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本日は壁断熱・結露対策の取材で「株式会社いまがわ装飾」橋本さんの施工現場、京都市伏見区の淀のマンションにやってまいりました。
橋本さんは断熱・結露対策の工事で全国に出張工事に出向かれており、数々の施工実績を持つ「発泡ウレタン断熱・結露防止」のスペシャリストです。
この日は鉄筋コンクリートマンションの一室、施主様が寝室にされている部屋への施工ですが、建物の角部屋になっている事で、結露の影響でカビが発生している状態でした。
此方のコンクリート躯体は厚みが約20センチありますが、コンクリートは熱を通しやすく自らに熱を貯めてしまう性質に加え、更に角部屋と云う条件から断熱面では不利な環境だと云う橋本さんの診断です。 |
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この部屋には「DAT/泡ウレタン断熱壁」という工法で断熱・結露防止の対策を行っていくそうです。 先ずは天井部分に、内壁の端から60センチの張り出し幅でウレタン板材を貼っていきます。
部屋内への熱伝導を防ぐには外気に触れる面の内壁だけでなく、外壁と繋がる天井&床にも断熱施工を施すのが最も効率を高めるポイントだそうです。
もちろんウレタン板材の貼り付け接着には、発泡ウレタンを使い断熱・結露防止効果を高めています。
ウレタン板材の上には更に石膏ボードが貼られますが、此処でもビス等を使わずに発泡ウレタンフォームの強力な接着作用で天井部分が造られていました。 |
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内壁への下処理(レベルポイントを正確に取り付ける為の墨付けと、レベルポイント貼付け面を均一に整える処理)を終えると、レベルポイントに接着剤として発泡ウレタンを塗布していきます。
レベルポイントは元の内壁と新しい内壁(石膏ボード)との空間確保(発泡ウレタン充填スペース)&接着点となる、重要な部品ですが、この部屋の壁面片側(10u)では、50個以上のレベルポイントが貼り付けられました。
この部品の数を多くすることで内壁全体の強度確保と正確な寸法合わせを可能にしているそうです。
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写真はレベルポイントが一面に貼り付けられた壁の様子です。
レベルポイントは元の内壁と新しい内壁の間隔を均一にする役割も担っているので、壁面を正確に垂直・平面にする為にミリ単位の微調整が繰り返されていくのですが、その作業にはスケールとレーザー水準器を使用して厳密に行われていました。
その誤差は約3mm以内(建築工事での許容範囲)だそうですが、橋本さんの作業では1〜2mm以内に収まっているようでした。
橋本さんは内装リフォームに永く携わってらしたので、業界の常識も全て頭に入っておられますし、自らの仕事に対する完成度への拘りもお持ちの断熱職人なのです。 |
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レベルポイントの接着後、いよいよ発泡ウレタンの塗布作業に入ります。
レベルポイントは縦横45cm間隔で設置されてますが、先ずはレベルポイントとレベルポイントを点として、それを線で繋ぐようにウレタンフォームの枠を形成していきます。
それが終わると本格的にウレタンフォームを塗布する作業になりますが、橋本さんは惜しみなくタップリと塗布していきます。
それは塗布の量が少ないと発泡が少なく、更に発泡後のウレタン密度が小さくなってしまうので期待する効果を得られ難いという研究結果を基にしているからだそうです。
45cm×45cmの枠の中を何往復もさせながら均一に塗布するのは大変な作業であるのが写真からもお分かり頂けると思います。
もちろん天井部分に貼り付けられた石膏ボードの隙間全てにも、発泡ウレタンが充填されていました。 |
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発泡ウレタンフォームによる断熱・結露防止対策は長年の内装リフォームを手掛けた経験から、橋本さん自ら発案されたリフォーム工法で、専門家に依頼した様々なデータ測定により、その効果が認められた工法でもあります。
施工の途中で元のコンクリート内壁と、発泡ウレタンとの表面温度を確かめてみると、コンクリート内壁はとても冷たいのですが、発泡ウレタンは暖かさを感じる程に温度の違いがハッキリとわかります。
発泡ウレタンが熱を伝え難くくするという意味が良く理解出来ました。
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写真は発泡ウレタンを塗布後、石膏ボードの貼り付け後には隠れてしまう前に、橋本さん自ら施主様に工事進行状況や施工方法を説明されている所です。
断熱と結露防止(カビ抑制対策)の工法は全て、現場の建築様式・躯体材はもちろん居住空間の使われ方等、そして施主様のあらゆる御要望に細かく対応されているそうです!
が、この工法を自ら開発された橋本さんが数々の現場で施工工事をした経験から、ウレタン発泡率も計算に入れてより効果的な断熱・結露防止効果を発揮する為の御提案をされておられます。
安心して断熱・結露防止壁リフォームの御依頼を頂きたいと橋本さんはおっしゃられます |
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石膏ボード貼り付けは発泡ウレタンが完全に発泡&硬化する前に完了しなければなりません。 貼り付けタイミングが遅いとウレタンが発泡しすぎて、十分な断熱・結露対策の効果が得られないスカスカのウレタン層になってしまうからです。
完全に発泡しきってしまう前に石膏ボードで蓋をする事で、ウレタンの膨らみをコントロールし、元々の壁(躯体)と新たな壁(石膏ボード)の間に高密度のウレタン層が完成され、断熱と結露防止に威力を発揮致します。
私の取材時間の都合上、完成写真を掲載できないのを大変申し訳なく思いますが、この後、石膏ボードを壁面全てに貼り付け、最終仕上げには専門の業者さんが入り断熱・結露防止対策の内壁リフォーム工事が終了となります。
発泡ウレタンを用いた断熱・結露防止対策は、まだ知名度が低く取り扱う業者さんも少ないので、圧倒的な断熱性能がある割には普及率は少なめだそうです。
研究者を交えての「断熱性能実証試験」では従来工法とは比較にならない断熱性が実証されている信頼性の高い技術です。
橋本さんの断熱・結露防止リフォームに御興味を持たれた京都にお住まいの方、是非「いまがわ装飾」橋本さんへお部屋の断熱・結露防止の御相談されてみては如何でしょうか?
※橋本さんが手掛ける「DAT工法」は完璧な壁断熱施工法として【特許収得済み】の工法です。 ※内装工事を手掛けていらっしゃる業者様も御興味ございましたら橋本さんまで御連絡戴ければと思います。
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