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今回の施工例取材は京町家テナント改修工事。
新たにパン屋さんの売り場&厨房を新設している現場で、京都市上京区の人気スイーツ店「菓子工房 凡蔵」さんと南隣りになります。
「紫野の大工さん長尾工務店」長尾さんが、この京町家の店舗改装を請け負う事になったのは、凡蔵さんにケーキを買い求めに行ったのがきっかけなのだそうです。
築80年程にもなる京町家店舗は、人気のお菓子屋さんなのでお客さんが多く出入りされ、そのぶん酷使されて各所に傷みも発生していたところに、お客さんの一人として訪れたのが、大工職人の長尾さんだったのです。
開け閉めがしにくい事が気になった扉を、長尾さんが調整された事で、その人柄を気に入ってくださった「凡蔵」のお母さんが、今回の施主様と引き合わせてくださったのだそう!
人様とのご縁は何処でどう繋がって伸びていくのか?不思議さと有り難さを感じながらの町家店舗改装工事になりました。
そんな京町家パン屋さんの店舗改修工事ですが、今回は壁下地張り施工をご紹介致します。
今回の施工例取材は京町家テナント改修工事。
新たにパン屋さんの売り場&厨房を新設している現場で、京都市上京区の人気スイーツ店「菓子工房 凡蔵」さんと南隣りになります。
「紫野の大工さん長尾工務店」長尾さんが、この京町家の店舗改装を請け負う事になったのは、凡蔵さんにケーキを買い求めに行ったのがきっかけなのだそうです。
築80年程にもなる京町家店舗は、人気のお菓子屋さんなのでお客さんが多く出入りされ、そのぶん酷使されて各所に傷みも発生していたところに、お客さんの一人として訪れたのが、大工職人の長尾さんだったのです。
開け閉めがしにくい事が気になった扉を、長尾さんが調整された事で、その人柄を気に入ってくださった「凡蔵」のお母さんが、今回の施主様と引き合わせてくださったのだそう!
人様とのご縁は何処でどう繋がって伸びていくのか?不思議さと有り難さを感じながらの町家店舗改装工事になりました。
そんな京町家パン屋さんの店舗改修工事ですが、今回は壁下地張り施工をご紹介致します。
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築80年近い京町家は建てられた時の立派な梁や柱が現役ですが、食品を販売する店舗用に幾つかの店舗用リフォームを施さなければなりません。
その一つが壁張り替えと天井張り替えです。
古くからの柱や梁などを新しい壁板と天井板で覆う事で、保健所の審査に適合する食品製造販売店舗に仕立てます。
太い梁の下に新たに天井下地張り用の桟木が通されているのも分かりますね。(天井張り工事は後ほど)
長身の長尾さんほどもある壁板用の合板を壁に立掛け、寸法を合わせて行きます。
これまでに何度かの店舗改装・改修が繰り返された建物らしく、壁張りの場所に合わせて切り刻んで微調整がなされるようです。
築80年近い京町家は建てられた時の立派な梁や柱が現役ですが、食品を販売する店舗用に幾つかの店舗用リフォームを施さなければなりません。
その一つが壁張り替えと天井張り替えです。
古くからの柱や梁などを新しい壁板と天井板で覆う事で、保健所の審査に適合する食品製造販売店舗に仕立てます。
太い梁の下に新たに天井下地張り用の桟木が通されているのも分かりますね。(天井張り工事は後ほど)
長身の長尾さんほどもある壁板用の合板を壁に立掛け、寸法を合わせて行きます。
これまでに何度かの店舗改装・改修が繰り返された建物らしく、壁張りの場所に合わせて切り刻んで微調整がなされるようです。
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ここで使われる壁板パネルは見てのとおり石膏ボードではなく、国産材を用いた木材合板パネルで、もちろん現代の建築基準に適合した壁板材です。
これは適材適所を考えた選択で、後々に棚を造ったり等の加工を見据えたもの。
※石膏ボードが性能の低い建材と云う事ではなく、釘やビスを効かせやすいように配慮しているのです。
一枚の合板を壁張り箇所に合わせて、切り刻む作業は刻んで立てて、刻んでは立てを繰り返し、幾度も微調整を繰り返すのは根気のいる作業に思いました。
ここで使われる壁板パネルは見てのとおり石膏ボードではなく、国産材を用いた木材合板パネルで、もちろん現代の建築基準に適合した壁板材です。
これは適材適所を考えた選択で、後々に棚を造ったり等の加工を見据えたもの。
※石膏ボードが性能の低い建材と云う事ではなく、釘やビスを効かせやすいように配慮しているのです。
一枚の合板を壁張り箇所に合わせて、切り刻む作業は刻んで立てて、刻んでは立てを繰り返し、幾度も微調整を繰り返すのは根気のいる作業に思いました。
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場所に合わせた刻み加工が終わると、壁下地板を予め施工された間柱に打ち付けていきます。
