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本日は大阪府阪南市を拠点に活動されている大工職人 疇地さんの住宅改築工事完了後の取材のため 大阪市中央区のお家にお邪魔しました。
取材するまでは改築と改装の違いをよく分かってませんでしたが 今回のように家の骨格となる部分だけを残し 床面積を変えずに間取りを変更する場合は改築となります。 ( 間取りを変えない場合は改装です )
まずは玄関の様子です。 手すりをつけることで安全に階段を上り下りができ タイルも家全体の色調に合わせたモノになっています。
玄関ドアも防犯ロック機能が施されていて 丁度、ご依頼主の奥様に説明されているところだったので 僕も横でいろいろと聞かせて頂きました。 |
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疇地さんの取材はこれまでええ職人.COMとしては何度かありますが 僕は個人的にお会いするのがこの日初めてだったので 仕事に対する想いをご本人から直接聞けることを楽しみにしていました。
玄関を入ってすぐのところと 奥の洗面所・お風呂場の前にあるドアはスライドドアになっていて 取り付ける際の関係上、引き戸よりもスライドドアの方が適していると 疇地さんが判断されこのようになりました。
ちなみにスライドドアはソフトクローズ式になっていて 勢いよく閉まると指などを挟んだりなどの危険性があるため ゆっくりと自然に閉まるようになっています。 |
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毎日料理などの家事で大活躍するキッチンです。
システムキッチンになっていて 換気扇は強・中・弱と三段階あり 疇地さんとの会話を聞いていると ガスコンロにも奥様はとてもこだわってらっしゃっるようでした。
ちなみに上部の戸棚を開けると、中は手動式の食器棚になっていて 入れる食器などの重さによって調節できるようになっています。
そのひとつひとつの機能に奥様はとても喜ばれてました。 |
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キッチン下部分には食洗器と 『 これが欲しかったんですよ〜 』 と奥様が話す分別式のゴミ入れ。 必要な時だけ出し入れできるようになっています。
疇地さんと奥様の会話を聞いていて思ったのが とにかくお二人の距離が近いこと。
着工が今年の2月ということで 完工までに約三ヶ月。
問い合わせから、打ち合わせ、施工・・・と、その期間を通して 疇地さんとお客さまとの信頼関係が育まれていったんですね。 |
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家の奥に進むと洗面所とお風呂場があり 白を基調とした雰囲気になっています。
今回、奥様は家の改築工事を誰に依頼するかでいくつか候補を挙げ 予算なども含めいろいろ悩まれたそうですが その中で最終的に疇地さんを選ばれた理由をお聞きすると 迷わずその人柄だと答えられました。
+ ええ職人.COMの疇地さんのプロフィールページに載っていた お子様との写真も決め手のひとつになったそうです。 |
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疇地さんのこだわりのひとつがトイレです。
改築する前の間取りだとトイレが少し狭かったため 入口ドア横の壁に角度をつけることで 少しでもスペースを広く取れるようになりました。
直接 職人さんにご依頼される場合は こうやって少しでも気になることを相談できること そしてそれを疇地さんは できるだけカタチにすることができる職人さんです。
そこが他の業者さんとは大きく違うポイントのひとつです。 |
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階段も元々は真っ直ぐで角度が急だったため 少しらせん状にひねりを入れることで その危険性を緩和した作りになっています。
家の改築や改装などの工事費用は一般の人には不透明で 分かりにくいところがたくさんありますが
疇地さんはその不安や疑問が生まれないよう ひとつひとつ丁寧に説明してくださいますので安心して相談できます。 |
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二階には3つの部屋があり それぞれの部屋で疇地さんにモデルになってもらいました。
疇地さんのお父さんも大工職人ということで キッカケは自然とそのことが影響し ただ、お父さんの下ではなく 別の環境で大工職人としての道を歩み始められました。
様々な現場を携わっていく中で 下請けだとなかなか思うようにできない歯痒さがあり 直接ご依頼をいただくことで お客様と直接コミュニケーションを取りながら いろいろとご希望を聞き その想いをカタチにすることができるようになったそうです。 |
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階段下には少しでも物が置けるようスペースを作ったり 二階の部屋のそれぞれのドアの柄に合わせたノブを付けるなど そのひとつひとつに疇地さんのこだわりと想いが感じられます。
後になって 『 こだわりはなんですか? 』 と聞いたことが とても野暮な質問だと反省しました。
疇地さんにとってはすべてにこだわりが詰まっていて とにかくお客様の想いを気持ちを込めて作りたいという 強い信念のような覚悟があるからこそ 多くの人から支持される大工さんなんだと感じました。 |
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疇地さんはポストも付けてくれます。
一般的な業者さんは何か頼む度に別料金が発生しますが 疇地さんに頼めばその必要はなく ある意味、なんでもやってくれると思いますので お気軽に相談してみてください。
『 え〜 』 と、冗談っぽく言いつつ ニヤニヤしながら対応するお茶目な一面もあり
この時も奥様とポストの位置を決める為 入れやすさや取りやすさを試行錯誤しながら 漫才のようなやりとりで会話されてました(笑) |
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駐車スペースの掃除からお部屋の電球の取り付けまで。
気持ちを込めて作るからそのひとつひとつに想いが生まれ 最後まで妥協せずに完工する職人さん。
気持ち を カタチ にする あぜち さんです。
短い時間での取材でしたが お客さんとの距離を直接見て聞かせて頂いたとき 疇地さんは家を作るだけでなく 住む人の笑顔もいっしょに作っている気がしました。
技術を超越した気持ちを大切にされているので 改築や改装、増築や修繕などの リフォームからリノベーションなど気になることがありましたら 是非、一度 疇地さんにご相談してみてください。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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