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1月下旬に入ったころ 神戸市長田区の小高い住宅地の一角で、 加藤さんによる建具調整が行われました。
まず建具枠の上側(鴨居)の中央部に束を建て 右写真のように木片を打ち込むことで、 徐々に上へと押し上げます。 これによって、 枠の歪みで上下に隙間を無くした建具も 上手く取り外すことが出来るそうです。 |
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さてここで作業は、外へと移り変わります。 加藤さんは鉋(かんな)の刃の出具合を確かめて、 何度も建具上枠を滑らせるようにして 縁を削り落されていかれました。 |
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頃合いを見計らって一度家の中へ搬入し、 建具の滑り具合を入念に確かめられる加藤さん。 そして再度外へ運び出して、 問題のある部分を特定して削られていかれました。 |
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― そして建具を取り付け、襖の滑り具合を確認。 建具調整の終了です。
建具枠に合わせての建具調整は、 現場によってその削り具合も様々に変わっていきます。 加藤さんの細やかな気配りある作業からは、 お客様の立場になって仕事に打ち込まれてこられた そんな過去も伺うことができました。
取材撮影:内海 |
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