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京都市伏見区の平田工務店の平田さんが大工工事と建具等、内装の工事も施工された、デザイナーズモデルハウスの新築工事が完成したとの一報を頂き取材に行って参りました。
前回にお伺いしたのは、まだ残暑が厳しい9月半ばの事でしたから、それから3ヶ月ぶりの事となります。 工事は6月から始まり、11月に完成を迎えたそうですので、随分と長い期間の工期と感じますが、建設途中にデザインや使用する資材等の仕様変更があったりした為で、その分、拘り抜いた一軒家になっています!
外観は、掻き落とし珪藻土漆喰壁とエコカラットタイルを組み合わせた本格的かつモダンなデザインで、正面から見ると広い間口と可愛い丸窓がこの家のアクセントとなっている印象的です。
そして、前回に取材した軒天井も美しく仕上がっています。 |
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早速、玄関を開けて室内にお邪魔します。
ドアを開けるとオートセンサーが反応してダウンライトの明かりが私を招いてくれました。
全ての建具は木材加工から平田さん自ら行っており、また玄関のアプローチは1mm〜2mmの高さで、いく段もの段差を加えたり、加工精度の高さを確保しながら、デザイナーさんの拘りを平田さんが具現化しています。
玄関のフローリング床は、リビングダイニング、キッチン、洗面、浴室、トイレまで統一され、もちろんバリアフリーで一切の段差が存在しないフラットな床を実現しています。
因みに下写真、画面右手前の扉は大きな収納スペースで、奥の扉はベッドルームへの扉になります。 |
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さあ、玄関からつながるリビング・ダイニングへと入ってみましょう。
入ってすぐに感じるのは、とても広いスペースと云うこと! そして自然と眼が行くのは、ロフトへ繋がる階段と、大きなガラス窓で仕切られた「光庭」スペース!
鉄道レールをフレームの中心に利用した階段は、六人掛がりで運び込み据え付けた思い出が蘇ります。(僕も少し手伝いました)
階段の天板と手すりは無垢のタモ木材が採用され、その本物の重厚感と質感、そして木目も楽しんで頂けるようにと採用されました。
家の中心には「光庭」と呼ばれるスペースが!此処には「坪庭」のイメージも思い浮かんできます。 自然光がふんだんに降り注ぎ、取り囲んでいる全ての部屋に万遍なく優しい光が包み込みます。
ダイニングは吹抜け天井ですので、とても開放感のある居心地の良い空間に仕上がっていました。 |
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キッチンスペースにも拘りの仕様が!
シンクとコンロを包み込むようにデザインされたキッチンの天板も無垢のタモ材が採用されています。
収納部分も含めて平田さんが手掛けたワンオフ物のキッチンです。 間近に見て実際に手で触れると、その質感や手触りから、本物の木の魅力を知り、その贅沢さを実感してしまいます。
ここはリビングダイニングと仕切りがなく繋がっているので、全体を見ながら料理をできる安心感もあるのだろうと想像しました。
デザインが素晴らしいと、その半面それのだけが優先されて、特に収納スペースの問題等、実用性には適さないのでは?と思われがちですが、その当たりもぬかりなく配慮された造りです。 |
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次はリビングダイニングからロフトへ続く階段を上がって見たいと思います。
この家は「定年後の二人暮らし住宅」・「夫婦にとっての最適な広さ」と云うコンセプトに基づいて建てられているとお聞きすると、このロフトも成る程、納得の仕様だと感じました。
子世代の帰省時の就寝場所や、お孫様の遊び場を想定している部屋との事ですが、平時には収納スペース等として利用して頂きたいとの事です(ちょっと勿体無いですが・・・)
しかし、このロフトが決して「おまけ」で造られてるのではなく、平田さんの熟練の大工仕事によって完成された美しく素晴らしい空間である事を申し上げておきたいと思います。 |
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キッチンから続く廊下を奥へ進むと、トイレ・洗面&更衣室・浴室が現れました。
この浴室は窓がとても大きく開放的ですが、ちゃんとプライバシーにも配慮されています。
この大きな窓の向こうは、家の中心にある光庭ですから外界からの視線は完全にシャットアウトされ、完璧にプライバシーが確保されているのでゆったりと出来ること確実♪
この建物は光庭を中心にして、その周囲を、玄関・リビングダイニング・キッチン・浴室・ベッドルームが配置されているので、自然光と自然の風を感じながら暮らせるなんとも贅沢な家なのです。 |
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さて、最後の部屋は、浴室から洗面&更衣室を隔てた寝室になります。
トイレと浴室が寝室に隣接されているのは、この家が実際の生活での使いやすさを十分に考慮されている例だと思います。
更に寝室へはリビング・ダイニング側から回って来なくとも、玄関から直接アクセスできる利便性を備えているのは嬉しいですね。
もちろん寝室も光庭に面しているので昼間は自然光に柔らかく包まれ、夜には自然の暗さを感じることができます。
写真下段はキッチンからトイレ・浴室に続く廊下ですが、その壁面全部が備え付けの収納になっているので、相当量の物を目隠ししながらしまえるのも嬉しい装備ではないでしょうか? |
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今回、平田さんが手掛けた新築のモデルハウスを二回に渡たり取材し、新築は勿論、様々な様式(京町家・マンション・一戸建て和風建築&洋風建築等)の住宅リフォームも手がけていると云う、確かな技術力を伺い知る事が出来ました。
建築士さんが設計した図面を読み取り、一軒まるごとの住宅を建てる実力は相当なものであると云えます。
後日、電話口で今回の細かなエピソードをお聞きしている時に、【コストに対する手間を考えると丁寧すぎるのでは?】と感じた、ある手仕事の印象を伝えた時に、「自分では丁寧と云う意識はなくて、綺麗に仕上げる為の、当たり前の仕事なんですよ〜。」とおっしゃる平田さんに、私自身も好感を持ち、また勉強させられる思いがしました。
もし京都・奈良で注文住宅建築・デザイン住宅建築をお考えの方は京都市伏見区の「平田工務店」平田さんに御相談をされてみては如何でしょうか? もちろん住宅リフォームも多く手掛けている実績がありますので、新築・リフォーム、事の大小に関わらず御相談をお待ちしているとの事です。 |
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