鹿児島県霧島市　　新築のクロス貼り工事

久米村さんは大学を卒業してからクロス職人の世界に入りましたが、実は小学４年生の頃から、師匠でもあるお父様のお手伝いとして現場で従事されていたそうです。
高校生になると実際にクロスを貼っていたそうで、すでに３０年近いキャリアをお持ちです。
クロス職人の世界へ飛び込んだきっかけは、小学生からずっと見ているお父様の影響が一番大きかったそうです。
久米村さんのお父様は、教えるより見て覚えろという昔気質の職人さんだったようです。
仕事に対してとにかく人一倍頑張る方で、そんなお父様の背中を見て育った久米村さんがクロス職人になることは自然の流れだったのかもしれません。

久米村さんへ、お手伝いとしての下積み時代も含めて一番辛かったことは何か尋ねてみました。
少しお考えのご様子でしたが、辛かった事は無かったそうです。
反対に一番嬉しかったことは、戸建てリフォームでクロスを張り替えた時、お客様が『こんなに綺麗になるんだ！』と喜んでいただいた時だったと振り返ります。
新築では部屋の変化がわかりにくいですが、リフォームだと顕著に分かります。
だからこそお客様の喜びがダイレクトに伝わり、それがとても嬉しいとにこやかにお話をされていました。
取材中のエピソードや表情からも、久米村さんの優しいお人柄が伝わってきました。

今回はこちらの道具を使って施工していきます。
【施工の工程】
① 下地作業（パテ処理）
② ケレン（サンドペーパーで擦る）
③ クロス貼り（最終工程）

お部屋に入ると、すでに下地作業は完了されていました。
ここまでに、下地作業の下塗りを１回、上塗りを２回、壁や天井にパテを塗っていきます（工程①）。

この工程を丁寧に行うことで、クロス貼り後の仕上がりが変わってきます。
パテ処理後、さらにサンドペーパーで擦り下地調整をしていき段差をなだらにしています（工程②）。

そして、本日は最終工程であるクロス貼りを施工していきます（工程③）。

出来上がった糊を糊付機に入れていきます。
この機械はとても便利で、クロスをセットするとクロスに糊をつけてクロスを１cm単位で希望の長さに出してくれます。
それを久米村さんが丁寧にカットしていきます。
必要な枚数分のクロスを出力しクロス貼りの準備完了です。

３人の連携プレイということもあるのでしょうが、瞬く間にクロスが貼られていきます。
実際に見ていましたが本当にあっという間にクロスが貼られていき、電気の配線の所のクロスも、いつカット
したのか分かりませんでした。

熟練した匠の技だと圧倒されました。

今回の取材を経て、久米村さんの印象は、とても優しく温かい方だと感じました。
海外技能実習生への指示の仕方や奥様とのコミュニケーションを見ていると、一言で言い表すなら『愛』という言葉がぴったりではないのでしょうか。
きっと、お客様への対応や仕事に対しても、『愛』を持って向き合っていらっしゃると取材中の私へのご回答の姿勢からも感じられずにはいられませんでした。

これからどんなクロス職人を目指していきたいか尋ねたところ、『お客様に寄り添い、お客様の思いを吸い上げて、よりお客様の思いを形にしたい』とおっしゃっていました。
本日一日、久米村さんに取材をしていて何だか温かい気持ちになっていたのは、久米村さんのお客様を想うこの言葉に集約されていたのではないかと思いました。

小学４年生の頃から、誰よりも一生懸命に働く職人気質のお父様の背中を見て育った久米村さん。
そのキャリアは仕事への信頼の証しであることは言うまでもなく、お客様へ寄り添う、お客様を想うその姿勢は、きっとお客様へ届くでしょう。
霧島市、姶良市でクロス職人をお探しのお客様は、ぜひ一度久米村さんにコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。
久米村さんへご依頼して良かったと思っていただくこと間違いなしです！

撮影・記事＝LIBERTY 柊平直樹カメラマン