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「外壁に文字を入れてほしい」 と音楽教室を営まれるお客様から、 かつて看板屋として修行を積まれた鈴木さんに ご依頼がありました。
そしてまだ指先がかじかむ頃 ― 京都市山科区の新大石道交差点から 南東に見える建物で、 これから鈴木さんと看板屋の梅田さんの2人で ご依頼のあった外壁へ 文字が入れられようとしています。 |
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ご指定のあった位置を確認して、 まずは文字の配置から決めていかれます。
作業は左写真のように、 下書き用の色鉛筆を使って進められます。 今回の場合、書体サイズに至っては 鈴木さんの判断に任せられていたので、 外壁全体を見回してバランスの取れるサイズを 決められたそうです。 |
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下書きが終わると、 早速筆に専用の液をつけて 両サイドから一文字ずつ 慎重に描かれていきます。
この外壁には凹凸があるために、 なかなか難しいのだそうです。 |
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― ご依頼のあった5つの文字の完成です!
今回は角ゴシック体を使われていますが、 『その他にも丸ゴシック体や明朝体などの ご注文にも対応できます。』 と言われる鈴木さんの口からは、 今もなお字書き職人としてのプライドを 感じることができました。
(看板屋さんの中でも、外壁やシャッターに直接文字を書くことのできる職人さんを“字書きさん”と言い、 カッティングシートが主流となっている現在では 貴重な存在となりつつあります。)
取材撮影;内海 |
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