この棟積みに使われる瓦、元は平べったい一枚なのですが西堀さんが現場で、瓦槌とディスクカッターを使い二枚に割る加工をして用意したものです。
西堀さんが使用している瓦はサイズを注文して焼かれた瓦ですが、それぞれ若干の個体差が在るのでいっぺんに加工する事が出来ないそうです。
なので作業の途中に全体のバランスを見ながら加工する必要があります。
(因みに質の良い瓦な程、高温で焼かれる為に個体差が現れやすいのだそうです)
この棟積みは門の正面側・裏側に施工されていますので、これだけで三段✕表・裏の枚数分の施工作業が必要です。
鬼瓦のある壁の末端から山門の木枠の部分まで、上記の作業を繰り返して積み終えたら、次は冠瓦(筒状の物を半円状にしたような形の瓦/下の写真参照 )を棟瓦の上に積んでいく作業に入ります。