使われる釘は長尾さんが手に持たれている、ホッチキス針のような建築材料で、釘撃ち機を用いて「バン!バン!」と素早く釘が打たれ、壁張り替え作業が進められていきました。
当たり前ですが闇雲に釘を打ち付けているのではなく、間柱の中心線に釘が打たれるように、墨差しで水平・垂直にケガキが施され、その線の上をトレースしながら釘打ちされていきます。
若干15歳の長尾さんは大工職人の叔父に弟子入りし、それから鍛えられた腕は確かで、例えば墨打ち一つも作業が素早すぎてカメラのオートフォーカスが追いつかず、マニュアルフォーカスで対応する場面も多くありました。
場所に合わせた刻み加工が終わると、壁下地板を予め施工された間柱に打ち付けていきます。
使われる釘は長尾さんが手に持たれている、ホッチキス針のような建築材料で、釘撃ち機を用いて「バン!バン!」と素早く釘が打たれ、壁張り替え作業が進められていきました。
当たり前ですが闇雲に釘を打ち付けているのではなく、間柱の中心線に釘が打たれるように、墨差しで水平・垂直にケガキが施され、その線の上をトレースしながら釘打ちされていきます。
若干15歳の長尾さんは大工職人の叔父に弟子入りし、それから鍛えられた腕は確かで、例えば墨打ち一つも作業が素早すぎてカメラのオートフォーカスが追いつかず、マニュアルフォーカスで対応する場面も多くありました。
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この写真は壁の裏になる間柱の補強作業。
ピンクの楕円で囲んだ部分に補強の桟木を取り付けます。
経験が便りの作業になりますが、張り替えした壁にたわみ等が発生しそうな箇所には、予め補強の桟木を付け足していきながら壁張りを進めるのだそう。
実は99.9%施さなくても大丈夫なのだそうですが「残りの0.1%で発生するかも知れない何かの不具合」を起こりにくくする為の長尾さんの一手間作業なのです。
「手間や材料をケチッて0.1%の不具合が起こる」のと「やれる事をやっても0.1%が起こる」のでは「結果が同じでも、本質が違うというポリシー」が紫野の大工さん・長尾唯一郎の仕事なのです。
この写真は壁の裏になる間柱の補強作業。
ピンクの楕円で囲んだ部分に補強の桟木を取り付けます。
経験が便りの作業になりますが、張り替えした壁にたわみ等が発生しそうな箇所には、予め補強の桟木を付け足していきながら壁張りを進めるのだそう。
実は99.9%施さなくても大丈夫なのだそうですが「残りの0.1%で発生するかも知れない何かの不具合」を起こりにくくする為の長尾さんの一手間作業なのです。
「手間や材料をケチッて0.1%の不具合が起こる」のと「やれる事をやっても0.1%が起こる」のでは「結果が同じでも、本質が違うというポリシー」が紫野の大工さん・長尾唯一郎の仕事なのです。
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この写真は私がお願いして撮らせていただいたショットです。
店舗改修の工事施工をされている時は凛々しく厳しい表情ですが、こういった場面ではおおらかなお人柄が現れる表情に。
休憩の時には大好きな「木」の話をしてくれて、木に対する専門性と、愛情が伝わってくる話に引き込まれていきます。
それは長尾さんが話しているのではなく、材木になった杉や檜などが語りかけて来てるような、そんな感じなのです。
いろいろな話を聞きながら 「自分はただの木材や木のマニアなんで!」とおっしゃる長尾さんに、私は共感していました。
「僕もただの写真やカメラのマニア」なので!と云う感じでしょうか!
施主様の御要望を親身に受け止めて、それをバランスよく最適な形にする大工が「紫野の大工さん 長尾工務店」の長尾唯一郎さんです。
京都市の北区や上京区や左京区で、店舗改装や町家リフォーム、また手すりや棚の取り付け一つからでも遠慮無く「紫野の大工さん」に御相談ください。
この写真は私がお願いして撮らせていただいたショットです。
店舗改修の工事施工をされている時は凛々しく厳しい表情ですが、こういった場面ではおおらかなお人柄が現れる表情に。
休憩の時には大好きな「木」の話をしてくれて、木に対する専門性と、愛情が伝わってくる話に引き込まれていきます。
それは長尾さんが話しているのではなく、材木になった杉や檜などが語りかけて来てるような、そんな感じなのです。
いろいろな話を聞きながら 「自分はただの木材や木のマニアなんで!」とおっしゃる長尾さんに、私は共感していました。
「僕もただの写真やカメラのマニア」なので!と云う感じでしょうか!
施主様の御要望を親身に受け止めて、それをバランスよく最適な形にする大工が「紫野の大工さん 長尾工務店」の長尾唯一郎さんです。
京都市の北区や上京区や左京区で、店舗改装や町家リフォーム、また手すりや棚の取り付け一つからでも遠慮無く「紫野の大工さん」に御相談ください。