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6月18日午前8時前、大阪北部を震源とする震度6弱の地震がおきました。
大阪府高槻市沢良木町にある有限会社石田建具さんにも、その揺れは襲ってきました。
幸いにも、ガスの停止はあったものの、大した被害は出ませんでした。との石田社長のお話しでした。
6月20日に取材にお邪魔しました。明るい笑顔で迎えて下さり、ほっとしました。
早速、よしず建具を製作中との事で、取材のための写真を撮らせていただきました。
工場の中は、石田さんの几帳面な性格を表して、キチンと整理整頓がされており、気持ちの良い環境です。 |
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石田社長は、早速よしず建具の縦柱の部分の裁断を始めました。前もって必要な材料の木材を、手配してあり、手際よく、採寸をして、裁断をしていきます。
石田社長は、几帳面な性格から、手際の良さが際立って、大変迅速な作業を展開していきます。 |
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石田社長は、「建具も表具も1mm勝負です。」と表現してくれました。
1mmの寸法の狂いが大変な失敗を招きますし、特に建具では、その結果の重要性が問われてきます。
木材同士を組み合わせる際に、重要な枘(ほぞ)の技術は、建具を作る際には、不可欠であり、石田社長もよく理解されており、しっかりした枘を作られています。
石田社長は、縦柱の側面を電動カンナ機で削っていき、表面を綺麗にしていきます。 |
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次に、石田社長は、縦柱の側面をよりツルツルにするため、違う電動カンナ機にかけていきます。
十分に綺麗になったよしず建具の柱を組み込んでいきますが、当然夫々の交差する部分には、枘(ほぞ)を作ってはめ込んでいきます。
その後各横段には、綺麗にカットされたよしずをはめ込んでいくのです。
最終的によしずを全部はめ込んで、外枠をしっかり付ければ、完成です。大きな工程、大事な工程は完了します。後は細やかな仕上げに入っていきます。 |
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高槻市沢良木町にある、(有)石田建具さんは、現社長の祖父の代から、三代目になります。
子供の頃から、手先が器用で、細かい事が好きだったことから、この建具屋さんの職にスムーズに入っていけたと石田社長は仰っています。
ほぼ完成している「よしず建具」の上下の部分に鋸を持って、不要な部分をカットしていきます。
鴨居と敷居の部分にはめ込まれる突起が必要以上に出ている部分をカットしていくのです。 |
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石田社長が、よしず建具の最終完成を目指して、鋸でよしず建具の上下をカットしたり、カンナで上下の部分を得心のいくまで、綺麗に仕上げていきました。
いよいよ最終の仕上げは、カンナで、よしず建具の外枠の側面を綺麗に削っていきます。
1ミリ以下の薄い、カンナで削った、綺麗なカンナ屑がでてきました。
今回のよしず建具は、二枚1組になっており、二枚とも、綺麗に完成しました。
石田社長は、完成したよしず建具に手を添えて、満足そうにうなずいていました。無事完成しました。 |
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大阪府高槻市の国道171号線の八丁畷交差点からすぐの沢良木町にある(有)石田建具の社長の石田秀諭さんは、祖父の代から3代目にあたります。
創業からもう60年が過ぎていますが、ほぼこの地で建具をやってこられました。
現在の営業品目は、★木製建具全般 製造・販売 ★ふすま・障子・網戸貼り替え ★表具(掛軸・屏風・和額など) ★ガラス・鏡・カギなどの取り替え ★家具の修理・金物(丁番など)の取り替え などを主な営業品目として活動しておられます。
写真でもお判りの通り、大変明るく、丁寧に仕事をされる社長さんであり、職人さんです。
お客様の質問にも、丁寧に・判り易く説明されますので、ご遠慮なく、連絡をお願い申し上げます。
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