〜襖紙の種類〜和紙編
[本鳥の子]耐久年数:5~10年
名前の由来は紙料って色合いが鶏卵の殻の淡黄色に似ていることから鳥の子と呼ばれるようになりました。
本鳥の子は使用する紙によって雁皮紙(がんぴし)を使う特号紙、雁皮+三椏(みつまた)を使う一号紙、三椏を使う二号紙、三椏とパルプをあわせた三号紙、マニラ麻とパルプの四号紙の5つのランクに分かれており、上質なものほど紙質は強くなります。
[鳥の子]耐久年数:3~5年
素材になる紙料は本鳥の子と同様、雁皮や三椏、パルプなど様々なものがあります。
仕上がりは均質なものから手漉きに近い風合いを作り出すことも可能で、色数も豊富で好まれています。
抄紙技法や紙料によってさまざまな無地鳥の子がつくられています。
[上新鳥の子]耐久年数:3~5年
略して「上新」とも呼ばれる機械漉きの鳥の子普及品です。
後加工による模様付けなど、和紙の襖紙の中では比較的種類が豊富です。
低価格で仕上がりが均質といった特徴があります。
[新鳥の子]耐久年数:2~3年
紙は抄紙機で漉いた再生紙を使用したもので、機械生産されています。
廉価でありながら、施工性の良さが特徴です。
下地が透けるため紙裏(茶裏)が必要になります。