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前回 の取材から約2カ月・・・
大阪府阪南市を拠点に活動されてます あぜち建築の大工職人 疇地さんから 『 新築一戸建てが完成しました 』 と連絡をいただき 前回同様、晴天の取材日和に 出来立てホヤホヤのお家に伺わせて頂きました。
約束の時間の少し前に着くと 前回の取材から見違えるほどの立派な家が建っていて 到着早々、あぜちさんの仕事ぶりに感動していました。
こちらのお宅はすでに入居され新生活をスタートされているということで わざわざこの日のために時間を作って頂き
奥様に挨拶をして、中で少し待たせてもらいお話を聴くと 今回の新築一戸建てはブルックリン調でお願いされたそうで 確かに中に入るとオシャレなカフェに入ったような雰囲気でした。 |
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数分後にはあぜちさんも到着し 早速あぜちさんのこだわりと気持ちがたくさん詰まった こちらの新築一戸建てのひとつひとつを説明して頂きました。
まずはキッチンから。
蛇口にはボタンひとつで 原水と浄水とを切り替えられ 定期的に浄水器のフィルターも送られてくるそうで これだと替え忘れの心配がないですね。
今回 コンロはガスですが、IHにも変えられるよう 壁で見えない部分に設備がすでに整っているそうです。
スピード重視で利益を上げることを目的とする 一般的なハウスメーカーではこのような配慮は一切なく 何かを変える度に後から追加で料金を取られるだけです。
でも、あぜちさんは違い 常にその先を見据えた仕事をされています。 |
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そしてガスコンロ向かいには 食材や飲料、普段使わない調理器具、食器などを保管できる パントリー ( 食材貯蔵庫、食器室 ) もあります。
冷蔵庫横には僕の身長(177cm)くらいの食器棚があり 小柄な人でも上段に届くよう 一番下が引き出し式の踏み台になっていて
安全面を考えて、動かないよう台は固定でき もちろんこの台の蓋を開けると中にも収納スペースがあります。
そのほか、ガスコンロや水回りの下にも収納スペースがあって これから家族が増えたり、ゲストが来た時にでも対応できるよう 無駄なくスペースを有効利用されています。 |
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次はお風呂場です。
一般的には洗面台の横に 洗濯機を設置するよう作られることが多いですが そうすると洗面台の幅があまり取れなくなってしまうため
こちらでは洗濯機を横ではなく、対面に設置することで 洗面台を広く取ることができるように工夫されています。
お風呂場のタイルは小さなお子さんやご年配の方の安全面を考え 柔らかい材質のモノが使われていて 台の間も僅かに隙間を開けることで通気性を高め 掃除もしやすいようになっています。
浴槽のフタもビックリするくらい軽い材質のモノで 誰でも楽に持ち運びできます。 |
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お風呂場への動線もキッチンからの一方向だけでなく 出て横に扉があって二階への階段へと通じています。
そこには、これから成長していくお子様や 泊まられたゲストの方のことを考えた造りになっていて
説明を聴いていると あぜちさんがこの家に住んでいて こんな風であったらいいなという想いが ひとつひとつカタチになってるように感じました。
だからこういった様々な配慮ができる人なのだと。 |
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そしてお風呂場を出てすぐ横にある一階のトイレです。 ( ちなみにトイレは二階にもあります )
階段下になるため少し狭くなったとしても トイレ用品が置けるよう、奥の台を開けると そこに収納スペースがあります。
高い所でも可能だったそうですが 使い勝手を考えてこの位置にされました。
あぜちさんの配慮は留まるところを知りません。
トイレのドアを一般的な戸にしてしまうと 開閉のときに足が当たって出にくくなるため 折れ戸になっていて これだと開け閉めがスムーズになりストレスがなくなります。 |
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驚きの連続で更に驚かされたのが こちらの収納スペース。
一階リビングにありますが 実は裏側 ( 玄関側 ) も同じ収納スペースになっているので こちらには帽子など、お出かけ用品をメインに
これから家族が増えたり 子供さんの成長と共に増えるであろう生活用品を 収納できるようになっています。 |
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まだまだ収納スペースはあります。
それが玄関入った正面、丁度 階段下にありますこちらの部分。
一般的にはドア部分には枠組みができてしまいますが それをなくすためドア部分にクロスを織り込めるよう工夫され 一見するとそこに収納スペースがあるようには見えない 目立ち過ぎない自然な形で存在しています。
ひとつひとつにあぜちさんのこだわりと お客様に対する心遣いが見て取ることができます。 |
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二階へと続く階段も 年数によって歪みや音が最小限に抑えられるよう できる限り頑丈な造りになっていて
必ず起きるという クロスのひび割れ防止の工夫も施されています。
二階の一室にはウォークインクローゼット 奥にはご主人の書斎もあって このように、できる範囲で様々な工夫がなされています。 |
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二階奥には二部屋あって そこはお子さんの部屋になっていました。
あぜちさんの家づくりのモットーは安全・安心です。
いくら収納スペースがたくさんあっても オシャレに魅せるためであっても そのことによって柱を減らしたりして 家の強度が下がってしまうようなことは絶対にしません。
まずは家の土台をしっかりと整え 住む人の幸せを考え その中でできる最大限の範囲で気持ちを込めて造られます。 |
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まだまだ出てきます あぜちマジック!
一階と二階、それぞれに室内用の物干しが収納されています。
一階は専用の棒を使って下ろして使うタイプ ( 上画像 ) 二階は手で引っ張って固定するロープタイプの物干し ( 下画像 )
奥様に聴くと、これがあることで急な雨などで取り込んだ時 一時的にこちらにかけたり 部屋干しすることもできてとても重宝しているそうです。
初めて見る僕にはどれも新鮮かつ感動しっぱなしでした。 |
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説明を聴いているとあっという間に時間が経っていて この日はこちらの新築を設計された一級建築士の上木さんや これからあぜちさんにお願いしてみたいと お考えのマダムさんたちも見学に来られていました。
もし今後、お願いしたいとお考えの方は あぜちさんが実際に携われた家の見学をしながら こだわりや想いなど、説明をして頂けますので まずは直接あぜちさんにご相談ください。
今回で3度目となるあぜちさんの取材。
取材を重ねる度に 『 大工職人 』 と 『 写真を撮るひと 』 と職業は違えど 『 気持ちを込めることの大切さ 』 に とても近い匂いを感じ、共感することが増えていきます。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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