京都府長岡京市　　家の新築工事

先ほども言いましたように縦貫道の長岡京ICを下りて
南側に位置する閑静な新築住宅が建ち並ぶところに
今回、渡辺さんが手掛けられた約３０坪のお家があります。

道路沿いに面した縦長の玄関には
手前の靴棚の奥に更に収納スペースが設けられいて

自分たちの靴だけでなく
来客時にも十分対応できる広さです。

左手を進むとトイレ
その先に洗面所とお風呂場があり

家の雰囲気を統一させた色使いで
例え洗濯機を置いても十分スペースが確保されているだけでなく

ここにも収納棚が用意されているので
使い勝手がとても良さそうです。

二階へと続く階段も統一感が意識され

どの場所に行ってもフラットで
同じ空間で繋がっているような印象を受けます。

１Fと２Fにそれぞれあるトイレも
壁の一部分のクロスを変えられています。

統一感というコンセプトを損なわずに
特徴を出すという意図があります。

そのベランダ・バルコニーは
水が上手く流れていくよう中心に向かって
勾配が５cm高くなるよう造られていますが

決して見た目からは分からないほど
微妙な調整をしましたと渡邊さんは仰ってます。

外壁はサイディング、そして屋根は平板瓦が使用され
家のイメージに沿ったシャープな印象です。

『 今回は図面通りに何の問題もなく２ヶ月で完成しました 』 と
渡邊さんにとっては簡単な工事のように聴こえるのも

今ほど道具のない時代から腕ひとつで
京都の町家など複雑な家も多数やって来られたからこその
自信に満ちた言葉のように感じました。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん