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縁側を改修させて頂いたお寺の別の工事です。 本堂に上がるのに土間から段が3段ついていますが、とにかく蹴上(一段の高さ、段差)が大きくて300oぐらいありました。普通は200oぐらいです。 お年寄りなどは、まず一段目に座って後は一段ずつにじり上がっていくと住職がおっしゃつておられました。 見ていて危ないので、何とかして欲しいとのご要望でした。 出来るだけ今の物を壊さずに使い勝手のいいようにとのことでした。 |
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そこで現在の階段の上に階段をかぶせて作ってしまおうとの発想に至りました。現状の仕様と違和感なく、安全に昇り降り出来る物を作ろうと考えました。 塗装屋さんが頑張って廻りの木と違和感なく色を付けてくれました。八分つやと言うそうです。 檀家さんたちが法事などで集まってたくさんの人が一度に乗り降りしてもびくともしない物にしなければいけません。 手すりの骨は金属製です。真ん中の手すりは2重にして左右の振れに強くしようとしています。 |
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二重にした真ん中の手すりどうしを、金属のプレートで繋ぐことで 望んでいた強度が出ました。 手でゆすってもびくともしなかったのです。 |
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あまり金属ばかりが目に付くと冷たく感じるし、見た目も良くないと考え手すりを木で包む事を考えました。 あまりごつくなるのは嫌だったんですが、お寺さんと言う場所を考えたとき、ご本尊様が安置された荘厳な本堂の入り口にこれもありかなと思いなおしました。 |
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出来上がった時に自分で考えていた以上に重さを感じる仕上がりとなりました。 ちょっと主張し過ぎの感もありますが・・・。 |
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別の角度からご覧いいただいています。 向かって左側の手すりの上がりきったところに折り返しの袖壁を付けているのをご覧いただけますでしょうか? これで端の手すりも強度が出ました。5〜6人でもたれ掛かっても 大丈夫です。 |
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