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今回は、京都市右京区を拠点に
京都、滋賀、大阪の範囲で日々活動されています
『 たけなか。工務店 』 の代表であり
大工職人でもある竹中伸行さんによる
内装リフォームの模様をお伝えします。
こちらは京都市西京区の閑静な住宅街の中にありますお家で
雨模様の中、約束の時間に到着すると竹中さんも来られ
玄関で奥様が出迎えてくださり、中に入らせていただきました。
今回は、京都市右京区を拠点に
京都、滋賀、大阪の範囲で日々活動されています
『 たけなか。工務店 』 の代表であり
大工職人でもある竹中伸行さんによる
内装リフォームの模様をお伝えします。
こちらは京都市西京区の閑静な住宅街の中にありますお家で
雨模様の中、約束の時間に到着すると竹中さんも来られ
玄関で奥様が出迎えてくださり、中に入らせていただきました。
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竹中さんは絵画の下にあたる靴箱部分に
腰板パネル(腰壁)を取り付けられ、この腰板は
玄関から廊下、トイレ、階段、二階の寝室へと続いています。
高さは靴箱に合わせて調整し
角が尖ってると危ないため丸く加工。
柔らかくて加工しやすいサンメントという木が使用されています。
こういった額縁材が施されたモノの総称をモールディングと言い
建物や家具などを縁取ることで
内装であれば巾木や額縁、廻り縁、コーナー材など
壁と天井や床など部材の変化する部分に施されたデザインです。
今回のこちらのモールディング(腰板パネル)をメインに
内装のリフォームもされたということなので
その1つ1つを竹中さんに説明していただきました。
竹中さんは絵画の下にあたる靴箱部分に
腰板パネル(腰壁)を取り付けられ、この腰板は
玄関から廊下、トイレ、階段、二階の寝室へと続いています。
高さは靴箱に合わせて調整し
角が尖ってると危ないため丸く加工。
柔らかくて加工しやすいサンメントという木が使用されています。
こういった額縁材が施されたモノの総称をモールディングと言い
建物や家具などを縁取ることで
内装であれば巾木や額縁、廻り縁、コーナー材など
壁と天井や床など部材の変化する部分に施されたデザインです。
今回のこちらのモールディング(腰板パネル)をメインに
内装のリフォームもされたということなので
その1つ1つを竹中さんに説明していただきました。
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玄関入ってすぐ目に飛び込んできたのが
こちらの吹き抜け。
洋風の家にこだわって建てられたことが
よく分かる造りになっていて
こちらのお宅で築30年になるそうですが
新築のような綺麗さと時が経つことで生まれる趣が
織り交ざった素敵な雰囲気に包まれています。
今回の腰板パネル(腰壁)を取り付けることを
将来、想定して建てられただけに
ご主人と奥さまの家に対するこだわりと愛情を強く感じます。
玄関入ってすぐ目に飛び込んできたのが
こちらの吹き抜け。
洋風の家にこだわって建てられたことが
よく分かる造りになっていて
こちらのお宅で築30年になるそうですが
新築のような綺麗さと時が経つことで生まれる趣が
織り交ざった素敵な雰囲気に包まれています。
今回の腰板パネル(腰壁)を取り付けることを
将来、想定して建てられただけに
ご主人と奥さまの家に対するこだわりと愛情を強く感じます。
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玄関入って右手にすぐにありますこちらのお部屋。
今現在は絵画をされる奥様のアトリエになっていて
以前は鏡のある所までが扉で両面開きになっていましたが
それを今回、埋めて片面開きにリフォーム。
玄関から靴箱までの腰板の高さとこの扉から廊下奥へと続く高さを
はじめは同じにする予定だったそうですが
バランスを見て違和感のないところで変更され
元々両開きだったため
二本あった溝を無垢の木で埋めて一本に。
玄関入って右手にすぐにありますこちらのお部屋。
今現在は絵画をされる奥様のアトリエになっていて
以前は鏡のある所までが扉で両面開きになっていましたが
それを今回、埋めて片面開きにリフォーム。
玄関から靴箱までの腰板の高さとこの扉から廊下奥へと続く高さを
はじめは同じにする予定だったそうですが
バランスを見て違和感のないところで変更され
元々両開きだったため
二本あった溝を無垢の木で埋めて一本に。
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この写真は施工前のモノで竹中さんに送って頂きましたが
以前はこのような和室になっていました。
この写真は施工前のモノで竹中さんに送って頂きましたが
以前はこのような和室になっていました。
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扉のリフォームの加減でクロスの張り替えも必要になりましたが
そこは竹中さん本人がされました。
竹中さんは高校卒業後、お父さんの工務店で
当時 大工工事からクロス、瓦の葺き替え、電気など
なんでもできる先輩の職人さんに影響を受け
自身も今では小工事や補修程度なら
クロス貼りやペンキ塗り、左官仕上げまでできるそうです。
扉のリフォームの加減でクロスの張り替えも必要になりましたが
そこは竹中さん本人がされました。
竹中さんは高校卒業後、お父さんの工務店で
当時 大工工事からクロス、瓦の葺き替え、電気など
なんでもできる先輩の職人さんに影響を受け
自身も今では小工事や補修程度なら
クロス貼りやペンキ塗り、左官仕上げまでできるそうです。
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玄関から奥へと続く廊下。
腰板パネルが後から取り付けられたようには思えないほど
奥さま描かれた絵画や装飾品とバランスよく調和されていて
元々このようなお洒落な空間だったことから
その雰囲気をより高めるように施工されているのが分かります。
後ほど裏側もお見せしますが、こちらも先ほどの扉と同様
二枚扉だったモノを一枚の片開の引き戸にされ
建具など使えるものはそのまま使用し
足りない部分は石膏ボードで壁を作って埋められました。
元々ある縁との違和感が生まれないよう色も合わせたとのこと。
玄関から奥へと続く廊下。
腰板パネルが後から取り付けられたようには思えないほど
奥さま描かれた絵画や装飾品とバランスよく調和されていて
元々このようなお洒落な空間だったことから
その雰囲気をより高めるように施工されているのが分かります。
後ほど裏側もお見せしますが、こちらも先ほどの扉と同様
二枚扉だったモノを一枚の片開の引き戸にされ
建具など使えるものはそのまま使用し
足りない部分は石膏ボードで壁を作って埋められました。
元々ある縁との違和感が生まれないよう色も合わせたとのこと。
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そして中は和室になっています。
先ほどの奥様のアトリエの隣のお部屋で
絵が飾ってある壁は元々障子4枚で仕切られていたそうです。
今回リフォームされたのが
元々押し入れだった今 テレビが置いてある部分で
テレビの後ろには2つの窓も設置。
そして中は和室になっています。
先ほどの奥様のアトリエの隣のお部屋で
絵が飾ってある壁は元々障子4枚で仕切られていたそうです。
今回リフォームされたのが
元々押し入れだった今 テレビが置いてある部分で
テレビの後ろには2つの窓も設置。
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その窓には、網戸とロールスクリーンがあり
竹中さんがいくつか種類を提案して
お客さまが選ばれました。
その窓には、網戸とロールスクリーンがあり
竹中さんがいくつか種類を提案して
お客さまが選ばれました。
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両開きの扉から一枚扉の片開へ・・・
和室の中から見た扉。
埋められた扉部分の裏側は
左官ではなく、左官に似た壁紙だそうで
見た目にはさほど違いが分かりにくかったですが
実際に触ってみると納得しました。
両開きの扉から一枚扉の片開へ・・・
和室の中から見た扉。
埋められた扉部分の裏側は
左官ではなく、左官に似た壁紙だそうで
見た目にはさほど違いが分かりにくかったですが
実際に触ってみると納得しました。
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トイレは水漏れしたときに下の家具をどけなくてはいけない為
