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初冬の澄み渡る青い空の下
兵庫県西宮市の住宅街にある
こちらのお宅の屋根修理を請け負うのは
神戸市の大工職人、加藤さんです。
大工さんがなぜ屋根の修理?? と
疑問を持った方もいらっしゃるかと思いますが
当サイトでも大工として登録している加藤さんは
実は防水や屋根工事もされてきた経験豊富な方で今回
『 家づくり職人 ひのきや株式会社 』 の新たな事業展開として
雨漏り修理工事も兼ねた取材で
現場にお邪魔させて頂くことになりました。
初冬の澄み渡る青い空の下
兵庫県西宮市の住宅街にある
こちらのお宅の屋根修理を請け負うのは
神戸市の大工職人、加藤さんです。
大工さんがなぜ屋根の修理?? と
疑問を持った方もいらっしゃるかと思いますが
当サイトでも大工として登録している加藤さんは
実は防水や屋根工事もされてきた経験豊富な方で今回
『 家づくり職人 ひのきや株式会社 』 の新たな事業展開として
雨漏り修理工事も兼ねた取材で
現場にお邪魔させて頂くことになりました。
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こちらは築35年になる二階建てのお家で
西宮市を襲った台風17号による強風で煽られ
カラーベストの屋根が剥がれたり一部破損したことで
丁度 ベランダ下にある居間にボトボトと雨漏りが発生し
その後、壁に染みが広がっていきました。
加藤さんが実際に現地調査してみると
カラーベストの破損だけでなく
隙間を埋めるためのコーキングも
経年劣化によるひび割れが起こっていたそうです。
こちらは築35年になる二階建てのお家で
西宮市を襲った台風17号による強風で煽られ
カラーベストの屋根が剥がれたり一部破損したことで
丁度 ベランダ下にある居間にボトボトと雨漏りが発生し
その後、壁に染みが広がっていきました。
加藤さんが実際に現地調査してみると
カラーベストの破損だけでなく
隙間を埋めるためのコーキングも
経年劣化によるひび割れが起こっていたそうです。
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二階にある屋根裏部屋の窓部分にも
ご覧のように雨水の侵入による染みができていて
木造住宅にとって一番の懸念材料です。
その雨水によって木が腐ったり
湿気が増えることでシロアリの発生原因にもなるため
早急に対処しないと重大な被害に繋がってしまいます。
特にカラーベストの場合、他の屋根材に比べ安価で
一枚一枚の素材が薄くて施工しやすい反面
耐久性という面で見ると
10年単位での点検、再塗装のメンテナンスをしないと
気付かぬうちに破損や苔が生えるなどして
雨水が家に侵入していきますので注意が必要です。
二階にある屋根裏部屋の窓部分にも
ご覧のように雨水の侵入による染みができていて
木造住宅にとって一番の懸念材料です。
その雨水によって木が腐ったり
湿気が増えることでシロアリの発生原因にもなるため
早急に対処しないと重大な被害に繋がってしまいます。
特にカラーベストの場合、他の屋根材に比べ安価で
一枚一枚の素材が薄くて施工しやすい反面
耐久性という面で見ると
10年単位での点検、再塗装のメンテナンスをしないと
気付かぬうちに破損や苔が生えるなどして
雨水が家に侵入していきますので注意が必要です。
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一般的な屋根はフラットな状態が多いですが
こちらのお宅は先ほどの屋根裏の窓部分がこうやって
せり上がっているため
ここの雨仕舞いを特にキッチリする必要があり
ポイントとして
捨て板、水切り鉄板を使いルーフィングも巻き上げて(立ち上げ)
雨水が下に流れていくように張ること。
そして、棟鉄板をしっかりと止めるのはもちろん
僅かな隙間でも雨水が侵入してくることから
釘やビス穴もコーキングを施すことだそうで
57㎡の既存の屋根の上に横暖ルーフという
断熱性能に優れたガルバリウム鋼板を重ね張りする
今、主流のカバー工法が行われました。
一般的な屋根はフラットな状態が多いですが
こちらのお宅は先ほどの屋根裏の窓部分がこうやって
せり上がっているため
ここの雨仕舞いを特にキッチリする必要があり
ポイントとして
捨て板、水切り鉄板を使いルーフィングも巻き上げて(立ち上げ)
雨水が下に流れていくように張ること。
そして、棟鉄板をしっかりと止めるのはもちろん
僅かな隙間でも雨水が侵入してくることから
