飲食店「和だいにんぐ空」新装工事／大阪府河内長野市

大工　井上俊秀の施工例

築５０年以上経過した建物をフル・リノベーションしたコロナ禍でのお店づくり

「つくった人と依頼した人」

お二人の想いが上手く重なって
ここ河内長野市にまた１つ
憩いの場となる素敵なお店が誕生しました。

その名も「和だいにんぐ空」

初めて店を持つことを決心した女将さんは
ええ職人ドットコムを通じて
富田林市を拠点に活動する井上さんを知り

自分が抱く理想を形作れる大工さんだと
実際に会って感じ、ご依頼されました。

完成まで３ヶ月半…
どのような過程を経て完成まで辿り着いたのか？
お話を伺いながら振り返っていきます。

「つくった人と依頼した人」

お二人の想いが上手く重なって
ここ河内長野市にまた１つ
憩いの場となる素敵なお店が誕生しました。

その名も「和だいにんぐ空」

初めて店を持つことを決心した女将さんは
ええ職人ドットコムを通じて
富田林市を拠点に活動する井上さんを知り

自分が抱く理想を形作れる大工さんだと
実際に会って感じ、ご依頼されました。

完成まで３ヶ月半…
どのような過程を経て完成まで辿り着いたのか？
お話を伺いながら振り返っていきます。

南海電鉄高野線千代田駅の東口を出て
スーパーやコンビニ、飲食店
小学校や中学校、大阪南医療センターがある

人通りの多い道路
千代田あいあい通りに面した長屋の一角

左から二軒目の白い壁の部分が
和だいにんぐ空さんができる前の状態でした。

南海電鉄高野線千代田駅の東口を出て
スーパーやコンビニ、飲食店
小学校や中学校、大阪南医療センターがある

人通りの多い道路
千代田あいあい通りに面した長屋の一角

左から二軒目の白い壁の部分が
和だいにんぐ空さんができる前の状態でした。

広さは７坪

築５０年とあって外壁も内装の壁もくすんで
しばらく空きスペースとなっていましたが

以前は宝石屋さんがあったことで
完全なスケルトンではありませんでした。

広さは７坪

築５０年とあって外壁も内装の壁もくすんで
しばらく空きスペースとなっていましたが

以前は宝石屋さんがあったことで
完全なスケルトンではありませんでした。

間仕切りされた壁、そして扉を進むと
３０cmのコンクリートの段を上がって
二階へ続く階段と奥には和式トイレがあり

店づくりをするにあたって
井上さんはまず、飲食店に必要な
給排水やグリーストラップを設置するための
下準備の工事に取り掛かられました。

問題となっていた３０cmの段は
その下にガス管や給排水が通ってる可能性があり
当初は撤去しないでおこうと思っていたそうですが

トイレを解体をすると排水管が別方向に流れていた為
これなら斫ることができると確信し

それらの工事で１ヶ月かかりました…と
かなり大変な作業だったことが想像できます。

間仕切りされた壁、そして扉を進むと
３０cmのコンクリートの段を上がって
二階へ続く階段と奥には和式トイレがあり

店づくりをするにあたって
井上さんはまず、飲食店に必要な
給排水やグリーストラップを設置するための
下準備の工事に取り掛かられました。

問題となっていた３０cmの段は
その下にガス管や給排水が通ってる可能性があり
当初は撤去しないでおこうと思っていたそうですが

トイレを解体をすると排水管が別方向に流れていた為
これなら斫ることができると確信し

それらの工事で１ヶ月かかりました…と
かなり大変な作業だったことが想像できます。

出来上がったお店の外観は
井上さんの提案により
以前の様子からガラッと変わって
和食屋さんの雰囲気が溢れた造りに変貌

表に出ていたテント屋根やガラス扉など
不要な物は全て撤去され

くすんで汚れていたモルタルの外壁には
下塗り合わせて塗料を３回塗り直し
新築のようにピカピカになりました。

表に飾られた木製の掘り込み看板は通常
製作に４０～５０万円はかかるそうですが

床材で使うような松の木の板を
ネットで見つけた井上さんが神戸まで買いに行き

オープン１０日前に女将さん自ら
地元の彫り屋さんを探して15,000円で製作してもらい
娘さんに書いてもらった字を転写して誕生した
とても想いのこもった一品となっています。

