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今回は大工の杉原さんの内装リフォームの取材に行って参りました。
場所は京都左京区一乗寺、様々な商店が立ち並ぶ賑わいのある街で、施主様も商店を営んでおられます。
今回の現場では施工中の様子も他の担当が取材をしておりますので、そちらと合わせて、ビフォー&アフターを御覧頂ければと思います。
杉原さんと挨拶を交わした後、先ずは施工図面を基に、施工前の間取りを説明いただきます。
今回は二階住居の10畳程のスペースに、ダイニングキッチンとトイレ・バスルームの増設改修の依頼を受けて、圭工務店の杉原さんが腕を振るわれました。 |
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写真はダイニングキッチンを通風ドア側から撮影したものです。
床はフローリングが敷き詰められ、壁はオフホワイトのクロス仕上げで、明るく清潔感あふれる空間になっております。
元々は向かって右側がキッチン、左側は押入れとなっていたそうですが、その押入れを解体して、このフローリングフロアの空間を稼ぎ出しました。
その結果、フローリング仕上げのダイニングキッチンは6畳程度のスペースを確保する事ができたそうです。 |
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洗面、トイレ、バスルームへは引き違い戸を新設しました。 方引き戸だと入り口が65センチ幅の開口部になってしまいますが、両引き戸にすることで左右両方での開け閉めが行えると共に、扉を外してしまえば130センチと云う1メートルを超える大きな開口部が現れます。
受け渡し以後の暮らしで、施主様に「小さな不便」を少なくできるようにと両引き戸を採用されたそうです。
これは説明を受けなければ気付かない事ですが、杉原さんが長年携わっている大工の経験と、施主様への心使いが合わさって具現化されている部分だと感じました。 |
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その洗面、トイレ、バスルームを細かく見ていきます。
ここは元々、キッチンだけ設置されていましたが、それを解体排除し日々の生活になくてはならない水回りをまとめた場所へと改修されています。
広さは3畳程ですが必要にして十分な広さと言えるでしょう。
施主様の家族構成や御年齢も考慮しつつ各設備の使い勝手と、さらに「どの場所でどれ位の時間を過ごすか?」という事を考え、長い時間を過ごす場所ではゆったりと落ち着けるように、広さはもちろんの事、壁の色使いにまでも配慮と経験を踏まえたアドバイスをされています。 |
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こちらは場所と向きを変えて新たに設置されたシステムキッチンです。
シンクとコンロを合わせた幅は180センチ、バーナーコンロを三つ備た此方も必要十分な設備だと思います。
やはり水回りと言う事もあり、パイプの配管やキッチン・床・壁の目地へのコーキング処理等、抜かりなく精密に施されている印象でした。
このスペース自体、180センチ角(2.5畳程度)の広さを確保しているで、受け渡し後の食器棚の設置も余裕の広さです。
因みに窓が小さいのは隣接する家屋との関係性があり、建築法上の制約でクリアできるサイズ・位置ですが、出窓を採用しており光と風の導入に有利な仕様となっております。
小さな窓一つにも杉原さんの心使いが現れていると思いませんか? |
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写真はキッチン側から通風ドア方向を眺めた様子です。
奥に見えるアルミサッシの通風ドアはガラス部分を上下に開口できる事に加え、人の出入りが可能なように大きめの頑丈なドアが採用されています。
余談ですが以前にも杉原さんとは別のリフォーム業者が改修工事をされていたそうですが、それが施工されたであろう時代背景を見積もっても、材料・工事共に眼を疑うような内容だったとの事です。
1・2枚目の写真からも分かるとおり、ダイニングキッチンの奥は和様式の部屋へと縦長に続いている構造ですが、フローリングを敷き詰めた洋式の部屋と、間仕切り部分で段差が出来てしまいました。
これはリフォーム工事でありがちな、ある意味では妥協も仕方ない部分ですが、杉原さんはスロープを増設する事で急激な凹凸を解消し転倒事故発生の緩和をしています。
この細かな配慮をしてくれる大工さんである事実が、これまでの数々の工事で好評を得ている理由の一つであると思いました。 |
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この部屋に入って直ぐに気になっていた、壁に開けられた細長い空間!
こちらは隣の部屋への通路として新たに施工工事されたものでした(杉原さんはアピールが下手なので、危うくスルーしてしまう所でした(笑))
以前は別々の部屋として独立していたので、この通路部分は隣の部屋の押入れとして存在していた空間です。
そして不便な事に、隣の部屋へは窓ガラスを開けてバルコニー伝いに行き来していたそうです!! 当然、季節や時間で寒かったり暗かったりとかなりの不便を強いられてきたそうですが、杉原さんのアイデアで全ての不便が一気に解消された事になります。 |
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写真上段はその隣の部屋から通路の扉を開けて、ダイニングキッチンを見た様子です。
此方の元の収納押入れを極力確保しつつ、通路として利用する上で不自由の無いだけの高さと幅を確保してあるのがお分かりかと思います。
しかも此方の部屋も、壁にはクロス、床はフローリング仕上げときっちり手が加えられトータルでコーディネートされた大変美しい仕上がりになっております。
杉原さんのリフォーム工事の完成を取材させて頂き感じたのは、仕上げの美しさはもちろんですが、 リフォームに至る経緯や生活様式等を分析して、施主様の想像以上に細かく隅々まで配慮がなされる「思いやりのリフォーム職人」だと云うことです。
この取材の時も進められていた一階店舗との通用口と、その後に行われる和室のリフォームもきっと施主様の満足いく工事がなされる事と思います。
京都市左京区はもとより京都全域、近県地域でのハウスリフォーム、やもちろん新築工事も、腕利きの大工さんをお探しでしたら、是非一度「圭工務店」の杉原さんへ御相談されてみては如何でしょうか? どうぞ宜しくお願い致します。
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