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今回拝見したのは、つくばみらい市にある築50年を超えている平屋一戸建て。
茨城県取手市の大工、高島規生(たかしま・のりお)さんが手がけたリフォーム工事の現場です。
オーナーさんは、予算を抑えるため、また、自分の趣味を反映させるために、できるだけ自分の手でリフォームしたいという希望があり、高島さんはプロでなければできない部分の工事を担当したとのこと。
工事がはじまって間もない2021年1月に現場を拝見し、その約2カ月後、工事が終わった状態を見せていただきました。
今回拝見したのは、つくばみらい市にある築50年を超えている平屋一戸建て。
茨城県取手市の大工、高島規生(たかしま・のりお)さんが手がけたリフォーム工事の現場です。
オーナーさんは、予算を抑えるため、また、自分の趣味を反映させるために、できるだけ自分の手でリフォームしたいという希望があり、高島さんはプロでなければできない部分の工事を担当したとのこと。
工事がはじまって間もない2021年1月に現場を拝見し、その約2カ月後、工事が終わった状態を見せていただきました。
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まずは家の外まわりから。
ここで高島さんが行なったのは、既存の庇(ひさし)を撤去する工事です。
庇を取り壊すくらいは素人でもできそうですが、撤去した後に外壁を補修したり、コンクリート製の土台を撤去したり、さらに撤去した大型ごみを廃棄したりするのは、やはりプロに任せるべき仕事です。
ちなみに外壁の塗装などは、オーナーさんがこれから行なうとのこと。
DIY精神が旺盛なオーナーさんにとっては、楽しい作業となるでしょうね!
まずは家の外まわりから。
ここで高島さんが行なったのは、既存の庇(ひさし)を撤去する工事です。
庇を取り壊すくらいは素人でもできそうですが、撤去した後に外壁を補修したり、コンクリート製の土台を撤去したり、さらに撤去した大型ごみを廃棄したりするのは、やはりプロに任せるべき仕事です。
ちなみに外壁の塗装などは、オーナーさんがこれから行なうとのこと。
DIY精神が旺盛なオーナーさんにとっては、楽しい作業となるでしょうね!
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居間のリフォームは、高島さんがもっとも力を入れたところ。
ふた部屋の和室が、広い洋室に様変わりしていました。
天井を抜いて梁を見せたことで、開放的でモダンな雰囲気になっています。
床は、高島さんが下地をつくり、床材を貼るのはオーナーさん。
傷んでいた柱は、見た目をよくするために高島さんが木材を上から貼り付けたそうです。
既存の床の間は撤去。
その横にあった押し入れは、そのまま活かしてあります。
居間のリフォームは、高島さんがもっとも力を入れたところ。
ふた部屋の和室が、広い洋室に様変わりしていました。
天井を抜いて梁を見せたことで、開放的でモダンな雰囲気になっています。
床は、高島さんが下地をつくり、床材を貼るのはオーナーさん。
傷んでいた柱は、見た目をよくするために高島さんが木材を上から貼り付けたそうです。
既存の床の間は撤去。
その横にあった押し入れは、そのまま活かしてあります。
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居室で一番のキモとなるリフォームは、天井を抜いたことです。
しかし、天井を抜けば、当然、小屋裏が露わになってしまいます。
小屋裏は見せることのない部分ですから、決して美しく仕上げられているわけではありません。
それを、見せる小屋裏へと上手につくりあげるのが、プロの腕の見せどころ。
高島さんは、露わになる屋根や矢切(妻側の三角形の部分)の裏側に合板を貼り、小屋束・小屋梁などを塗装。
まるで最初からこうだったかのような、違和感のない仕上がりになっています。
居室で一番のキモとなるリフォームは、天井を抜いたことです。
しかし、天井を抜けば、当然、小屋裏が露わになってしまいます。
小屋裏は見せることのない部分ですから、決して美しく仕上げられているわけではありません。
それを、見せる小屋裏へと上手につくりあげるのが、プロの腕の見せどころ。
高島さんは、露わになる屋根や矢切(妻側の三角形の部分)の裏側に合板を貼り、小屋束・小屋梁などを塗装。
まるで最初からこうだったかのような、違和感のない仕上がりになっています。
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続いてキッチンを拝見。
