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今回は江口工業の左官職人、中村惇哉さんのお仕事を紹介致します。
こちらは、京都市中京区にあるこだわりの天然素材の石鹸店、
『京都しゃぼんや』さん。
京都では不動の人気店で、たくさんのメディア取材も受けられている有名店。
本日は、そんな『京都しゃぼんや』さんの店舗の床を、カラクリート仕上げで施工していきます!
カラクリート仕上げとは、塗り床の施工の一種です。
カラクリートと呼ばれる無機材の粉とコンクリートを混ぜることで、床の耐摩耗性が向上し、また、カラーラインナップも豊富ですので多彩な表情を引き出すことができるのだそう。
今回は江口工業の左官職人、中村惇哉さんのお仕事を紹介致します。
こちらは、京都市中京区にあるこだわりの天然素材の石鹸店、
『京都しゃぼんや』さん。
京都では不動の人気店で、たくさんのメディア取材も受けられている有名店。
本日は、そんな『京都しゃぼんや』さんの店舗の床を、カラクリート仕上げで施工していきます!
カラクリート仕上げとは、塗り床の施工の一種です。
カラクリートと呼ばれる無機材の粉とコンクリートを混ぜることで、床の耐摩耗性が向上し、また、カラーラインナップも豊富ですので多彩な表情を引き出すことができるのだそう。
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この度のご依頼は、元は足湯コーナーだったところを更にお客様に喜ばれるブースに改装したいとのご相談です。
まずは、周りに汚れが飛散しないよう養生を施してからの作業開始。
割れ防止のために『ワイヤーメッシュ』を敷いていきます。
そして、取材班が無駄なく一輪車で生コンを運んで行かれる姿に息を呑んでいると、
「これでも、見習いの頃は一輪を倒して失敗してしまう事もあったんですよ」とご自身の苦い経験を語って、場を和ませてくれる中村さん。
店舗のディスプレイの間をスイスイと難なく進んでいく姿はとてもそのような修行時代がおありだったとは思えません。
この度のご依頼は、元は足湯コーナーだったところを更にお客様に喜ばれるブースに改装したいとのご相談です。
まずは、周りに汚れが飛散しないよう養生を施してからの作業開始。
割れ防止のために『ワイヤーメッシュ』を敷いていきます。
そして、取材班が無駄なく一輪車で生コンを運んで行かれる姿に息を呑んでいると、
「これでも、見習いの頃は一輪を倒して失敗してしまう事もあったんですよ」とご自身の苦い経験を語って、場を和ませてくれる中村さん。
店舗のディスプレイの間をスイスイと難なく進んでいく姿はとてもそのような修行時代がおありだったとは思えません。
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続いて、『定規すり』の工程に移られました。
少しづつ、表面を押しながら表面を均していきます。
続いて、『定規すり』の工程に移られました。
少しづつ、表面を押しながら表面を均していきます。
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この『定規すり』は、表面を均す作業です。
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ここでキワの塵掃除も行われます。
適宜掃除してながら、作業を進めておかないとセメントが焼き付いてしまい、既存の素材ががアルカリにより悪くなってしまうそうです。
ここでキワの塵掃除も行われます。
適宜掃除してながら、作業を進めておかないとセメントが焼き付いてしまい、既存の素材ががアルカリにより悪くなってしまうそうです。
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次は『アルミスクリード』に持ち替えて、引き続き表面をなめらかにする作業を行われます。
中村さんが『セメンのろ』とおっしゃる『セメントと水が混じったもの』を表面に浮き立たせる作業の様子です。
丁寧に丁寧に、真剣な職人の眼差しで表面を均してらっしゃる姿を写真におさめていると
「なぜこの作業が重要か言いますね!」と中村さんが顔を上げられてにっこり。
「こうして表面にはなめらかな『セメンのろ』を出しておかないと、生コンクリート内の砂利が表面に出てきてしまい、施工が上手くいかないんですよ」
と、解説してくださいました。
なるほど、取材班の疑問を先取りしてのこの気遣い。
中村さんの凄さはここにも現れているなあと関心してしまいました。
細かな砂利をさらに沈めて、次の鏝(こて)の作業に入られます。
次は『アルミスクリード』に持ち替えて、引き続き表面をなめらかにする作業を行われます。
中村さんが『セメンのろ』とおっしゃる『セメントと水が混じったもの』を表面に浮き立たせる作業の様子です。
丁寧に丁寧に、真剣な職人の眼差しで表面を均してらっしゃる姿を写真におさめていると
「なぜこの作業が重要か言いますね!」と中村さんが顔を上げられてにっこり。
「こうして表面にはなめらかな『セメンのろ』を出しておかないと、生コンクリート内の砂利が表面に出てきてしまい、施工が上手くいかないんですよ」
と、解説してくださいました。
なるほど、取材班の疑問を先取りしてのこの気遣い。
中村さんの凄さはここにも現れているなあと関心してしまいました。
細かな砂利をさらに沈めて、次の鏝(こて)の作業に入られます。
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続いて『頭はり』と呼ばれる作業の様子です。
地ならしのため、『土間ゴテ』『マグネシウムゴテ』などいろんなコテを持ち替えて作業を進められております。
少しづつ、丹念に施工は行われるということですね。
中村さんは手は休めず、各道具の利点や使用感まで教えてくださいました。
続いて『頭はり』と呼ばれる作業の様子です。
地ならしのため、『土間ゴテ』『マグネシウムゴテ』などいろんなコテを持ち替えて作業を進められております。
少しづつ、丹念に施工は行われるということですね。
中村さんは手は休めず、各道具の利点や使用感まで教えてくださいました。
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次は『押さえゴテ』『プラスチックゴテ』に持ち替え、もみこんで地ならしをされています。
次は『押さえゴテ』『プラスチックゴテ』に持ち替え、もみこんで地ならしをされています。
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ついに『カラクリート』と呼ばれる材料の登場です。
今回はオーナー様のご希望で、使用材はスタイリッシュなブラック!
