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大阪府堺市を拠点に活動されています
浦工務店の浦さんの
前回の取材 から約1ヶ月後
完成までの途中にもう一度
変木を使った施工を見学させて頂くことになっていたので
再び、こちら大阪府高槻市にありますお宅に伺いました。
家の前に到着して早速
玄関に設置された真新しい変木に目が留まり
思わずじっと見入ってしまいました。
自然が生み出した不思議なカタチで
玄関ということもあってインパクト十分です。
大阪府堺市を拠点に活動されています
浦工務店の浦さんの
前回の取材 から約1ヶ月後
完成までの途中にもう一度
変木を使った施工を見学させて頂くことになっていたので
再び、こちら大阪府高槻市にありますお宅に伺いました。
家の前に到着して早速
玄関に設置された真新しい変木に目が留まり
思わずじっと見入ってしまいました。
自然が生み出した不思議なカタチで
玄関ということもあってインパクト十分です。
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家の中で作業中だった浦さんにご挨拶をし
丁度、ひと段落された頃だったので
今回の変木を使った箇所の説明をしていただきました。
こちらの玄関では
家の前を通る人にも変木の魅力を感じてほしいという想いから
当初はここまで考えておられなかったそうですが
行きつけの吉野の材木屋さんで変木を見て
このようなカタチを思いついたそうです。
特殊なコンパスを使って
このように放射状に木がキッチリと並べられ
一種のアートのような雰囲気です。
家の中で作業中だった浦さんにご挨拶をし
丁度、ひと段落された頃だったので
今回の変木を使った箇所の説明をしていただきました。
こちらの玄関では
家の前を通る人にも変木の魅力を感じてほしいという想いから
当初はここまで考えておられなかったそうですが
行きつけの吉野の材木屋さんで変木を見て
このようなカタチを思いついたそうです。
特殊なコンパスを使って
このように放射状に木がキッチリと並べられ
一種のアートのような雰囲気です。
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丸太を半分に切ったモノを壁越しに裏付けし (左画像)
この雰囲気には二又の木が合うからと探し選び (右画像)
見た目だけでなく支える柱の役割も兼ねていて
ここに何かモノを掛けたりできるようにという配慮から
二又の木の枝をあえて少し残したそうです。
実際に浦さんが日々作業されていると
物珍しさに前を通る人たちが話しに来ることもあるそうで
確かに表でお話を聴いている最中も
通る人たちの視線があったなぁと感じてました。
丸太を半分に切ったモノを壁越しに裏付けし (左画像)
この雰囲気には二又の木が合うからと探し選び (右画像)
見た目だけでなく支える柱の役割も兼ねていて
ここに何かモノを掛けたりできるようにという配慮から
二又の木の枝をあえて少し残したそうです。
実際に浦さんが日々作業されていると
物珍しさに前を通る人たちが話しに来ることもあるそうで
確かに表でお話を聴いている最中も
通る人たちの視線があったなぁと感じてました。
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玄関部分だけで見ると分かりにくいですが
どこにでもある見慣れた家が建ち並んでいる住宅地で
この変木を使った玄関がある家が一軒だけあるので
余計にインパクトがあります。
どこにでもある家ではなく
どこにもない家。
浦さんの狙いはそこにあります。
作業中の浦さんを見ていても
ただ完成に向けて造っていくという感じではなく
常に何か新しいモノを見つけようと
探りながら作業をしている印象があります。
玄関部分だけで見ると分かりにくいですが
どこにでもある見慣れた家が建ち並んでいる住宅地で
この変木を使った玄関がある家が一軒だけあるので
余計にインパクトがあります。
どこにでもある家ではなく
どこにもない家。
浦さんの狙いはそこにあります。
作業中の浦さんを見ていても
ただ完成に向けて造っていくという感じではなく
常に何か新しいモノを見つけようと
探りながら作業をしている印象があります。
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こちらは奥にあります八畳の和室になる予定のお部屋で
完成に向けて現在作業中です。
1ヶ月前の取材から見ても
床が張られ、仏間、クローゼットと
徐々に部屋のカタチの全貌が明確になってきていて
入ってまず目に入ったのが
木にツルが巻き付いて自然にできたという変木で
和室の雰囲気にもピッタリと当てはまっています。
こちらは奥にあります八畳の和室になる予定のお部屋で
