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・・・梅雨空におおわれた兵庫県尼崎市内。
本日は、一戸建て住宅のリビングルームを中心としたビニールクロスから珪藻土への塗り替え工事を取材します。
まずは、ボードの継ぎ目にクラック防止のファイバーテープを貼っていきますが、出隅部分は入念に、寒冷紗・コーナー補強テープ・ファイバーテープの3層として、ひび割れに対して万全の下地処理が施されます。
通常はファイバーテープだけでも“良し”とされていますが、ここが野村さんならではの“こだわり”です。
そして、ボードの継ぎ目とビス穴部分には、下塗りの下塗りが施され、脆弱な部分に十分な量の厚みを付けていきます。 (作業されているのは応援の職人、溝田さん。) |
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下塗りの前にちょっと一服・・・。
野村さんは、普段ほとんど休憩もしないで作業されますが、応援の職人さんや監督さんがおられるときは、お付き合い程度に一服されることもあります。
いろいろなお話をお伺いしましたが、普段から手抜きをせずに一生懸命作業される野村さんは、元請けの監督さんからとても信頼されているように感じました。
(右の方がこの工事の監督さん。) |
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工事を再開して最初の作業は、珪藻土の下塗りとなるアク止め・密着強化材『薄塗りガードプラスター』の塗布です。
経験で心得ている絶妙の粘度に練り上げ、素早く材料をコテ台に載せると、軽い身のこなしで足場の上に上がります。
珪藻土は、新設下地の上からだけではなく、写真のように既存のビニールクロスの上からでも塗ることができます。
ビニールクロスから珪藻土へのリフォームで、お部屋の環境を劇的に向上させることができるのではないでしょうか。 |
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仕上げは後日になりますが、実のところ、珪藻土を平滑に仕上げるのは、なかなか難しい作業のようです。
じゅらくなら消えてしまうような小さなコテ波でも、珪藻土の場合はそのまま残ってしまいます。
表面の水が引いてしまうと、後から押さえることも出来なくなるので、大きな面を仕上げるときは、二人一組で作業して、一発で仕上げ切るテクニックが必要になります。
丁寧に、時間を掛けて・・・というわけにはいかないのです。
《次頁は珪藻土塗りの上塗りへと進みます→》
ここまでの取材撮影;加納一正 |
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