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千葉県の大工「タスカット」の林さん。
前回、施工例をご紹介したときから、実に3年ぶりのご登場です。
近年は大工さんが高齢化したり、廃業したりで、ずいぶんとお忙しいご様子。
数多くの職人さんへの取材を重ねていても、確かに大工さんの数は多くありません。
家を一軒、まるごと手がけることができる大工さんは、今や貴重な存在になってきていると言えるかもしれませんね。
リフォーム工事でも、多くの作業をこなせる大工さんは、施主にとって便利でありがたい存在です。
千葉県の大工「タスカット」の林さん。
前回、施工例をご紹介したときから、実に3年ぶりのご登場です。
近年は大工さんが高齢化したり、廃業したりで、ずいぶんとお忙しいご様子。
数多くの職人さんへの取材を重ねていても、確かに大工さんの数は多くありません。
家を一軒、まるごと手がけることができる大工さんは、今や貴重な存在になってきていると言えるかもしれませんね。
リフォーム工事でも、多くの作業をこなせる大工さんは、施主にとって便利でありがたい存在です。
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今回、拝見したのは、千葉県多古町の一軒家。
築10年ほどの住宅のフルリフォームです。
写真の、青い壁の建物の内装と、外装の一部をリフォームしたとのこと。
以前はエステ関係の店舗だった建物を、一部を残して居住スペースに変更するという、かなり大がかりな工事です。
写真の図面は、林さんが作成した施工図。
ピンク色のマーカーで囲まれた部分が、居住スペースとなった部屋です。
大工としての30年以上の経験に加え、大手リフォーム会社の仕事を数多く請け負ってきた林さん。
リフォームのプランづくりも得意技のひとつです。
今回、拝見したのは、千葉県多古町の一軒家。
築10年ほどの住宅のフルリフォームです。
写真の、青い壁の建物の内装と、外装の一部をリフォームしたとのこと。
以前はエステ関係の店舗だった建物を、一部を残して居住スペースに変更するという、かなり大がかりな工事です。
写真の図面は、林さんが作成した施工図。
ピンク色のマーカーで囲まれた部分が、居住スペースとなった部屋です。
大工としての30年以上の経験に加え、大手リフォーム会社の仕事を数多く請け負ってきた林さん。
リフォームのプランづくりも得意技のひとつです。
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工事はほぼ完了していて、外壁の一部と玄関の工事を残すのみ。
ということで、工事が終わっている3つの部屋を見せていただきました。
玄関を入って、ひとつめの部屋はリビングルーム。
壁や天井はクロス貼り、床は重ね貼り工法で整えたうえで、フローリングで仕上げてあります。
クロスや水まわり(水道工事)、電気工事は、それぞれ専門の職人さんに依頼。
腕の立つ職人さんを手配して協働することができるのも、大工歴の長い林さんの強みです。
扉の脇には洗面が設置されています。
「このご時世だから、家に帰ったらすぐ手を洗えるようにと思ってね」と林さん。
時代に合わせたプランニングに感心しました。
工事はほぼ完了していて、外壁の一部と玄関の工事を残すのみ。
ということで、工事が終わっている3つの部屋を見せていただきました。
玄関を入って、ひとつめの部屋はリビングルーム。
壁や天井はクロス貼り、床は重ね貼り工法で整えたうえで、フローリングで仕上げてあります。
クロスや水まわり(水道工事)、電気工事は、それぞれ専門の職人さんに依頼。
腕の立つ職人さんを手配して協働することができるのも、大工歴の長い林さんの強みです。
扉の脇には洗面が設置されています。
「このご時世だから、家に帰ったらすぐ手を洗えるようにと思ってね」と林さん。
時代に合わせたプランニングに感心しました。
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リビングの細部を拝見しました。
まず目につくのは、壁に設置された収納用の棚。
これも林さんの手によるものです。
大工の林さんにとって、こうした造作は、まさに「お手の物」!
シーリングライトの横には採光のために天窓が設置されています。
リフォーム前からあったものだそうですが、施主の希望に合わせてサイズを変更したとのこと。
「施主の希望を叶える」を第一に考えている林さん。
扉や各種設備などは、施主に選んでもらっています。
ただし、その際にはデザイン(色)、機能性、そして動線の3点で、最終的に施主が満足する仕上がりになるよう、アドバイスをしているとのこと。
やはりプロの意見は大切ですね!
リビングの細部を拝見しました。
まず目につくのは、壁に設置された収納用の棚。
これも林さんの手によるものです。
大工の林さんにとって、こうした造作は、まさに「お手の物」!
シーリングライトの横には採光のために天窓が設置されています。
リフォーム前からあったものだそうですが、施主の希望に合わせてサイズを変更したとのこと。
「施主の希望を叶える」を第一に考えている林さん。
扉や各種設備などは、施主に選んでもらっています。
ただし、その際にはデザイン(色)、機能性、そして動線の3点で、最終的に施主が満足する仕上がりになるよう、アドバイスをしているとのこと。
やはりプロの意見は大切ですね!
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続いてキッチン。
リビングルーム同様、白を基調とした室内は窮屈さを感じさせません。
いちばん大がかりだった工事は、このキッチン。
もとは6畳だった部屋を、外壁を改修してカップボードの奥行きぶんだけ(45cm)広くしたとのことです。
加えて、勝手口を新設。
とても使い勝手のいいキッチンになっています。
続いてキッチン。
リビングルーム同様、白を基調とした室内は窮屈さを感じさせません。
いちばん大がかりだった工事は、このキッチン。
もとは6畳だった部屋を、外壁を改修してカップボードの奥行きぶんだけ(45cm)広くしたとのことです。
加えて、勝手口を新設。
とても使い勝手のいいキッチンになっています。
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外壁は、冷蔵庫が入るところだけ、さらに奥へ広げられています。
これは冷蔵庫とカップボードなどが、面一(つらいち)で並ぶようにするためだとか。
確かに、冷蔵庫だけ手前に出っ張っていると、見た目はもちろん、冷蔵庫の使い勝手も悪くなってしまいます。
「面倒な工事だから、やらない大工さんも多いんだけどね」と林さん。
施主の満足度を高めるために、手間を惜しまず施工するところに、林さんの誠実さが見てとれました。
外壁は、冷蔵庫が入るところだけ、さらに奥へ広げられています。
これは冷蔵庫とカップボードなどが、面一(つらいち)で並ぶようにするためだとか。
確かに、冷蔵庫だけ手前に出っ張っていると、見た目はもちろん、冷蔵庫の使い勝手も悪くなってしまいます。
「面倒な工事だから、やらない大工さんも多いんだけどね」と林さん。
施主の満足度を高めるために、手間を惜しまず施工するところに、林さんの誠実さが見てとれました。
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こちらは寝室です。
ベッドのサイズを考えて、あまり広くなりすぎないようにしたとのこと。
そして窓は、既存のものよりサイズを小さくしてあります。
広くて開放的な寝室を好む方もおられるでしょうが、一般的には広すぎず、明るすぎない部屋のほうが落ち着くもの。
林さんは、長年のリフォーム工事の経験と、数多くの施主とのやりとりから、プランニングの基本をしっかり押えることができています。
ちなみにクローゼットは折戸ではなく、カーテンで仕切ってあります。
これも「近年の流行り」だそうで、こちらのほうが使い勝手がいいとのこと。
トレンドに敏感なことも、今の大工さんに必須の能力といえそうですね!
こちらは寝室です。
ベッドのサイズを考えて、あまり広くなりすぎないようにしたとのこと。
そして窓は、既存のものよりサイズを小さくしてあります。
広くて開放的な寝室を好む方もおられるでしょうが、一般的には広すぎず、明るすぎない部屋のほうが落ち着くもの。
林さんは、長年のリフォーム工事の経験と、数多くの施主とのやりとりから、プランニングの基本をしっかり押えることができています。
ちなみにクローゼットは折戸ではなく、カーテンで仕切ってあります。
これも「近年の流行り」だそうで、こちらのほうが使い勝手がいいとのこと。
トレンドに敏感なことも、今の大工さんに必須の能力といえそうですね!
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最後に浴室&トイレを拝見しました。
寝室を若干、狭くプランニングしたことで、浴室&トイレに十分なスペースを割くことができています。
洗濯機・乾燥機を置くスペースも、施主が選んだ機種のサイズを踏まえたうえで確保したとのこと。
余分な隙間がなく、気持ちよく収まっています。
最後に浴室&トイレを拝見しました。
寝室を若干、狭くプランニングしたことで、浴室&トイレに十分なスペースを割くことができています。
洗濯機・乾燥機を置くスペースも、施主が選んだ機種のサイズを踏まえたうえで確保したとのこと。
余分な隙間がなく、気持ちよく収まっています。
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リビングとキッチンを仕切る引き戸や、木目調のフローリング。
林さんが施主の要望を理解してアドバイスを行なうことで、施主である若いご夫婦にマッチした住居へと変貌しています。
ところで今回の工事費はおよそ650万円。
「大手リフォーム会社だと、850万くらいになるかな」と、林さんは仕事を請け負ってきた経験から暴露(?)してくれました。
つまり、大工さんに直接依頼したほうが断然お得!なのですが、大工さんもピンからキリまで。
仕事ぶりを確認しないと不安が残りますよね。
この施工例を見て納得された方は、林さんに相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)
リビングとキッチンを仕切る引き戸や、木目調のフローリング。
林さんが施主の要望を理解してアドバイスを行なうことで、施主である若いご夫婦にマッチした住居へと変貌しています。
ところで今回の工事費はおよそ650万円。
「大手リフォーム会社だと、850万くらいになるかな」と、林さんは仕事を請け負ってきた経験から暴露(?)してくれました。
つまり、大工さんに直接依頼したほうが断然お得!なのですが、大工さんもピンからキリまで。
仕事ぶりを確認しないと不安が残りますよね。
この施工例を見て納得された方は、林さんに相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)