完成に向けて現在作業中です。
1ヶ月前の取材から見ても
床が張られ、仏間、クローゼットと
徐々に部屋のカタチの全貌が明確になってきていて
入ってまず目に入ったのが
木にツルが巻き付いて自然にできたという変木で
和室の雰囲気にもピッタリと当てはまっています。
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階段下の床の間になる予定の場所にも
既に変木が使用されています。
変木は自然が織りなす形であって
逆に言うと思い通りのモノはほとんどないため
浦さんは先にイメージ作って
それに合った変木を探すのではなく
吉野の材木屋さんに行ってたくさんある変木を見た上で
その形に合ったイメージを明確にしていくそうです。
階段下の床の間になる予定の場所にも
既に変木が使用されています。
変木は自然が織りなす形であって
逆に言うと思い通りのモノはほとんどないため
浦さんは先にイメージ作って
それに合った変木を探すのではなく
吉野の材木屋さんに行ってたくさんある変木を見た上で
その形に合ったイメージを明確にしていくそうです。
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経験ある大工さんなら誰でもできるとお思いでしたら
それは大きな間違いで
特に大阪で変木をここまで柔軟に扱える職人さんは
浦さん位だと言っても過言ではなく
一般的な大工さんなら変木を見ても
それをどの部分にどのように使うかイメージすら湧きません。
ノミにしても浦さんは丸ノミなど
要所要所に合ったノミを巧みに使い分けておられ
浦さん曰く、早いから雑という訳でも
遅いから丁寧という訳でもないそうで
そこには長年積み重ねてきた人だからこそ分かる
とても深い意味に聴こえました。
経験ある大工さんなら誰でもできるとお思いでしたら
それは大きな間違いで
特に大阪で変木をここまで柔軟に扱える職人さんは
浦さん位だと言っても過言ではなく
一般的な大工さんなら変木を見ても
それをどの部分にどのように使うかイメージすら湧きません。
ノミにしても浦さんは丸ノミなど
要所要所に合ったノミを巧みに使い分けておられ
浦さん曰く、早いから雑という訳でも
遅いから丁寧という訳でもないそうで
そこには長年積み重ねてきた人だからこそ分かる
とても深い意味に聴こえました。
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地元 長崎の修業時代から変木を扱い続けて30年以上。
変木の魅力を最大限引き出すために
今もその探求は続いている浦さんですが
お話を聴いていてその源となっているのは
この仕事に対する純粋な愛情だと思いました。
この日も平日にも関わらず作業後には
また吉野の材木屋さんへと行くということで
木を見るとワクワクして
思い通りに変木を扱えた時は快感にも似た喜びだと
一般的な視点だと薪にでもなるような木が
浦さんの領域に達すると宝の山に見えるそうです。
地元 長崎の修業時代から変木を扱い続けて30年以上。
変木の魅力を最大限引き出すために
今もその探求は続いている浦さんですが
お話を聴いていてその源となっているのは
この仕事に対する純粋な愛情だと思いました。
この日も平日にも関わらず作業後には
また吉野の材木屋さんへと行くということで
木を見るとワクワクして
思い通りに変木を扱えた時は快感にも似た喜びだと
一般的な視点だと薪にでもなるような木が
浦さんの領域に達すると宝の山に見えるそうです。
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こちらの天井部分も浦さんなりの何かイメージがあるそうで
どんな風に完成するか、とても楽しみです。
ただ仕事として携わっているという感覚ではなく
趣味の延長線上のような感覚だからこそ
厳しく仕事を見つめ続けながらも
時にはワクワクするような遊び心もあるから
常に新しい何かを追求する姿勢に繋がっていると感じました。
大阪府堺市で
オンリーワンな大工を目指し続ける人。
それが浦さんです。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
こちらの天井部分も浦さんなりの何かイメージがあるそうで
どんな風に完成するか、とても楽しみです。
ただ仕事として携わっているという感覚ではなく
趣味の延長線上のような感覚だからこそ
厳しく仕事を見つめ続けながらも
時にはワクワクするような遊び心もあるから
常に新しい何かを追求する姿勢に繋がっていると感じました。
大阪府堺市で
オンリーワンな大工を目指し続ける人。
それが浦さんです。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん