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埼玉県川口市で新築・リフォーム工事を行なう「アサヒホーム」の「さとし大工」こと清水智之(しみず・さとし)さん。
手刻みによる伝統的な施工方法を学ぶところからスタートした大工としての経験は16年以上。
現在でも資格習得、スキルアップに積極的な、やる気に満ち溢れた職人さんです。
これまで、ご自宅や古民家再生リフォーム工事など、いくつかの施工例をご紹介してきましたが、今回お見せするのは店舗のリフォーム。
清水さんの違った一面を見ることができました。
埼玉県川口市で新築・リフォーム工事を行なう「アサヒホーム」の「さとし大工」こと清水智之(しみず・さとし)さん。
手刻みによる伝統的な施工方法を学ぶところからスタートした大工としての経験は16年以上。
現在でも資格習得、スキルアップに積極的な、やる気に満ち溢れた職人さんです。
これまで、ご自宅や古民家再生リフォーム工事など、いくつかの施工例をご紹介してきましたが、今回お見せするのは店舗のリフォーム。
清水さんの違った一面を見ることができました。
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現場は神奈川県鎌倉市の大型商業施設。
清水さんの出張範囲は埼玉県川口市・越谷市・さいたま市・春日部市、東京都区内が中心ですが、以前から付き合いがあるお客さんからの依頼ということで、遠方での工事を請け負ったそうです。
撮影スタジオを兼ねた和装屋さんの店舗で、面積はおよそ300㎡。
全体の工期はおよそ1カ月半で、完工まで1週間ほどとのことです。
壁のクロス貼りと電気工事はほかの職人さんが行ないましたが、間仕切り壁の設置やフロアタイルの敷設など、その他すべての作業は清水さんが行なっています。
現場は神奈川県鎌倉市の大型商業施設。
清水さんの出張範囲は埼玉県川口市・越谷市・さいたま市・春日部市、東京都区内が中心ですが、以前から付き合いがあるお客さんからの依頼ということで、遠方での工事を請け負ったそうです。
撮影スタジオを兼ねた和装屋さんの店舗で、面積はおよそ300㎡。
全体の工期はおよそ1カ月半で、完工まで1週間ほどとのことです。
壁のクロス貼りと電気工事はほかの職人さんが行ないましたが、間仕切り壁の設置やフロアタイルの敷設など、その他すべての作業は清水さんが行なっています。
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「お客さんのイメージを、こちらからの提案を織り交ぜながら具体化するのが大切です」と清水さん。
打ち合わせから完工まで、長期にわたるお客さんとのやりとりは、清水さんの重要な仕事です。
聞けば、今回の現場は打ち合わせから着工までの時間が、かなりタイトだったのだとか。
そのなかでも画像や図面などを添付したプレゼン資料をつくって何度もやりとりし、詳細を詰めていったそうです。
施設側や消防関係とのやりとりも、清水さんの仕事。
法規を確認し、施設側と図面を見せながら協議し、さらに夜間警備の手配などもしてもらってスケジュールを確実に守れるようにしたといいます。
「お客さんのイメージを、こちらからの提案を織り交ぜながら具体化するのが大切です」と清水さん。
打ち合わせから完工まで、長期にわたるお客さんとのやりとりは、清水さんの重要な仕事です。
聞けば、今回の現場は打ち合わせから着工までの時間が、かなりタイトだったのだとか。
そのなかでも画像や図面などを添付したプレゼン資料をつくって何度もやりとりし、詳細を詰めていったそうです。
施設側や消防関係とのやりとりも、清水さんの仕事。
法規を確認し、施設側と図面を見せながら協議し、さらに夜間警備の手配などもしてもらってスケジュールを確実に守れるようにしたといいます。
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イメージをかたちにした一例が、スタジオ部分の壁。
お客さんから送られてきた絵画の画像をもとに、塗装で仕上げたそうです。
「お客さんのイメージから離れてしまうかもしれないので、直接やりとりしている僕自身が塗装しました」と清水さん。
丸くカットされた飾り窓も、お客さんのイメージのみをもとにしたものだそうです。
清水さんは木工事だけでなく、塗装やクロス貼り、設備の設置、そして電気工事まで、ひと通りの工事をこなす多能工。
清水さんのような職人が窓口となり、実際に現場で作業することで、お客さんのイメージ通りに仕上げることができるのです。
イメージをかたちにした一例が、スタジオ部分の壁。
お客さんから送られてきた絵画の画像をもとに、塗装で仕上げたそうです。
「お客さんのイメージから離れてしまうかもしれないので、直接やりとりしている僕自身が塗装しました」と清水さん。
丸くカットされた飾り窓も、お客さんのイメージのみをもとにしたものだそうです。
清水さんは木工事だけでなく、塗装やクロス貼り、設備の設置、そして電気工事まで、ひと通りの工事をこなす多能工。
清水さんのような職人が窓口となり、実際に現場で作業することで、お客さんのイメージ通りに仕上げることができるのです。
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清水さんはスケジュール管理や資材の調達も正確に行ないます。
今回拝見したタイルカーペットなどの貼り付けでは、極力、無駄が出ないようにしたそうです。
「資材の量は、見積もり段階からできるだけ正確に出すように心がけています」。
多めに資材を用意し、最後は結局、捨てることになってしまう……という業者は少なくありません。
余分の資材は、ミスが起きたときにやり直すための、いわば「保険」でもありますが、正確な作業を行なう清水さんにとっては不要、ということなのです。
清水さんはスケジュール管理や資材の調達も正確に行ないます。
今回拝見したタイルカーペットなどの貼り付けでは、極力、無駄が出ないようにしたそうです。
「資材の量は、見積もり段階からできるだけ正確に出すように心がけています」。
多めに資材を用意し、最後は結局、捨てることになってしまう……という業者は少なくありません。
余分の資材は、ミスが起きたときにやり直すための、いわば「保険」でもありますが、正確な作業を行なう清水さんにとっては不要、ということなのです。
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清水さんが今回の現場に持ち込んでいた手道具たち。
「この現場では、手道具はほとんど使わないですね」とのことですが、お客さんから支給されたアンティークの扉を取り付ける際に必要だったのだとか。
手刻みの経験がある清水さんだからこそ、店舗リフォームではイレギュラーともいえるこうした工事にも対応できるのです。
釘袋(腰袋)は、写真左から木工事用、内装工事用、電気工事用。
多能工らしい装備です。
清水さんが今回の現場に持ち込んでいた手道具たち。
「この現場では、手道具はほとんど使わないですね」とのことですが、お客さんから支給されたアンティークの扉を取り付ける際に必要だったのだとか。
手刻みの経験がある清水さんだからこそ、店舗リフォームではイレギュラーともいえるこうした工事にも対応できるのです。
釘袋(腰袋)は、写真左から木工事用、内装工事用、電気工事用。
多能工らしい装備です。
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「今回はタイル張りにチャレンジしているんです」と清水さん。
「タイル風にしたい」というお客さんのイメージに対し、タイル調のクロスにするか塗装で仕上げるかと考えていたときに、この資材に出会ったそうです。
漆喰施工など、左官工事の経験が豊富な清水さん。
初めてのタイル施工とはいえ、コテを使って壁に接着剤を塗る作業は、むしろ漆喰の施工より簡単そうに見えます。
自分ができる作業の中にとどまらず、新しい施工方法、施工技術を積極的に学んでいこうとする姿勢には、常に上を目指そうとする職人らしさを感じます。
「今回はタイル張りにチャレンジしているんです」と清水さん。
「タイル風にしたい」というお客さんのイメージに対し、タイル調のクロスにするか塗装で仕上げるかと考えていたときに、この資材に出会ったそうです。
漆喰施工など、左官工事の経験が豊富な清水さん。
初めてのタイル施工とはいえ、コテを使って壁に接着剤を塗る作業は、むしろ漆喰の施工より簡単そうに見えます。
自分ができる作業の中にとどまらず、新しい施工方法、施工技術を積極的に学んでいこうとする姿勢には、常に上を目指そうとする職人らしさを感じます。
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長年、新築工事を中心としてきた清水さん。
ここ数年は戸建てや集合住宅(アパート、マンション)、そして店舗のリフォーム工事にも力を入れています。
清水さんは、お客さんに対して技術的な面のアドバイスも含めて十分な説明をすることを心がけていると言います。
「自分のスタイルを求めている方から依頼をいただけるのが、一番嬉しいですね」。
どの職人さんに依頼するかは、その職人さんがもつ技術や知識だけでなく、相性も大切。
以前の施工例も参考に、清水さんのスタイルや仕事ぶりを覗いてみてはいかがでしょうか。
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)
長年、新築工事を中心としてきた清水さん。
ここ数年は戸建てや集合住宅(アパート、マンション)、そして店舗のリフォーム工事にも力を入れています。
清水さんは、お客さんに対して技術的な面のアドバイスも含めて十分な説明をすることを心がけていると言います。
「自分のスタイルを求めている方から依頼をいただけるのが、一番嬉しいですね」。
どの職人さんに依頼するかは、その職人さんがもつ技術や知識だけでなく、相性も大切。
以前の施工例も参考に、清水さんのスタイルや仕事ぶりを覗いてみてはいかがでしょうか。
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)