釘やビス穴もコーキングを施すことだそうで
57㎡の既存の屋根の上に横暖ルーフという
断熱性能に優れたガルバリウム鋼板を重ね張りする
今、主流のカバー工法が行われました。
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加藤さんは専門学校卒業後
24歳で防水工事をメインでやっている企業に就職して
屋根工事にも携わるようになり
それから営業、現場監督
会社の新規展開として大工業も基礎から学ぶなど
数多くの現場で経験を積み上げてこられたその実績は十分で
前々から目標に掲げていた独立を1996年にされましたが
当時は阪神大震災の影響で倒壊から破損など
多くの工事依頼が引っ切り無しに続いていても
震源地である淡路の窯が壊れ
淡路瓦が生産できず入荷してこないというだけでなく
応急処置用のブルーシートも不足するなど
想像を遥かに超える激動の一年だったそうです。
加藤さんは専門学校卒業後
24歳で防水工事をメインでやっている企業に就職して
屋根工事にも携わるようになり
それから営業、現場監督
会社の新規展開として大工業も基礎から学ぶなど
数多くの現場で経験を積み上げてこられたその実績は十分で
前々から目標に掲げていた独立を1996年にされましたが
当時は阪神大震災の影響で倒壊から破損など
多くの工事依頼が引っ切り無しに続いていても
震源地である淡路の窯が壊れ
淡路瓦が生産できず入荷してこないというだけでなく
応急処置用のブルーシートも不足するなど
想像を遥かに超える激動の一年だったそうです。
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しかし、その様々な状況を経験することで
加藤さんという職人が作り上げられてきたのは間違いありません。
ただ、屋根の上は常に危険と隣り合わせの為
今は還暦を迎えたことで
実際の作業は信頼できる協力スタッフさんに任せておられますが
お客さんとのやりとりから現場監督として
作業の全てを加藤さんがしっかりと管理されていますし
道具の扱い方、仕事への姿勢を見れば良い職人かどうか分かると
加藤さんが手掛ける工事は
そんなスキルを持った職人さんたちとの関係があるので
『 ご安心ください 』 と、頼もしい一言を頂きました。
しかし、その様々な状況を経験することで
加藤さんという職人が作り上げられてきたのは間違いありません。
ただ、屋根の上は常に危険と隣り合わせの為
今は還暦を迎えたことで
実際の作業は信頼できる協力スタッフさんに任せておられますが
お客さんとのやりとりから現場監督として
作業の全てを加藤さんがしっかりと管理されていますし
道具の扱い方、仕事への姿勢を見れば良い職人かどうか分かると
加藤さんが手掛ける工事は
そんなスキルを持った職人さんたちとの関係があるので
『 ご安心ください 』 と、頼もしい一言を頂きました。
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昔気質で現場一筋の職人さんだと
どこか無口で無愛想というイメージがあるかもしれませんが
加藤さんは職人以外にも営業や現場監督など
工事以外のまとめ役も担ってこられただけでなく
20年以上続けておられる合気道も
今では生徒さんたちを指導する立場になったことで
僕がいろいろお話を伺っていても
1つ1つ丁寧にとても分かりやすく説明してくださり
なんか学校の先生に質問しているような安心感があって
そのオーラが雨漏りで一刻も早く直してほしいという
不安で焦りが募るお客さまの気持ちを察し
より良い解決策へと導くことができる
加藤さんが持つ最大の強みじゃないかと思いました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
昔気質で現場一筋の職人さんだと
どこか無口で無愛想というイメージがあるかもしれませんが
加藤さんは職人以外にも営業や現場監督など
工事以外のまとめ役も担ってこられただけでなく
20年以上続けておられる合気道も
今では生徒さんたちを指導する立場になったことで
僕がいろいろお話を伺っていても
1つ1つ丁寧にとても分かりやすく説明してくださり
なんか学校の先生に質問しているような安心感があって
そのオーラが雨漏りで一刻も早く直してほしいという
不安で焦りが募るお客さまの気持ちを察し
より良い解決策へと導くことができる
加藤さんが持つ最大の強みじゃないかと思いました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん