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愛知県稲沢市で大工を営む「THREE WOODS" (スリーウッド)」森下泉さんの仕事を御紹介致します。
取材地は名古屋市天白区の賃貸マンション。 一室全体のフローリング張り替えと、それに伴う間取り変更・壁・天井のクロス貼り、建具の取り替え等を行なうリフォームとなっております。
訪れた日は、床下地貼りと床貼りをされている真っ最中でした。
この部屋は元々もフローリングでしたが、間仕切りがされ二部屋の構造となっていたところを、広いLDKに間取り変更し、フローリングも新しく張り替えされる事となったようです。 |
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床下地貼りの作業は取材の為に残しておいてくださいました。
床を支える為の構造体である根太(写真に見える)から新たに施工工事されています。
その根太に、コーキングボンドガンで木材用ボンドを均一に塗布し、その上に構造用合板を敷きます。
ボンドの量は少し多めに塗るようにしているそうです。
この床板は12mm厚×910mm幅×1820mm長のJAS規格品で、当たり前ですが部屋の大きさと、先に施工された根太の間隔に合わせて寸法取りしてから使用します。
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写真で見ておわかりのとおり一本の根太の丁度半分の所に、床下地板が載せられて行きます。
注意点は必ず根太の中心で継ぐ事だそうです。
そうすることで下地板が割れてしまったり、ズレてしまうリスクを減らすのだそうです。 (もちろん板の規定範囲内の重さに対してなので、極端に重いものが置かれると話は変わってきます)
JIS規格の構造用合板といえども適切な施工法で張られないと、その性能は発揮されませんが、もちろん森下さんの大工仕事は正確そのものです。
長年のログハウス建築で培ってきた経験と知識が少なからず、そして存分に発揮されて施工されるのが「THREE WOODS" (スリーウッド)」森下泉さんのリフォーム工事の魅力と云えます。
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正確に位置決めされて敷かれた床下地板と、それを支える根太を圧着するためにガンで釘が打たれていきます。
だいたい13センチピッチ程で釘が打たれていました。
これでボンドが乾けば床下地板は強力に接着固定され、強靭な床下地としての構造体が出来上がるそうです。 |
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根太に塗られたボンドは多めに塗布されていて、床下地板の継ぎ目からはみ出して来ることもしばしば!
これは作業が失敗しているのではなく、充分な量のボンドが塗られている事で、はみ出すボンドが継ぎ目の僅かな隙間を埋める役割をさせているとの事です。
なので継ぎ目からはみ出したボンドを発見しても直ぐに拭き取ってしまわず、完全に乾いてからカッターで削いで余分なボンドを取り除きます。
いよいよフローリング張り替えのメインとなる作業に移行します。 木の知識、木を扱うノウハウが豊富なので、例えフローリング材一つでも、その良し悪しを見抜いてしまう森下さんですが、 今回使われるフローリング板はナチュラルウッドと言う中国製品で、施主様からの指定品だそうで、生木フローリング板材との事で、少し扱いづらいと言われていました。 |
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取材の前日までに床下地張りを終えたLDKにフローリングの床張りが施されていきます。
先ずは床下地を綺麗に掃除して細かな埃等のゴミを取り除いてから、木材用ボンドをガンで塗布。
ここでもボンドの量は多めですが床下地貼りの時とは違って、継ぎ目からはみ出た分は直ぐに拭き取られます。
部屋の四隅は長さを切り詰めたフローリング板を張ります。
四隅は最後の処理になりますが、此処では単に「敷き置く」と言うよりは「はめ込む」と言うニュアンスの処理がされます。
木材は水分の吸収・放出を穏やかに繰り返して膨張・収縮を繰り返しますが、その膨張の圧力で板が浮いてしまったリ、収縮で繋ぎ目に隙間ができる材料の変化を予測して施工するそうです。
先に述べた、この板が扱いにくいと言う意味は、木材の変化予測がしづらいフローリング板なのだそうです。 |
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ボンドの上にフローリングが敷かれ上から圧力をかけた後、針釘を専用のガンで打ち込みます。
板の収縮・膨張・たわむ方向等を考えながら釘を打つ位置が微妙に調節されています。
これは柔らかいフローリング板材なので、釘を打ちすぎても効果が変わらない等、まさに長年の大工工事の経験が生かされている場面でした! |
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後日の取材となりましたが、床下地、フローリング張り替えの工事が全て完了した部屋の様子です。
LDKの広い室内に新しい床が張られて気持ちのよい空間が出来上がりました。
やはりフローリング床は木目が在ることで自然な風合いが感じられ、暖かみがあって良いですね。
因みに生木では耐久性が落ちるので塗装処理を森下さん自ら行っていると云う手の込んだフローリング張り替えとなりました。
この度は受け渡しを前日に控えてギリギリ直前のお忙しくされてる中、取材のお時間を取ってくださりありがとうございました。
名古屋で賃貸マンション改築など、マンションリフォームをお考えの方は、ログハウス建築で腕を磨かれた「THREE WOODS" (スリーウッド)」森下泉さんにお気がるに御相談ください。
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