出来上がったお店の外観は
井上さんの提案により
以前の様子からガラッと変わって
和食屋さんの雰囲気が溢れた造りに変貌

表に出ていたテント屋根やガラス扉など
不要な物は全て撤去され

くすんで汚れていたモルタルの外壁には
下塗り合わせて塗料を３回塗り直し
新築のようにピカピカになりました。

表に飾られた木製の掘り込み看板は通常
製作に４０～５０万円はかかるそうですが

床材で使うような松の木の板を
ネットで見つけた井上さんが神戸まで買いに行き

オープン１０日前に女将さん自ら
地元の彫り屋さんを探して15,000円で製作してもらい
娘さんに書いてもらった字を転写して誕生した
とても想いのこもった一品となっています。

入口となる引戸は
水に強く、強固なホワイトオークの木を
建具職人さんに手によって仕上げられ

外壁に飾りとして取り付けられ木は
土台にヒノキ、柱に杉、横の木は松が使われ
両端の柱、4m、3mの木材をどのように継ぐか？

台風などで折れないために
Ｔ型のホゾではなく今回井上さんは
金輪継ぎという宮大工がする複雑な継ぎ方を
施すことで強度を出され（※ 右画像）

この辺りは
墨付け刻みという大工職人伝統の技を
しっかり身に付けておられるからこそ成せる
経験の業だと思いました。

上部も木との間に少しでも水が入って来ないよう
ブリキ屋根が取り付けてあります。

入口となる引戸は
水に強く、強固なホワイトオークの木を
建具職人さんに手によって仕上げられ

外壁に飾りとして取り付けられ木は
土台にヒノキ、柱に杉、横の木は松が使われ
両端の柱、4m、3mの木材をどのように継ぐか？

台風などで折れないために
Ｔ型のホゾではなく今回井上さんは
金輪継ぎという宮大工がする複雑な継ぎ方を
施すことで強度を出され（※ 右画像）

この辺りは
墨付け刻みという大工職人伝統の技を
しっかり身に付けておられるからこそ成せる
経験の業だと思いました。

上部も木との間に少しでも水が入って来ないよう
ブリキ屋根が取り付けてあります。

内装は女将さんからの事前のイメージ画像を基に
井上さんが図面を起こし

施工中も毎日差し入れに来てくださったおかげで
確認しながら作業を進めることができ
そのちょっとしたことがとても大事なんですと

井上さんは店をつくるにあたって
お客さんとの綿密なコミュニケーションを
何よりも大切にされているということで

だからこそ希望に沿った
納得のいく仕上がりになるんだと思いました。

築５０年という耐震性への不安は今回
もろい材質のボードではなく
すべての壁にコンパネを使うことで強度を出し

内装のクロスは漆喰調
床のフロアタイルはサンゲツの黒柿をそれぞれ
女将さんが店の雰囲気に合わせてチョイス

内装は女将さんからの事前のイメージ画像を基に
井上さんが図面を起こし

施工中も毎日差し入れに来てくださったおかげで
確認しながら作業を進めることができ
そのちょっとしたことがとても大事なんですと

井上さんは店をつくるにあたって
お客さんとの綿密なコミュニケーションを
何よりも大切にされているということで

だからこそ希望に沿った
納得のいく仕上がりになるんだと思いました。

築５０年という耐震性への不安は今回
もろい材質のボードではなく
すべての壁にコンパネを使うことで強度を出し

内装のクロスは漆喰調
床のフロアタイルはサンゲツの黒柿をそれぞれ
女将さんが店の雰囲気に合わせてチョイス

店の顔とも言えるカウンターは
女将さんたっての希望でＵ字型となり
高さも地に足が付くよう低めに調節され

付け台もお客さんに対して
圧迫感が出ないような高さに抑えられています。

カウンターの素材は野球のバットに使われる
硬質なタモの木となっていて、予算のない場合は
泣く泣くパイン材を使うこともあるそうですが

結局角に当たって凹んだり傷ついたりするため
長い目で見ても絶対タモの方が良いですと

カウンターに関しては
他の部分で予算を抑えてでも良い物を使った方が
結果的に正解と言えるかもしれません。

店の顔とも言えるカウンターは
女将さんたっての希望でＵ字型となり
高さも地に足が付くよう低めに調節され

付け台もお客さんに対して
圧迫感が出ないような高さに抑えられています。

カウンターの素材は野球のバットに使われる
硬質なタモの木となっていて、予算のない場合は
泣く泣くパイン材を使うこともあるそうですが

結局角に当たって凹んだり傷ついたりするため
長い目で見ても絶対タモの方が良いですと

カウンターに関しては
他の部分で予算を抑えてでも良い物を使った方が
結果的に正解と言えるかもしれません。

元々別の大工さんに見てもらったときは
カウンターは横一直線しか無理だと言われ

角のRを出すには技術が必要なことから
他の大工さんが苦手とすることを
井上さんは「できます」と即答

思い描いた理想を形にしてくれる
大工を探していた女将さんにとって
井上さんの言葉は頼もしく感じたと思いますし

規格サイズ：4200mm×600mm 厚み30mmの
タモの木材を無駄なく寸法を出し
隙間なくキッチリ取り付けられている所に関しては
特に素晴らしいですと女将さん絶賛

天井の照明は白色と暖色がミックスされた
自然光に近い形で取り付けられ
このタイプだと、数を増やしたり
位置を移動することも可能です。

元々別の大工さんに見てもらったときは
カウンターは横一直線しか無理だと言われ

角のRを出すには技術が必要なことから
他の大工さんが苦手とすることを
井上さんは「できます」と即答

思い描いた理想を形にしてくれる
大工を探していた女将さんにとって
井上さんの言葉は頼もしく感じたと思いますし

規格サイズ：4200mm×600mm 厚み30mmの
タモの木材を無駄なく寸法を出し
隙間なくキッチリ取り付けられている所に関しては
特に素晴らしいですと女将さん絶賛

天井の照明は白色と暖色がミックスされた
自然光に近い形で取り付けられ
このタイプだと、数を増やしたり
位置を移動することも可能です。

飲食店の要であるキッチンは
図面よりも広く取ることができたそうで

厨房機器は井上さん行きつけの業者を紹介し
カウンターに合わせて調整してもらったことで
使ってみると想像以上に広くて動きやすいですと
女将さんにとって嬉しい誤算となりました。

上部に３ヶ所設けられた食器棚は
一度天井を落とし
補強用の小梁に寸切りボルトを下げて緊結してあり

食器の１つ１つは軽くても数が多くなれば
それなりに重量も出てくることから
人がぶら下がっても絶対に落ちないほど
強固に取り付けられているそうで

扉を開けると小柄な人でも届くよう
可動式の収納スペースとなっています。

飲食店の要であるキッチンは
図面よりも広く取ることができたそうで

厨房機器は井上さん行きつけの業者を紹介し
カウンターに合わせて調整してもらったことで
使ってみると想像以上に広くて動きやすいですと
女将さんにとって嬉しい誤算となりました。

上部に３ヶ所設けられた食器棚は
一度天井を落とし
補強用の小梁に寸切りボルトを下げて緊結してあり

食器の１つ１つは軽くても数が多くなれば
それなりに重量も出てくることから
人がぶら下がっても絶対に落ちないほど
強固に取り付けられているそうで

扉を開けると小柄な人でも届くよう
可動式の収納スペースとなっています。

隅っこに造られた坪庭は
和食のお店ということで井上さんが提案され

こちらの石もネットで探して
安く手に入れることができたそうで

飲食店を多数施工されてきた経験があるからこそ
店の雰囲気に合わせて何気ないような所にも
目を向けられているのは井上さんならではです。

隅っこに造られた坪庭は
和食のお店ということで井上さんが提案され

こちらの石もネットで探して
安く手に入れることができたそうで

飲食店を多数施工されてきた経験があるからこそ
店の雰囲気に合わせて何気ないような所にも
目を向けられているのは井上さんならではです。

奥の扉は左がトイレ
右が喫煙室と二階へと続く階段あります。

第一ホームサービスの強みをお聴きすると
自分はデザイナーではなくあくまで職人だから
イメージを押し付けることはせず

まずはお客さんが考える理想を聴き
しっかりとした打ち合わせを通して
最良の方法を導き出してゆき

大工仕事以外にも図面を描いたり
電気工事の資格も取得し
左官や床、今回は換気ダクトもしましたと

人任せにするところが少ないため
細かな要望にも柔軟に対応できることが
目の行き届いた施工に繋がっている仰ってます。

奥の扉は左がトイレ
右が喫煙室と二階へと続く階段あります。

第一ホームサービスの強みをお聴きすると
自分はデザイナーではなくあくまで職人だから
イメージを押し付けることはせず

まずはお客さんが考える理想を聴き
しっかりとした打ち合わせを通して
最良の方法を導き出してゆき

大工仕事以外にも図面を描いたり
電気工事の資格も取得し
左官や床、今回は換気ダクトもしましたと

人任せにするところが少ないため
細かな要望にも柔軟に対応できることが
目の行き届いた施工に繋がっている仰ってます。

和式からセンサー式の洋式トイレへと変わり

元々あった３０ｃｍの段は撤去され
店内との動線がフラットになったことで
スムーズに行き来できるようになり

女将さんのご要望で
元々あった間仕切りを一旦解体して
向きも変えてスペースを広く確保し

２つの引き戸を使って間に手洗い場を設け

ワンクッション入れることで
直に出入りしないような工夫が施されました。

和式からセンサー式の洋式トイレへと変わり

元々あった３０ｃｍの段は撤去され
店内との動線がフラットになったことで
スムーズに行き来できるようになり

女将さんのご要望で
元々あった間仕切りを一旦解体して
向きも変えてスペースを広く確保し

２つの引き戸を使って間に手洗い場を設け

ワンクッション入れることで
直に出入りしないような工夫が施されました。

手洗い場としてだけでなくお化粧直しなど
女性も意識された造りに変わったことで
誰でも来やすい温かなお店にしたいという
想いが伝わってくるだけでなく

女将さんの手作りによる花飾りや
信楽焼の受け皿など細かな所にまで
和やおもてなしの心が感じられます。

僕はお客さんの要望通りにつくっただけ…
井上さんは自分の仕事を残すことに信念を持ち

いつも変わらない謙虚な姿勢だからこそ
その姿を見ているお客さんには安心感が生まれ

出来上がったときの
満足感に繋がっているんだと思いました。

取材撮影＆文：とくおかじゅん

手洗い場としてだけでなくお化粧直しなど
女性も意識された造りに変わったことで
誰でも来やすい温かなお店にしたいという
想いが伝わってくるだけでなく

女将さんの手作りによる花飾りや
信楽焼の受け皿など細かな所にまで
和やおもてなしの心が感じられます。

僕はお客さんの要望通りにつくっただけ…
井上さんは自分の仕事を残すことに信念を持ち

いつも変わらない謙虚な姿勢だからこそ
その姿を見ているお客さんには安心感が生まれ

出来上がったときの
満足感に繋がっているんだと思いました。

取材撮影＆文：とくおかじゅん

今回はええ職人ドットコムを通じてご依頼いただき
途中、変更や追加などがあったため、着工してから約３ヶ月半で無事に完成しました。

半月ほど延びたことで和だいにんぐ空の女将さんには大変ご迷惑をおかけしましたが
その分しっかりとした打ち合わせを通し、細部に至るまでご満足いただけるお店作りができました。

２０２１年６月からコロナの影響で保健所審査の規定も変わり
空調機の設置義務や調理場にはシンクとは別に手洗い場を設けなくてはいけなくなり
これからお店作りされる方には不安なことや分からないこともあるかと思いますが

富田林市を拠点に活動する第一ホームサービスでは
これまで様々な業種の店舗工事を手掛けてきた実績がありますので安心してご相談ください。

※

記事には載せきれなかった
完成写真をまとめたスライドショーがこちらで見ることができますので
よりどんな雰囲気か感じて頂けるかと思います。

ええ職人ドットコム YouTube channel ：飲食店「和だいにんぐ空」の新装工事完成スライドショー

→この職人さんのプロフィールはこちら

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● 大阪狭山市大野台: ユアピース様新装工事
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大工　井上俊秀の施工例

大阪府河内長野市 飲食店「和だいにんぐ空」の新装工事

築５０年以上経過した建物をフル・リノベーションしたコロナ禍でのお店づくり

大阪府河内長野市　　飲食店「和だいにんぐ空」の新装工事