この洗面台の部分の腰板パネルはビスで留め
メンテナンスし易いよう簡単に取り外せるようにし
施工の順番として
まずベニヤ板を張ると、ベニヤの厚みで小口が見えるため
それに合わせて上の帯を止め
そのあと、加工したマスの枠組みを取り付けたそうです。
1つ1つバランスを見て寸法を測って調整しながら
適切な大きさに合わせられたということで
かなり細かな配慮がされていることが分かります。
トイレは水漏れしたときに下の家具をどけなくてはいけない為
この洗面台の部分の腰板パネルはビスで留め
メンテナンスし易いよう簡単に取り外せるようにし
施工の順番として
まずベニヤ板を張ると、ベニヤの厚みで小口が見えるため
それに合わせて上の帯を止め
そのあと、加工したマスの枠組みを取り付けたそうです。
1つ1つバランスを見て寸法を測って調整しながら
適切な大きさに合わせられたということで
かなり細かな配慮がされていることが分かります。
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洗面台はクロスを張り替えられました。
今やクロスもビニール、紙、布
木質系、無機質系、珪藻土、オレフィンクロスと
種類や性能だけでも数多くあり
そこに色や柄もとなると一般の方では迷ってしまいますので
今回、合いそうなモノをいくつか竹中さんがピックアップし
それをお客さまが選ばれたように
やはり専門職の方にいろいろと相談して決めた方が
メンテナンスも含め、納得できるはずです。
洗面台はクロスを張り替えられました。
今やクロスもビニール、紙、布
木質系、無機質系、珪藻土、オレフィンクロスと
種類や性能だけでも数多くあり
そこに色や柄もとなると一般の方では迷ってしまいますので
今回、合いそうなモノをいくつか竹中さんがピックアップし
それをお客さまが選ばれたように
やはり専門職の方にいろいろと相談して決めた方が
メンテナンスも含め、納得できるはずです。
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一階にあるもうひとつのトイレも
腰板パネルを取り付け、壁紙も一新されました。
電灯、ペーパーホルダー、お花や数々の装飾品など
どれを取ってもお客さまのこだわりが見て取れ
さながら高級ホテルにあるトイレのようです。
コンセントも腰板パネルと同様の色に合わせるという
徹底したこだわりよう・・・
大きく見える部分だけでなく細部にも目を向ける
細部にこそ職人さんの気持ちが大きく見えてきます。
一階にあるもうひとつのトイレも
腰板パネルを取り付け、壁紙も一新されました。
電灯、ペーパーホルダー、お花や数々の装飾品など
どれを取ってもお客さまのこだわりが見て取れ
さながら高級ホテルにあるトイレのようです。
コンセントも腰板パネルと同様の色に合わせるという
徹底したこだわりよう・・・
大きく見える部分だけでなく細部にも目を向ける
細部にこそ職人さんの気持ちが大きく見えてきます。
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階段へと続く廊下・・・
元々、ここが白いクロスだけの壁だったようには感じないほど
腰板パネルが自然に馴染んでいます。
奥さまもその腕に竹中マジックと言われるほど
完成度の高さに大変満足されていました。
階段へと続く廊下・・・
元々、ここが白いクロスだけの壁だったようには感じないほど
腰板パネルが自然に馴染んでいます。
奥さまもその腕に竹中マジックと言われるほど
完成度の高さに大変満足されていました。
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竹中さんが今回施工する上で一番悩んで苦労したという
階段の壁の腰板パネル。
実際にマスの数を3個にするか? 4個にするか?
バランスを見てだいぶ悩まれたそうですが
最終的には奥さまが決められました。
木の板を張り付けるとどうしても
元の壁より出っ張りが生まれるため
逆手に取ってそれを活かした仕上がりで
本当にこうやって見ると
腰板パネルが元々あったように感じられるほど
違和感なく階段や手すりと調和していますね。
竹中さんが今回施工する上で一番悩んで苦労したという
階段の壁の腰板パネル。
実際にマスの数を3個にするか? 4個にするか?
