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2016年7月の酷暑の中で、ウメダサイン工房の梅田社長と息子の涼太さんの2人は、大阪府高槻市の171号線沿いのレストランに到着しました。
本日の工事は、壁面に野采の絵を書くという工事で取材にお邪魔しました。
午前8時30分丁度に現場に到着しましたが、すでに梅田社長親子は、到着しておりました。
最初に梅田さんから、一松ホームの松本代表を紹介されました。
松本代表が、ええ職人ドットコムに問い合わせて、ウメダサイン工房を紹介させていただいた経緯もあり、丁重にご挨拶をしました。
梅田社長と松本代表が、念入りに打ち合わせの後、早速壁面に向かって計測し始めました。
一体どんな絵を描くのか、どんな仕上がりになるのか、興味津々です。 |
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梅田社長は、模造紙のような大きな紙を取り出し、壁面の一番上に養生テープで貼っていきます。
この壁面は、タイル仕様になっており、絵を描くのは、大変だろうなと想像します。
よく観察すると、模造紙には、木炭で描かれた線があり、ハンコを彫る際と同じように、逆向けに描かれています。
その模造紙をきちんと採寸した所定の場所に養生テープで固定して、模造紙の上から、新聞紙を押さえ変わりにして、こすっていきます。
特に息子の涼太さんにも、注意していましたが、地がタイルなので、目地の凹んだ部分もしっかり押すように指示をしていました。
結構な面積なので、擦るのも大変です。力を入れてしっかり目地の所も指でこすっていきました。汗がどんどん噴き出してきます。 |
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模造紙3枚分を貼って、十分に擦っての作業を終え、模造紙を剥がしました。
模造紙に逆に描かれた木炭の墨が、タイル壁に写っています。
しかし鮮明度が不足している箇所もあるため、梅田社長と息子の涼太さんは、スケッチ用の鉛筆を持って、かすれて見にくい箇所をなぞっていきました。
本日の暑さは、大変なもので、悠に35度以上にはなりそうです。
そんな酷暑の中で、二人は黙々と手を休めることなく、木炭の上からなぞっていきます。
特にタイルの目地の凹みの部分には、十分に気を付けて、描いていきます。 |
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午前10時近くになり、一旦休憩となりました。梅田社長と一松ホームの松本代表が、これからの作業手順について、談笑しています。
熱中症にならないように、十分に水分を取ってこれからの作業に臨みます。
ここで、右側の壁面に付いて、少し厄介な問題が発生しました。
右側壁面に下に花壇があり、そこに植木が3本植えられており、壁面すれすれまできていました。 |
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梅田社長は、一松ホームの松本代表と相談し、植木にロープをかけて、引っ張り、作業を進めることになりました。
一松ホームの松本代表の車を借りて、ロープ3本を夫々の植木に渡して縛り、自動車の荷台にロープを固定する方法で作業を進めます。
こうして、梅田社長は、右側の作業を左側と同じやり方で進めました。
しかし左側の作業に比べ、花壇にある植木のために、模造紙を貼る作業も脚立の一番上に乗り、身体を一杯に伸ばして貼ります。
また新聞紙を丸めたもので、擦る際にも大変な労力が必要です。
下の方を擦る際には、植木の間から、身体を入れて模造紙を擦っていきます。
左側より30分近く、余計な時間がかかってしまいました。
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梅田社長と息子の涼太さんは、右側の模造紙を外し、今度はスケッチ用の鉛筆で、木炭の墨の掠れている箇所をなぞっていきます。
涼太さんは、脚立の一番上に昇り、身体を精一杯伸ばして作業を進めます。
身体がおかしくなりそうだと感じながらの作業です。
一言の文句も口に出さず、黙々と作業を進めていきます。
梅田社長は、下の方を担当しましたが、植木の間に身体を入れて、なぞる作業をやっていきます。
実際には、まだペイントをしていないので、前段階の終了です。 |
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午前11時30分から梅田社長と涼太さんは、壁面に塗り込む塗料の用意を始めました。
梅田社長は息子の涼太さんに塗料の硬さには十分注意するように指示しています。
今回の壁面は、タイルの上に塗るために、あまり柔らかくても、垂れてしまうので、難しい所です。
この塗料は、一松ホームの松本所長からの支給品でもあり、無駄にはできません。
よくかき混ぜて使用するように用意されました。
また、小さい缶などに入れ直して、何回も補充のために下に降りてこないように配慮して、塗装に臨みます。 |
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梅田社長は、右側の壁面に行き、模造紙の木炭の墨が写っていて、スケッチ用の鉛筆で描かれた箇所に行き、ペイントを始めました。
絵柄は、竹です。黒色とグレー色とが、上手く混ざって独特の雰囲気を出す壁画になりそうです。
梅田社長に「ここで笑顔をお願いします。」と申し上げたところ、快く応じていただきました。
ウメダサイン工房さんの施行例では、梅田社長の笑顔がアピールの一つであり、人懐っこい笑顔がすごく印象的です。
竹は特に竹の葉の先のシャープさが、特徴であり、タイルの目地もあるため大変慎重にならざるを得ず、思ったより時間がかかりそうです。
7月24日の日曜日、酷暑の中での作業です。梅田社長はがんばって、ペイントの作業を進めていきます。 |
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梅田社長は、右側の壁面の竹のペイントの黒の部分をほぼ塗り終えて、グレー色の塗料を持って、左側の竹の部分のペイントを始めました。
タイルの目地の凹みの部分は、特に慎重にならざるを得ず、グレーの塗料をしっかり壁面に塗り込んでいきます。
壁面の左側では、梅田社長の息子の涼太さんと、一松ホームの松本所長が、かぶらの絵柄にグレーの塗料を塗り込んでいます。
梅田社長は、その中に割って入って、一緒にかぶらの絵柄に塗装していきます。
どちらの壁面にも完成図面を貼って、間違いのないように注意を促しています。梅田社長の配慮です。 |
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一松ホームの松本代表と梅田さんの息子の涼太さんは、左側のかぶらの絵柄にグレーの塗料を塗り込んでいきます。
梅田社長が壁面に貼った見本図を基に、目地の凹部に十分注意を払いながら、一生懸命にグレーのペイントを塗り込んでいきます。
一方、梅田社長は、右側の竹の絵柄を塗っていきますが、植木の内側なので、狭さを感じながらも、丁寧に塗っていきます。
今回のタイルの目地を塗ることには、大変な時間と労力を費やしましたが、何とか夕方までに完成しました。
今回の工事で、一松ホームの松本代表が途中から、お手伝いいただいたことで、随分時間の短縮になり、梅田社長は、松本代表に謝辞を述べていました。 |
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梅田社長の息子の涼太さんは、最終の仕上げとして、ペイントのずれや、汚れなどを補修(補色)しました。
右側の竹の絵柄の完成です。右側の黒色の竹が、ワンポイントで、大変美しく、綺麗にセンス良く仕上がっています。
ウメダサイン工房の梅田社長も会心の笑顔でカメラに納まっていただきました。
この日は、35℃をゆうに超えた、酷暑日でしたが、皆さんがんばって完成させました。 |
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かぶら絵柄の完成です。今回の工事で、途中から、お手伝いいただいた、一松ホームの松本所長を真ん中に、梅田さんの息子の涼太さんが左に、梅田社長が右に完成写真に納まっていただきました。
三人とも、疲れを感じさせない笑顔で、清々しく感じさせてくれます。
今後も、一松ホームさんとウメダサイン工芸さんとは、良いお付き合いが出来そうです。
梅田社長は、看板を中心に仕事をやっておられますが、字や絵のことなら、何でもご相談していただければ、快くアドバイスをしてくれます。
酷暑の中、三人の頑張りには、大拍手です。 |
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