ここでの高島さんの作業は、主に天井と床の張替えです。
どの部屋でもそうですが、これだけ築年数が経っていると、床には多少なりとも歪みが出ているものです。
これを真っ平らにすることは、素人には無理な相談。
逆にいえば、下地がしっかりしていれば、DIYできれいに床を貼ることも可能になるわけです。
ちなみにキッチン設備などはオーナーさんからの支給品。
キッチンに限らず、施主支給の資材は、寸法が合わない、設置しにくいなど、トラブルのもととなることがありますが、高島さんはオーナーさんと十分なコミュニケーションをとっていますから、そうした問題はありません。
続いてキッチンを拝見。
ここでの高島さんの作業は、主に天井と床の張替えです。
どの部屋でもそうですが、これだけ築年数が経っていると、床には多少なりとも歪みが出ているものです。
これを真っ平らにすることは、素人には無理な相談。
逆にいえば、下地がしっかりしていれば、DIYできれいに床を貼ることも可能になるわけです。
ちなみにキッチン設備などはオーナーさんからの支給品。
キッチンに限らず、施主支給の資材は、寸法が合わない、設置しにくいなど、トラブルのもととなることがありますが、高島さんはオーナーさんと十分なコミュニケーションをとっていますから、そうした問題はありません。
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浴室も、見違えるほどきれいになっていました。
ハーフユニットバスに入れ替えて、浴槽もひとまわり大きくなっています。
脱衣所は浸水するためは床の痛みがひどく、施行前は手で押すだけでベコベコしていました。
もちろんここの修繕は、高島さんの出番。
プロがしっかり下地をつくったおかげで、長くもつ床に生まれ変わりました。
浴室も、見違えるほどきれいになっていました。
ハーフユニットバスに入れ替えて、浴槽もひとまわり大きくなっています。
脱衣所は浸水するためは床の痛みがひどく、施行前は手で押すだけでベコベコしていました。
もちろんここの修繕は、高島さんの出番。
プロがしっかり下地をつくったおかげで、長くもつ床に生まれ変わりました。
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ふた間続きの居室は、オーナーさんの作業もおおかた終わっていました。
ここでもやはり、床と天井の下地づくりは高島さんの作業。
とくに和室と洋室の段差がなくなるよう、床の高さをぴったり合わせるような作業では、手間を惜しまず、梁・束の加工や調整をていねいに行なっています。
見えないところに手間をかける。
これは、いい大工さんに共通する心がけといえますね!
ふた間続きの居室は、オーナーさんの作業もおおかた終わっていました。
ここでもやはり、床と天井の下地づくりは高島さんの作業。
とくに和室と洋室の段差がなくなるよう、床の高さをぴったり合わせるような作業では、手間を惜しまず、梁・束の加工や調整をていねいに行なっています。
見えないところに手間をかける。
これは、いい大工さんに共通する心がけといえますね!
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「時代が変わってきていますから、大工も変わる必要があると思います」と高島さん。
今回のようなDIYリフォームの手伝いでは、仕上がりに責任がもてません。
そうした仕事を嫌がる職人がいても、それは当然のことでしょう。
しかし高島さんは、多様な要望に応えられることが、これからの大工には必要だと考えています。
オーナーさんの感想からは、高島さんが十分なコミュニケーションをとっていた様子が書かれていました。
「これまでクレーム件数ゼロ」という高島さんですが、その前提となっているのは、高島さんの仕事に対する熱意と人柄なのだと感じました。
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)
「時代が変わってきていますから、大工も変わる必要があると思います」と高島さん。
今回のようなDIYリフォームの手伝いでは、仕上がりに責任がもてません。
そうした仕事を嫌がる職人がいても、それは当然のことでしょう。
しかし高島さんは、多様な要望に応えられることが、これからの大工には必要だと考えています。
オーナーさんの感想からは、高島さんが十分なコミュニケーションをとっていた様子が書かれていました。
「これまでクレーム件数ゼロ」という高島さんですが、その前提となっているのは、高島さんの仕事に対する熱意と人柄なのだと感じました。
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)