バランスを見てだいぶ悩まれたそうですが
最終的には奥さまが決められました。
木の板を張り付けるとどうしても
元の壁より出っ張りが生まれるため
逆手に取ってそれを活かした仕上がりで
本当にこうやって見ると
腰板パネルが元々あったように感じられるほど
違和感なく階段や手すりと調和していますね。
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実際には水平器(レーザー)で高さを見ては
何度も何度も微調整をして
こうでもないああでもないと試行錯誤して
全ての腰板パネルの高さを決められたということで
僅かな腰板パネルにも額縁を取り付けられています。
元々バラバラの木を加工し
現場に何種類も持ってきて幅や厚み
家の壁や雰囲気とのバランスを見て形作られているということで
一階から二階すべての腰板パネルを見ると、かなりの数になるため
相当な神経を使われたことが想像できます。
実際には水平器(レーザー)で高さを見ては
何度も何度も微調整をして
こうでもないああでもないと試行錯誤して
全ての腰板パネルの高さを決められたということで
僅かな腰板パネルにも額縁を取り付けられています。
元々バラバラの木を加工し
現場に何種類も持ってきて幅や厚み
家の壁や雰囲気とのバランスを見て形作られているということで
一階から二階すべての腰板パネルを見ると、かなりの数になるため
相当な神経を使われたことが想像できます。
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家にあるすべての装飾品がどれをとっても見応えがあり
お洒落で洋風らしさを醸し出しています。
竹中さんはこの雰囲気を壊さないように
むしろ、腰板パネルを張ることでその雰囲気をより高めるために
家具や装飾品だけでなく、天井の高さも見て調整されました。
その丁寧さと繊細さがあってこそ出来上がったことが
改めて言葉の1つ1つから感じられます。
家にあるすべての装飾品がどれをとっても見応えがあり
お洒落で洋風らしさを醸し出しています。
竹中さんはこの雰囲気を壊さないように
むしろ、腰板パネルを張ることでその雰囲気をより高めるために
家具や装飾品だけでなく、天井の高さも見て調整されました。
その丁寧さと繊細さがあってこそ出来上がったことが
改めて言葉の1つ1つから感じられます。
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寝室はクロスを張り変えされました。
こちらのクロスはトイレのクロスより少し色が付いたモノで
ベッドや枕と統一されています。
今回の施工でトータルで約一ヶ月で完工しました。
寝室はクロスを張り変えされました。
こちらのクロスはトイレのクロスより少し色が付いたモノで
ベッドや枕と統一されています。
今回の施工でトータルで約一ヶ月で完工しました。
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奥さまに紅茶を淹れていただき
ご主人ともいっしょにいろいろ楽しくお話しましたが
印象的だったのは竹中さんとお客さまとの距離感の近さ。
奥さまも今回、自分たちの要望をすぐに理解してくれ
より良い提案をしてくださいましたと大満足のご様子で
竹中さんへの信頼がとても厚かったです。
家に住むのは人で、家を造るのも人です。
住む人の想いを感じ取り、その想いを形作れる
気持ちを込められる職人さん。
最後に
竹中さんと奥さまのツーショットを撮らせて頂き
ファインダーの先に見えるお二人の姿・・・
その一枚の中に信頼関係で結ばれた強い絆が感じられました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
奥さまに紅茶を淹れていただき
ご主人ともいっしょにいろいろ楽しくお話しましたが
印象的だったのは竹中さんとお客さまとの距離感の近さ。
奥さまも今回、自分たちの要望をすぐに理解してくれ
より良い提案をしてくださいましたと大満足のご様子で
竹中さんへの信頼がとても厚かったです。
家に住むのは人で、家を造るのも人です。
住む人の想いを感じ取り、その想いを形作れる
気持ちを込められる職人さん。
最後に
竹中さんと奥さまのツーショットを撮らせて頂き
ファインダーの先に見えるお二人の姿・・・
その一枚の中に信頼関係で結ばれた強い絆が感じられました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん