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大阪府富田林市を拠点に
大阪、兵庫、奈良まで対応されています
第一ホームサービスの代表であり
大工職人でもある井上さんが
『 カフェの新装工事をしました 』 とお知らせいただき
奈良県葛城郡王寺町にある洋菓子店
『 ミネロワ 』 さんにやってきました。
僕自身、フリーランスになる以前に
奈良県で写真の仕事をしていたこともあって
懐かしい記憶が蘇り
道中 変わらぬのどかな雰囲気を感じながら運転していました。
約束の時間に到着すると井上さんと
『 ミネロワ 』 のオーナーさんもいらっしゃったので
オープン3日前のところ、いろいろと聴かせて頂きました。
大阪府富田林市を拠点に
大阪、兵庫、奈良まで対応されています
第一ホームサービスの代表であり
大工職人でもある井上さんが
『 カフェの新装工事をしました 』 とお知らせいただき
奈良県葛城郡王寺町にある洋菓子店
『 ミネロワ 』 さんにやってきました。
僕自身、フリーランスになる以前に
奈良県で写真の仕事をしていたこともあって
懐かしい記憶が蘇り
道中 変わらぬのどかな雰囲気を感じながら運転していました。
約束の時間に到着すると井上さんと
『 ミネロワ 』 のオーナーさんもいらっしゃったので
オープン3日前のところ、いろいろと聴かせて頂きました。
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こちらは元々スケルトンといって
まったく何もない状態からのスタートだっため
イチからお店作りが始まりました。
※ 以前 お店のカタチが残っていた場合を居抜きと言います。
三階建てのマンションの一階部分に位置します
こちらのカフェですが
アンティークなモノが好きなオーナーさんが
考えたコンセプトが 『 古い駅 』
その雰囲気を出すために格子の窓にされ
それと共に目に飛び込んでくるのが
独特の風合いを持った
フランス産のアンティーク・ドアで
このドアはオーナーさんが探しに探して
やっと見つけたという一品になります。
こちらは元々スケルトンといって
まったく何もない状態からのスタートだっため
イチからお店作りが始まりました。
※ 以前 お店のカタチが残っていた場合を居抜きと言います。
三階建てのマンションの一階部分に位置します
こちらのカフェですが
アンティークなモノが好きなオーナーさんが
考えたコンセプトが 『 古い駅 』
その雰囲気を出すために格子の窓にされ
それと共に目に飛び込んでくるのが
独特の風合いを持った
フランス産のアンティーク・ドアで
このドアはオーナーさんが探しに探して
やっと見つけたという一品になります。
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外装から内装の細かい所は
工事が進む過程で何度も悩まれたそうですが
お店の顔となる格子の窓だけは
始めから決まっていたとのことで杉の木が使用されています。
窓の大きさや配置、素材の種類など
オーナーさんの求める雰囲気を出すために
井上さんも工事前から
大変な作業になると予想していたそうで
実際にはブロックを積み上げてから
下枠と柱と大きな骨組みを取り付けて
最終的にガラスを先に入れて格子を付けられました。
外装から内装の細かい所は
工事が進む過程で何度も悩まれたそうですが
お店の顔となる格子の窓だけは
始めから決まっていたとのことで杉の木が使用されています。
窓の大きさや配置、素材の種類など
オーナーさんの求める雰囲気を出すために
井上さんも工事前から
大変な作業になると予想していたそうで
実際にはブロックを積み上げてから
下枠と柱と大きな骨組みを取り付けて
最終的にガラスを先に入れて格子を付けられました。
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こちらがお店の正面向かって右側の壁になります。
お店の横顔として人の目に触れる箇所ですが
正面の格子窓の存在感を引き立てるような
そんなシンプルな造りで
必要最低限のモノだけが配置されています。
壁にもアンティークらしさを出すため
オーナーさん自ら板を壁に取り付け色も塗られました。
こちらがお店の正面向かって右側の壁になります。
お店の横顔として人の目に触れる箇所ですが
正面の格子窓の存在感を引き立てるような
そんなシンプルな造りで
必要最低限のモノだけが配置されています。
壁にもアンティークらしさを出すため
オーナーさん自ら板を壁に取り付け色も塗られました。
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中のスペースを確保するため
壁をシャッターが下りるギリギリのところまで持ってきたことで
一般的によく見るフード型の換気扇では
シャッターが当たってしまうことから
今回、井上さんは
このようなタイプの換気扇を探し設置されました。
中のスペースを確保するため
壁をシャッターが下りるギリギリのところまで持ってきたことで
一般的によく見るフード型の換気扇では
シャッターが当たってしまうことから
今回、井上さんは
このようなタイプの換気扇を探し設置されました。
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小窓の位置は
はじめから決まっていたかのように見えましたが
井上さん曰く
ガスコンロの位置が決まると必然的に換気扇も決まり
客席のスペースが決まっていて壁の位置をあまり動かせず
大きなベーカリーオーブンも入ってくることで
ガス管の配置も気にしながら施工しなければいけなかった為
引き算の発想で結果的に小窓の位置も決まったそうですが
オーナーさんもそんな事情を知りながらも
『 意外とハマってますね 』 と納得のご様子でした。
外の景色が見えるのはもちろん
何より自然光が入ることで
より明るくなるという意味で言えば
キッチンスペースにとっては 『 大きな窓 』 と言えます。
小窓の位置は
はじめから決まっていたかのように見えましたが
井上さん曰く
ガスコンロの位置が決まると必然的に換気扇も決まり
客席のスペースが決まっていて壁の位置をあまり動かせず
大きなベーカリーオーブンも入ってくることで
ガス管の配置も気にしながら施工しなければいけなかった為
引き算の発想で結果的に小窓の位置も決まったそうですが
オーナーさんもそんな事情を知りながらも
『 意外とハマってますね 』 と納得のご様子でした。
外の景色が見えるのはもちろん
何より自然光が入ることで
より明るくなるという意味で言えば
キッチンスペースにとっては 『 大きな窓 』 と言えます。
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客席スペースの窓もこのような色だったモノが・・・
ちょっとアンティーク調に塗装するという
エイジングもDIY好きなオーナーさん自身でされ
井上さんによると塗装屋さんでも
エイジングは簡単にはできないそうで
その出来には素晴らしいと絶賛されていました。
客席スペースの窓もこのような色だったモノが・・・
ちょっとアンティーク調に塗装するという
エイジングもDIY好きなオーナーさん自身でされ
井上さんによると塗装屋さんでも
エイジングは簡単にはできないそうで
その出来には素晴らしいと絶賛されていました。
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カウンターも格子窓と同じく杉の木で
その中でも足場板というモノが使われています。
キッチンなどは電気や水道、排管のこともあり
使ってみてやっぱりこっちの方が良かったとなると
そう簡単には移動することができないため
慎重に何度も相談してどのような配置にするか決められました。
実際に今回の施工期間ですが
何もないスケルトンの状態から40日で完成したとのことです。
カウンターも格子窓と同じく杉の木で
その中でも足場板というモノが使われています。
キッチンなどは電気や水道、排管のこともあり
使ってみてやっぱりこっちの方が良かったとなると
そう簡単には移動することができないため
慎重に何度も相談してどのような配置にするか決められました。
実際に今回の施工期間ですが
何もないスケルトンの状態から40日で完成したとのことです。
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お店の前まで足して9坪ということで
実際に店内は7~8坪というスペースのため
明るさと解放感をできるだけ取りたいというご要望から
元々、座席数も11席ほどで設計されていましたが
7席で良いというご希望でそのように変更され
格子窓の配置も
オーナーさん自身が外から足元が見えるのが嫌だということで
ブロックをテーブルの高さまで積み上げられました。
お店の前まで足して9坪ということで
実際に店内は7~8坪というスペースのため
明るさと解放感をできるだけ取りたいというご要望から
元々、座席数も11席ほどで設計されていましたが
7席で良いというご希望でそのように変更され
格子窓の配置も
オーナーさん自身が外から足元が見えるのが嫌だということで
ブロックをテーブルの高さまで積み上げられました。
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更に解放感を出すために
元々 天井には断熱材が吹き付けられていたそうですが
捲り張ろうとされましたがかなり大変な作業になることから
板を張り付け、梁を見せできるだけ天井を高くされ
圧迫感のない落ち着いた雰囲気が生まれました。
二階を支える鉄製のピストンプレートに下地を付け
入口ドア上部にはパイプなど元々設置されていたモノに対して
隙間なく板を張り付けるだけで一日かかったというほど
井上さんが今回の工事で天井が一番難儀したそうです。
更に解放感を出すために
元々 天井には断熱材が吹き付けられていたそうですが
捲り張ろうとされましたがかなり大変な作業になることから
板を張り付け、梁を見せできるだけ天井を高くされ
圧迫感のない落ち着いた雰囲気が生まれました。
二階を支える鉄製のピストンプレートに下地を付け
入口ドア上部にはパイプなど元々設置されていたモノに対して
隙間なく板を張り付けるだけで一日かかったというほど
井上さんが今回の工事で天井が一番難儀したそうです。
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オーナーさん念願のお店ということで
どの部分の工事もギリギリまで悩まれたそうで
窓一つにしても
開き戸、引き戸など様々な候補があって
最終的には窓が上下動するような窓にされました。
オーナーさん念願のお店ということで
どの部分の工事もギリギリまで悩まれたそうで
窓一つにしても
開き戸、引き戸など様々な候補があって
最終的には窓が上下動するような窓にされました。
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トイレの位置はオーナーさんの奥さまの案で
入口入って正面にされました。
入り口も元々は別の案があったそうですが
その関係でキッチンやトイレの位置も違いましたが
結果的にこの位置にして大正解とご納得でした。
限られたスペースですが、トイレはとても広くとられていて
そこもオーナーさんが意識した圧迫感のない開放感のある空間です。
こちらにもこだわりのアンティークドアが使用されていますが
実際には既製品のドアと違って歪みがあるため
真っ直ぐキッチリと取り付けたりするだけでなく
超番やドアノブなども井上さんによる微妙な調整が施されています。
トイレの位置はオーナーさんの奥さまの案で
入口入って正面にされました。
入り口も元々は別の案があったそうですが
その関係でキッチンやトイレの位置も違いましたが
結果的にこの位置にして大正解とご納得でした。
限られたスペースですが、トイレはとても広くとられていて
そこもオーナーさんが意識した圧迫感のない開放感のある空間です。
こちらにもこだわりのアンティークドアが使用されていますが
実際には既製品のドアと違って歪みがあるため
真っ直ぐキッチリと取り付けたりするだけでなく
超番やドアノブなども井上さんによる微妙な調整が施されています。
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『 ミネロワ 』 のオーナーさんは
国内だけでなくフランスなど海外でも洋菓子を作る仕事に携わられ
今回、念願の自分のお店を造るにあたって
その想いをカタチにしてくれる大工さんをいろいろと探した結果
井上さんの対応の早さやその人柄の良さからご依頼されました。
お二人が出会ったのが着工の半年前。
それから何度も何度も話し合って
工事中もオーナーさんは何度も足を運んで
お店の外観から内装、配置に至るすべてに目を配り
自分の理想とするお店を模索されてきたということで
それを井上さんは専門家としての立場で
できることとできないことをハッキリと分かりやすく説明し
親身になって汲み取ってくれたとのことです。
『 ミネロワ 』 のオーナーさんは
国内だけでなくフランスなど海外でも洋菓子を作る仕事に携わられ
今回、念願の自分のお店を造るにあたって
その想いをカタチにしてくれる大工さんをいろいろと探した結果
井上さんの対応の早さやその人柄の良さからご依頼されました。
お二人が出会ったのが着工の半年前。
それから何度も何度も話し合って
工事中もオーナーさんは何度も足を運んで
お店の外観から内装、配置に至るすべてに目を配り
自分の理想とするお店を模索されてきたということで
それを井上さんは専門家としての立場で
できることとできないことをハッキリと分かりやすく説明し
親身になって汲み取ってくれたとのことです。
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話を聴いていて
オーナーさんがこのお店に対する想い、こだわりが
独立してフリーカメラマンとなって歩んできた今の自分と重なり
外観や内装など誰の目にも触れる部分だけでなく
名刺からドアノブ、フック、窓の取っ手、カップやお皿などなど
さり気なく存在する小物の数々にも宿っているのが感じられました。
話を聴いていて
オーナーさんがこのお店に対する想い、こだわりが
独立してフリーカメラマンとなって歩んできた今の自分と重なり
外観や内装など誰の目にも触れる部分だけでなく
名刺からドアノブ、フック、窓の取っ手、カップやお皿などなど
さり気なく存在する小物の数々にも宿っているのが感じられました。
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そんなオーナーさんの夢と希望と想いが詰まった
小さなお菓子屋 『 ミネロワ 』 さんは
奈良県北葛城郡王寺町本町1丁目19-5
25号線、王子中学校前交差点に建つマンションの一階にあります。
11時~19時営業の、お休みは不定休で
ミネロワさんのインスタグラム で
日々の情報を発信してらっしゃいます。
本格的なエスプレッソマシンもあって
コーヒーと共にお店の雰囲気を感じながらイートイン
家に持って帰って楽しむテイクアウト、どちらでもできます。
そんなオーナーさんの夢と希望と想いが詰まった
小さなお菓子屋 『 ミネロワ 』 さんは
奈良県北葛城郡王寺町本町1丁目19-5
25号線、王子中学校前交差点に建つマンションの一階にあります。
11時~19時営業の、お休みは不定休で
ミネロワさんのインスタグラム で
日々の情報を発信してらっしゃいます。
本格的なエスプレッソマシンもあって
コーヒーと共にお店の雰囲気を感じながらイートイン
家に持って帰って楽しむテイクアウト、どちらでもできます。
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話の最後
『 僕はオーナーさんのご要望をカタチにしただけ 』 と
井上さんは仰っていましたが
店をただ造れる大工さんはたくさんいても
お客さんの想いを知り、親身になって
その想いを胸に形作れる大工さんはそうはいなくて
大阪府富田林市となるとその数は更に限られてきます。
そんな中でお二人が出会われ
『 早くお店にたくさんのお客さんが入ってる所を見たい 』 と話す
井上さんの何気ない一言に
『 ミネロワ 』 さんができるまでの道のりの先に完成した
達成感と喜びが込められた願いのように聴こえました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
話の最後
『 僕はオーナーさんのご要望をカタチにしただけ 』 と
井上さんは仰っていましたが
店をただ造れる大工さんはたくさんいても
お客さんの想いを知り、親身になって
その想いを胸に形作れる大工さんはそうはいなくて
大阪府富田林市となるとその数は更に限られてきます。
そんな中でお二人が出会われ
『 早くお店にたくさんのお客さんが入ってる所を見たい 』 と話す
井上さんの何気ない一言に
『 ミネロワ 』 さんができるまでの道のりの先に完成した
達成感と喜びが込められた願いのように聴こえました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん