埼玉県三郷市　　賃貸退去後の清掃

高橋さんは前職がとある会社の営業マンでした。

一軒一軒訪問して商材を販売していく、いわゆる飛び込み営業という職ですね。
訪問販売の業者には悪徳な商売をしている所もあり、警戒される方も多く、ドアを開けてもらうのは至難の業です。

私も過去に飛び込み営業やったことがあるのですが、特に都内にお住いの方は本当に警戒心が強い方が多く、アポを取るだけで東京大学法学部の入試問題と同じくらいの難しさに感じました。

そんな飛び込み営業の世界で新卒入社3ヶ月で都内一位、その2ヶ月後には関東エリアの一位、そこからさらに一年間で全国一位という結果を出されたことで、自分の力に自信が持てたそうです。
それが、異業種にも挑戦してみよう！と思ったのがキッカケになったのだとか。

高橋さんの第一印象は、上手く言葉にできないのですが、とても柔らかくてフワッとした感じというか。
スッと距離感がなくなる、そんな不思議な感覚でした。
そして、ここでお話しした営業職を通じて得た経験が、掃除屋としても活かされていますがその辺は後編で。

次に窓拭きの作業に取り掛かります。
高橋さんによれば、市販のガラスクリーナーが1番使い勝手がよく、コストパフォーマンスに優れているそうです。

特別な薬剤を使用する必要はなく、市販品で十分に綺麗になるなら高額で特別な薬剤を使う必要もないし、適正金額でサービスが提供できます。
また、高橋さんはお客様とのコミュニケーションの一環として、簡単な掃除の方法まで教えてしまうこともあります。
売り上げや利益だけでなく、お客様に満足してもらうことが何より大切とのことです。

細部にわたって隅から隅まで丁寧に清掃していきます。

そして、本日の山場である居室の床の掃除に入ります。
日が傾き始めている時間帯です。

機械を使って床を清掃する方法も導入される予定ですが、今は手作業で丁寧に拭き上げます。
ワンルームとは言え広さがあり、他の職人さんの足跡もあるため、手間暇がかかる作業ですが、機械を使わず黙々と床を拭き上げていく姿から高橋さんの意気込みが伝わってきます！

そしてお客様からも評判が良いとのことです！

最初は落ちにくいかもしれませんが、使い込むことで効果が現れるのだそうです。
まさに新しいタオルよりも何度か使ったタオルのほうが使いやすいということと同じですね！

しかし真剣に仕事と向き合い、額に汗を浮かべ真剣な眼差しで働く姿に職種の違いは関係なく、カッコいいと私は思っております。

私がええ職人ドットコムでお仕事させて頂いてるのも「働く男の真剣な表情」を撮りたかったからです。
世の中には女性を撮るのが好きで、女性しか撮らないというカメラマンの方が大半です。
私も女性を仕事で撮ることもありますが、いつからか男性を撮っている方が楽しくなり、その中でも働く男を撮ってみたいという気持ちになり、ええ職人ドットコムと出会う機会がありまして、今に至ります。

引き寄せの法則ってやつでしょうか？
今まで色々な職人さんを撮影させていただきましたが、この高橋さんの写真も負けず劣らず、「真剣に働く男の表情」が撮れました！
以上が高橋さんの掃除の一部始終です。

真剣かつ丁寧なすがたからお客様の喜びを追求する姿勢が感じられます。
高橋さんの仕事への情熱と技術は、どんな汚れも難しい現場でも見違えるようにきれいにしてくれるしょう。
後編では、高橋さんの会社やパーソナルな面を深掘りしていきます！

取材・記事＝夏井カメラマン