ザルで少しづつコンクリートの上に振りかけて行かれます。
「粒を漉して、均一になるように振りかけていくことがムラなく仕上げるコツ」なんだそうです。
「でもカラクリート自体は、ペンキでベタっと塗ったような仕上がりにはなりません。
この風合いを楽しんでいただけたら嬉しいですね。それでいてペンキのように剥げてもきませんし、オススメですよ」
と、中村さんのこだわりポイントも聞かせていただきました。
ついに『カラクリート』と呼ばれる材料の登場です。
今回はオーナー様のご希望で、使用材はスタイリッシュなブラック!
ザルで少しづつコンクリートの上に振りかけて行かれます。
「粒を漉して、均一になるように振りかけていくことがムラなく仕上げるコツ」なんだそうです。
「でもカラクリート自体は、ペンキでベタっと塗ったような仕上がりにはなりません。
この風合いを楽しんでいただけたら嬉しいですね。それでいてペンキのように剥げてもきませんし、オススメですよ」
と、中村さんのこだわりポイントも聞かせていただきました。
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『しゃぼんや』さんのオーナー様立会いのもと、相談しながらカラクリートの揉みこみ作業を続ける中村さん。
オーナー様も、取材を快諾してくださってありがとうございました。
『しゃぼんや』さんのオーナー様立会いのもと、相談しながらカラクリートの揉みこみ作業を続ける中村さん。
オーナー様も、取材を快諾してくださってありがとうございました。
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最終工程に入りました。
ここまでの作業で約5時間経過。
季節や天候、湿度によって完成までの時間はまちまちだそうです。
ここでは、黒く揉みこまれた『のろ』を表面に出す作業のため、頭はりの作業を再度行っております。
最終工程に入りました。
ここまでの作業で約5時間経過。
季節や天候、湿度によって完成までの時間はまちまちだそうです。
ここでは、黒く揉みこまれた『のろ』を表面に出す作業のため、頭はりの作業を再度行っております。
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乾き待ちの間に、店舗前の掃除をされています。
前述したとおり、適宜お掃除はされてらっしゃいますが今回水で洗浄もされ、ご自身の道具のケアもされていました。
乾き待ちの間に、店舗前の掃除をされています。
前述したとおり、適宜お掃除はされてらっしゃいますが今回水で洗浄もされ、ご自身の道具のケアもされていました。
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ついに完成です!!
モダンなカラクリート仕上げの床が出来上がりました!!
ついに完成です!!
モダンなカラクリート仕上げの床が出来上がりました!!
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実は、床のカラクリート仕上げはなかなか腕の要る施工なのだそうです。
それでも中村さんは
「僕なんてまだまだです。これからもっと腕を磨いて施主様に満足いただけるように頑張ります!」と謙遜されていました。
ですが、今回の『京都しゃぼんや』のオーナー様はもはや中村さんの腕をかってくださって、完成直後に次の施工の依頼をされていました!!
さすがです!!
「このようなご縁をいただけてうれしいです。
左官職人が減ってきている昨今、ご用命いただけて感謝しかありません。
今後、後継者も育てていけたらな……でも、まずは自分の修行が肝心なんですけどね!これからも精進していきます!!」
と、抱負を教えてくださりお気に入りの道具を持たれての一枚。
はじける笑顔が印象的でした。
実は、床のカラクリート仕上げはなかなか腕の要る施工なのだそうです。
それでも中村さんは
「僕なんてまだまだです。これからもっと腕を磨いて施主様に満足いただけるように頑張ります!」と謙遜されていました。
ですが、今回の『京都しゃぼんや』のオーナー様はもはや中村さんの腕をかってくださって、完成直後に次の施工の依頼をされていました!!
さすがです!!
「このようなご縁をいただけてうれしいです。
左官職人が減ってきている昨今、ご用命いただけて感謝しかありません。
今後、後継者も育てていけたらな……でも、まずは自分の修行が肝心なんですけどね!これからも精進していきます!!」
と、抱負を教えてくださりお気に入りの道具を持たれての一枚。
はじける笑顔が印象的でした。