀岡市にある築350年以上経つ曹洞宗・三恵院のお寺の耐震工事に松本喜工務店の松本社長が、果敢に挑んでいます。
三恵院の本堂の北側は、外壁はなく、殆ど窓で覆われていました。
従って長年に亘る屋根の重さで、徐々に北側に傾いていたようです。
松本社長は、北側に傾いている柱の是正や、新柱を使っての補強を、レーザーレベルを使って確実にポイント、ポイントの柱をチェックして、是正していきます。
|
|
|
本日の松本喜工務店の松本社長の工事は、大きな柱を建てる工事です。
松本社長は、柱を建てる箇所の下の横柱に、すでに縦柱とジョイントする凹の枘(ほぞ)を開けていました。
縦柱の片方に凸の枘を作るために、懸命に作業をしています。
レーザーレベルで十分に計測した後、枘の位置取りをしっかり決めて作業にかかっていくのです。
そうでないと、北側方向に傾き加減であった建物の矯正が出来ませんし、全てのバランスがおかしくなっていきます。 |
|
|
松本社長は、片側に作製した枘の大きさや、高さを念入りに計測しています。
それから縦柱を建てる箇所の上に上がって、再度横柱の接触面をしっかり見て計測しました。
横柱の底面と下の横柱との長さも何回も計測し、念入りに事を運びます。
縦柱1本の価格は、結構な価格なので、失敗は許されません。
さらに従来の縦柱の傷み具合も同時にチェックしていました。
細やかな作業、観察が、しっかりした耐震工事へと繋がっていくのです。 |
|
|
松本社長は、縦柱の凸部の枘の箇所を最終的にしっかり計測し、微調整を行いました。
それから、松本社長は、一人で、縦柱を縦方向に持ち上げて、凹の枘の場所まで持っていきます。
新縦柱の凸の枘を横柱の凹の枘と合わせて柱を立ち上げました。
最初は、縦柱の上部は向かって左側にして上の横柱にはめ込みました。 |
|
|
しかし、横柱の出っ張りが少しあり、なかなか横柱の底面に入っていきません。
そこで松本社長は、向かって右側より入れるようにすぐさま修正して、横柱の底面に入れました。
大きい木槌を持って、縦柱が真っすぐになるまで、縦柱を叩きました。 |
|
|
松本社長は、レーザーレベルで今建てた縦柱の縦方向のレベルを測り、何回か柱の位置を修正しました。
それから大きな木ビスを持って、上へ昇り、今建てた縦柱の一番上部の所へ、斜めに木ビスを打ち込みました。
木ビスは2箇所に打ち込まれました。旧の横柱と新の縦柱とが、ガッチリ組み合わされました。
すぐに、レーザーレベルを当てたままにしておいたので、その誤差が出ていないか、確かめて完了しました。 |
|
|
今回の亀岡の曹洞宗 三恵院さんの耐震工事を受けられた松本社長さんが、施工されていますが、今まで下の部分ばかりの施工ですが、実際には、屋根部を支える、梁の部分を写真にて紹介いたします。
本堂中央の天井部分は、耐震工事に入る前から施工されていました。
その他の屋根部につながる梁の写真は、松本社長の話によると、天井を撤去する際に、色々な廃棄物(ゴミ)が出てきて大変だったと聞いております。
廃棄物の撤去の後、梁の十分な補強をするために、高所でもあり、大変苦労したとの事。
梁をより頑丈にするために、新しい梁をきっちりはめ込んで完成させました。
高所作業のため、安全に十分配慮しながらの作業だったようです。 |
|
|
この写真は、9月中旬に今回の亀岡「曹洞宗 三恵院」さんの耐震工事を始まる際に三恵院さんの門の前で、松本社長に写真に納まってもらいました。
私は、初めて松本社長にお会いしましたが、気易く写真に納まっていただきました。
時季は9月中旬でしたが、まだ残暑が厳しく、松本社長も半袖のティーシャツでのいでたちでした。
松本社長のお話しだと、工期は今年一杯を考えているとの事でしたが、後日、追加、追加で来年の1月一杯はかかりそうだとの話です。
大変な長期戦ですが、事故のないよう安全に、立派に仕上げていただけるように祈ります。 |
|